Fedora35 Workstation から Fedora 36 Workstation へのアップグレード

Fedora 36 Workstationは、まだリリース直後で不安定なのか一部の仮想マシンの環境によっては、起動途中で CPU LOCKでインストールイメージがブート出来なかったり、「FEDORA 36 へようこそ。」から先に進めない事がありました。

Fedora 35 Workstation の起動 

そこで、Fedora 35 Workstationから、Fedora 36 Workstationへシステムアップグレードしようと思います。

バージョンの確認

$ cat /etc/fedora-release
Fedora release 35 (Thirty Five)

まず、/etc/fedora-releaseの内容を確認して、バージョンを確認してみます。

パッケージの更新

$ sudo dnf upgrade --refresh

次に、Fedora 35 Workstationのパッケージを更新します。［--refresh］は、パッケージ情報のキャッシュを強制的に更新します。

$ sudo dnf autoremove

不要なパッケージを削除します。

$ sudo dnf install dnf-plugins-core

念の為、dnf-plugins-coreをインストールします。既に最新版がインストールされている旨が表示されるかと思います。

$ sudo vi /etc/dnf/dnf.conf

dnfの設定を変更します。「vi」以外のエディターでも構いません。

#最終行に追記
$ max_parallel_downloads=10
$ fastestmirror=True

インストール時等に変更していない場合、ネットワーク接続時に最寄りのミラーサーバーに接続されていると思われるので、パラレルダウンロードと最速のミラーサーバーへの接続に変更します。

$ sudo dnf install dnf-plugin-system-upgrade

dnfのシステムアップグレードプラグインをインストールします。既に最新版がインストールされている旨が表示されるかと思います。

システムアップグレードのダウンロード

$ sudo dnf system-upgrade download --releasever=36

システムアップグレードをダウンロードします。

 #ダウンロード時にエラーになる場合 
$ sudo dnf distro-sync
$ sudo dnf system-upgrade download --releasever=36

システムアップグレードダウンロード時にエラーが出る場合、distro-sync後にシステムアップグレードダウンロードを行ってみて下さい。upgradeが最新バージョンへのアップグレードのみなのに対して、distro-syncは場合によってはダウングレードを行うようになっています。

$ sudo dnf system-upgrade reboot

しばらくすると、［dyysudo nf system-upgrade reboot］を入力するように要求が来るので、入力して下さい。

再起動後、システムのアップグレードが始まります。終了するまで、暫くお待ち下さい。

バージョンの確認

$ cat /etc/fedora-release
Fedora release 36

以上で、Fedora 36 Workstationへシステムアップグレードされました。