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回顧録⑪

2012年、私は個人事業主のグループで頂点に位置する「グランドオーナー」の役職に就きました。これは、私が当時の目標としていたポジションでした。

結婚した当初、夫から「10年後には、香衣は無敵になれるよ。今は辛くても、頑張って」と励まされました。実際、結婚してからちょうど10年が経過した頃でした。

「グランドオーナー」に昇格するには、半年間で6000万の売上を達成しなければなりませんでした。最終月には、2700万という大きな数字が残っていましたが、傘下のオーナーたちが一丸となり、最後まで共に戦い抜きました。

最も印象深いエピソードの一つは、締め切りまであと2週間という時に、大きな売上が期待できた傘下のスタッフが突然辞めたことです。当然、私よりもそのスタッフを指導していたオーナーも非常に落胆しましたが、一致団結して「何とかなるし、何とかする」と困難に立ち向かったことが、私にとって大きな学びでした。この経験から、私は多少のことでは動じなくなりました。日常的に危機管理を行っていますが、不測の事態が発生することもあるでしょう。しかし、重要なのは決してあきらめず、できることを考え、行動に移すことです。この姿勢が、私にとってどんな困難も克服できる道を開いてくれると信じています。何人かの人から、「こんな状況でも動じない、強靭な魂を持っている」と言われたこともあります。

さらに、困難を一緒に乗り越えた仲間は、一生の友達となることも学びました。私が株式会社を設立した際、多くのスタッフが誤った情報や無責任な発言に惑わされて辞めてしまいました。しかし、一緒に目標を達成した傘下のオーナーたちは、今や会社の中枢でスタッフの幸せのために日々尽力しています。私たちはお互いを心から信頼し合っています。このような仲間たちと共に働けることは、本当に幸せであり、このような絆を持つ仲間に出会えることは稀有なことだと思っています。

私は本当に幸運だといつも思っています。

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