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10月頭 名画座とAQKとDXTと行かなかった広島

2022年10月7日、小倉の名画座で行われた「デラックス名画座劇場」を観劇。当初予定されていた出演者に変更があった。代演とか無く出演者が減った。その時点でまだ移動手段を考えあぐねており、すなわちなんのチケットも取っていなかったので、キャンセル案内を見ながら「うむむ」とうなったものの、予定通り観劇することに。翌日の広島公演にキャンセルが出てそちらに行くことも可能だったようで再び悩んだけれど、そちらにはワカミホさんは出ない。見たかった人が減ったのは確かだが見たかった人が居なくなった訳では無い。

名画座と隣あわせにあるAQK、ストリップA級小倉劇場には当然行くつもりで、浅葱アゲハさんやMicoさん、はじめましての函館エリィさんや金魚さん、浅草でしか見たこと無い宇野莉緒さん。
3回目のmicoさんまで観劇。エリィさんは名前が好きで、ずっと見たかった人だった。明るい雰囲気は天性のものでとても楽しそうに踊っているのが印象的。micoさんとは前回の小倉で「東洋に来たら見に行きますね」と話していたが、まさか同じ小倉で会うとは。金魚さんも名前が好きで、夕鶴、とか白雪、とか二文字でサクッと名乗りきっているのが気持ち良いし、語感も良い。かわいらしい名前とは裏腹な艶っぽい所作が印象的。エロ目力の人であった。アゲハさんは1回目に周年作。パジャマ兼用、として持ってきたアゲハTを着用。周年週は終わったのにまだ祝ってもらってるみたいでなんだか申し訳無い、などと。宇野さんは浅草でしか見たことがなかったのでソロはどんな感じかとワクワク。ヘヴィメタ多めでワイルドな印象。手拍子が少なかったのは盛り上がってないのではなく、BPMが速いからつかみきれなかっただけで申し訳無い。浅草同様男前な演目だった。3回目トリまで見たかったが名画座の時間が迫ってきたので泣く泣く退出。

名画座へ移動、その距離10m。こんなコスパの良いイベントハシゴも史上初。初めて入ったがとても趣のある映画館。僕達が子供の頃利用していた昭和の映画館より更に古い感じがする。映画を流す場所と言うより映画に出て来そうな空間である。

座席有りの券種だったが、空席無く。「ここ空いてますか?」と尋ねるも人が居る、という。立ち見の人が座ってるのかも知れない。まあええか、と地べたに座っていると、主催の方が椅子を持ってきてくれた。地べたに座ってみるのも楽だし雰囲気あるし、と思って固辞するも、せっかく持ってきてくれたので椅子に着席。チップ体験!ということで1000円単位でおもちゃのお札が販売されていた。未体験の人用だろうと思い購入せず。余ってたッぽいから買えば良かったか、とおもうも翌日の広島公演でも使うかもな、とか考えたりしてるうちに開演。

主催の方の挨拶から始まる。出演者変更による謝罪から始まったが、もうみな納得して満席なんだから良いんじゃ無いか、という思いも。入り口で謝罪の品も受け取っているし。あとは楽しくするだけなんじゃないかと思うが、まあそりゃ謝るか。イベントなんて盛り上がるか成功するかだけ考えても胃が痛いだろうに、心中察する。が、心中察してるとイベントに入り込めない。から難しい判断。

1部は出演者全員(ゴトウイズミ Lune Glitter MiWAROCK 若林美保)によるミニ芝居。

2部はソロ演目。
バーレスクは余り見たことがないので楽しみだった。ネタバレして良いものかどうか解らないので詳細略。結果楽しかった。余り詳しく無いのに語るのもなんだが、ストリップよりかは陽気な方に振れている感じがする。なので開演前のちょっと重たい空気を跳ね返すにはとても良い出順だった
と思う。ストリップ劇場の通常香盤だと演目の出てくる順番がコントロールしがたいので、たまに「順番違えばよかったのにな」と思うこともあるのだが、こういったイベントで演目決めて順番決めて、というのは見やすくて良い。

ラストはワカミホさん。エアリアルを含む演目に合わせ、終盤からゴトウイズミさんの生歌で「劇場」
生歌は初めて聴いたので感動してしまった。

イベントは生モノなのでトラブルはつきものだけど、トラブルがあった時のスタッフ演者、そして観客の団結した感じ。盛り上げるぞ、楽しむぞという感じは麻薬的だと思う。トラブルは無いに越したことは無い。それになれると刺激だけを求める雑な内容にもなるから劇薬だけど、快感ではある。その日はそういうイベントで、”あれ以上のモノが他にあるというの?”

明けて8日、昼の会議に間に合わせるべく早朝に出立。会議をリモートで済ませて広島公演のキャンセル席目当てで行くことも可能だったが、小倉で完結してる方が気持ち的に良いと思った。広島に行くことでなんだか小倉だけで満足してないような気分になるのがイヤだった。

会議を済ませてDX東寺へ。広島には行かないと言ったものの、PC作業で済むような仕事は移動中にサクサクと終わらせることが出来たので、時間に余裕が出来た。家で本でも読もうかなと思ったが、じっとしてるとなんだか思い出してしまいそうだったし、東寺のメンバーは関西の劇場にあまり乗らないメンバーだったのでできる限り見ておきたい。

初日も見に行ったが、鈴木ミントさんの周年週。で遠征組が大挙して訪れており大盛況。3回目の途中で終演予定時刻を過ぎているという押しまくりの進行。安田志穂さん、友坂麗さん、赤西涼さん。全員やたらと演目を持ってきているようで、ほとんど被りが無い。1日全演目見た方に聞くと16演目見たそうで、全員4個出ししてるそう。僕も山ほど見たけど全部感想書きれないのでまた改めて書く機会があればと思うがとりあえず一つだけ。

東寺につくと激押し進行で、1回目終わり周年イベントの終盤。3回目の開始に間に合えば、と思っていたのに2回目始まっていなかった。ミントさんのおふざけに小気味よく突っ込む涼さんの掛け合いで和やかにイベントが終わり2回目へ。

トップの安田志穂さんの演目は「広島の空」だった。
全くもって個人的な事だけど“行かなかった広島”という感情を処理するために来た東寺で最初に見た演目がこれだった。
演目終盤、ゴトウイズミさんの「劇場」が流れる。昨日のワカミホさんに続いて連日。今日は“ヤスシホ”がイズミさんの声に乗って楽しげにポーズを決める。そして【東寺をホームにしている小倉に居なかった踊り子】は今、ゴトウイズミさんと【あの日】以来の広島にいる。僕が行かなかった広島に。

奇妙な縁を感じながらポラロイドタイムにタバコを吸いにロビーへいくと
壁に貼られた「令和も!アイドル」というキャッチがついた踊り子のポスターが微笑んでいた。





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