見出し画像

人を育てるという仕事

人を育てるという仕事。

私は25年以上にわたり美容の世界で活動しています。しかし、私が行っているのは単なる美容の仕事ではなく、人を育てる仕事だと思っています。なぜなら、美容とは人との関わりそのものであり、私たちの仕事はお客様がが自信を持ち、より幸せに生きるために一助となると思っているからです。

私は別れることが極端に怖かったのです。だから、スタッフが辞めると、そ本当にダメージを受けます。この怖れはトラウマや大きな失敗から生じたものではなく、単に人との別れを恐れる性格だと思います。

そのため、スタッフが辞めたりするたびに、私は非常に落ち込み、喫茶店の一室で泣いたこともあります。今はスタッフと雇用契約を結んでいるため、そのストレスは以前ほどではありませんが、一人のスタッフが去ると、私は以前より落ち込むこともあります。

スタッフとの別れについて思い悩むことは、これからも続くと思います。でも、それは自分がスタッフたちに対して抱く愛と責任の表れでもあります。新たなスタッフの成長を見届け、共に歩むことで、人を育てる仕事の本質を噛みしめています。

私の仕事は、美容の知識とテクニックを教えるだけでなく、人としての成長をサポートしたいと思っています。スキルの習得は重要ですが、その背後には個々のスタッフの自己成長と幸福感のためになにができるかが大切です。そして、この仕事を通じて、私自身も成長したいと思っています。

私たちの会社では、小さなイベントやアクティビティを通じて、スタッフ同士が楽しい時間を過ごすことを大切にしています。例えば、月に一度、スポーツサークルの日が設けられており、大阪城をジョギングすることもあります。こうした活動を通じて、仕事以外の顔を見ることができ、スタッフ同士の絆が深まります。

また、会社で働くスタッフとともに、年に一度食事を共にし、特別な有給休暇を取り入れています。この日は、私たちがスタッフに感謝の気持ちを伝えるための特別な日でもあります。こういったイベントを通じて、お金では買えない価値を共有し、お互いを尊重する文化を築いています。

当社は技術と知識を習得し収入を得るところというだけではなく、個々のスタッフが成長し、幸せを見つける手助けをする場所であると私は信じています。スタッフを育てることは、彼らが技術だけでなく、人間性や自己認識を向上させるプロセスです。

これまでの25年間で、私は多くの人と関わる機会を持ちました。私自身が成長し、多くの価値を見出すことができたのは、これらの人々との出会いと共鳴の結果です。出会った人たちが私をより良い人間に成長させてくれたのです。

私は現在50歳です。将来、どのように成長したいのかを考えると、年齢に関係なく新たな挑戦を追求することが大切だと思います。学び、変わり、成長することは、私たちが新たな可能性を見つけ、人生の中で満たされた瞬間を迎えるための道です。歳を重ねることが、新たな可能性に向けての出発点であると信じています。そして、私のスタッフの成長が、私自身の成長の一部であることを思っています。

 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?