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あすかみみの靴

今夏電撃的に復帰し、ストリップ界隈で話題となったあすかみみさん。
旧作に加えとんでもない新作をひっさげて帰って来たぞ!という評判は聞いていた。

2207結週、東洋ショーにて観劇。

当日の香盤は ※タイトルともに敬称略
あすかみみ
大見はるか
椿りんね
上野綾
永澤ゆきの

永澤さんは初乗りで、みみさんは引退興行の場に帰ってくるという週。
みみさんをはじめ上野さん、大見さんや椿りんねさんなど『女性が好きなカワイイ』が堪能出来る印象。実際カワイイ演目が多かった。自分が女の子だったらあんな風になりたい、と思っただろう。土俵に上がれなかったり甲子園に出れなかったりだけじゃ無く、逆もある。

いや、ジェンダーを語るんじゃなかった、みみさんの話。

スゴイスゴイ、といったって、日々スゴイ演目をみんなやっていることはストファンなら解っている。なのにあえてスゴイと連呼された理由はなぜか考えてみた。

一つは復帰した事が嬉しいから。
祝儀といってはなんだが喜びの気持ちも加味されているだろう。
引退して穏やかに健やかに暮らしてるならわざわざ何か言及せず、黙って幸せを願うだけであるが、自ら戻ってきてくれてるのである。嬉しくなって誰かに喋りたい気持ちはわかる。

一つは照明。これは言及されている方も多いし、本人も触れていらっしゃったが、確かに凝っていた。ド頭、キョンシーの格好で板ついたら怪しげな照明が入るのだが、ここからもうカッコ良い照明だった。記憶をたどるしか無いのだが、頭からスモークを焚いていたような。ピンスポットライトや暗めから徐々に溶明していくような演出もありだったと思うけど、登場して数秒、怪しげな雰囲気から一気にトップギアに入る感じ。

東洋の3−2固定進行というのも功を奏したと思う。ポラやオープンで気持ちがリセットされることが無かったからだ。どんな演目もシーンが進むにつれて見ている方は引き込まれているが、さすがにド頭は『演目を知っている』『知らない』『踊り子の大ファン』『初見』などの要素で様子見になる。それがあのド頭のつかみ照明で会場の気持ちを一気に一つにしていたのがスゴイ!要素の一つかと思う。東洋は照明のタマ数も多い方ですしね。

そして最後に、衣装の可愛さ。
本人のtwitterやファンアートでその姿を見れるが、とにかくカワイイ衣装だし似合っている。振り付けがあってあの袖か、あの袖があっての振付なのか解らないが、ダンスとの相性も抜群。とにかく華やか。浮遊感のあるダンスはとにかく楽しいし、キョンシーならではのコミカルな動きも嬉しい。復帰してすぐとは思えないほどキレキレ。
顔に貼られたお札は確か左側(下手)に寄って貼られていた。衣装が完璧なシンメトリーを保っているから効果的なハズし感。このお札のアンシンメトリーのおかげでコミカルカワイイが強調されていた。
そして表題の件である。靴。
本物の?キョンシーはカンフーシューズのような、ローブーツのような感じだが、みみさんのキョンシーは厚底スニーカー。これがみみさんのポップなダンスを強調していたように思う。ダンスの技術的なことは全く解らないのですが、踊りにくくは無いのだろうか?ハイヒールで踊る皆さんも感心するが、あの厚底もかなり踊りにくそうではある。だけどあの厚底が象徴的に「セクシーさ」「ストリップぽさ」を一旦排除してポップ一色に持っていったキーアイテムのように感じた。踊りやすい“普通の”カワイイスニーカー、だったらあそこまでキュートだったろうかなぁと思う。

もちろんストリップだからその後セクシーさは堪能出来るのだけど、あの「一旦置いておく」感は見事だ。他の方の演目でもそういう手法はあるけれど、みみさんのキョンシーは「このまま最後まで行くのでは無いか?」と思わせるほど振り切っていた。

あのポップな演目の謎はなんだろな?と個人的に考察した結果、『靴』だ!
という結論に至りましたというお話でした。

8中週も新作だしつつ(これも評判良い)キョンシーも進化してるそうなのですが、見に行けそうに無いので、思い出をしがむ気持ちで書きました。いつかまた答え合わせ出来る機会があることを信じて。








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