見出し画像

Xデザイン学校第2回:オブザベーション

まだ2回目だったかと自問したくなるくらい、今回も濃く、時間はあっという間に過ぎ、くたくたに疲れてしまった。何がなんだかよくわかっていない状態のうちに、頭にとりとめなく浮かんでいる事柄をとりあえず書き出しておく。

やったこと

・オブザベーション
・上位下位関係分析法
浅野先生から講義とワークの説明を受けた後、上記2点を実践した。

探索的情報収集、概念の模索、仮説生成

ひとつめの探索的情報収集の説明文に、「仮説を持たずに」事実を基に考えを深めるとあった。ここで、あれ?仮説って持った上で臨むんじゃないんだ、と思った。どうやら「問い」と「仮説」を混同しているな、ちゃんとわかってないんだな、自分。

概念の模索、では一度良いホテルを教えてもらって気に入ったら、毎回そこを使うのではなく「なんでここがいいんだろう?」と概念化してその要素を持つ次なるホテルを見つけないといけない。10年馴染みの飲み屋に通うような人間は観察に向いていない。うっ・・・そんなに長年馴染みのお店は幸か不幸か持っていないけれど、外の世界に出かけなければ。

インタビューでわかることはほとんどない

ふいにいつも食べるランチの金額を尋ねられて、1,500円以下・1,000円以下・500円以下、と皆がそれぞれに挙手をした。その後浅野先生は、君らはある日はグランフロントで1,500円やもっとするランチを食べる日もあるだろうに、なぜ1,000円以下に手を挙げたのか、と言った。

回顧法インタビューは、その行為の直後に行わなければ意味がない、というのがこのやりとりでとても腹落ちした。
人が行為について正しく話せるのはその具体的な行為の直後だけなんだ。後になるほど、なんとなく丸めてしまう。教育委員会が行う2週間後のいじめ実態調査アンケートには意味がない。どんなに苦しかったはずの登山も、時間が経つとよかったところだけの思い出。

そして、何に困っているかをユーザーに尋ねてはいけない。

ワーク:オブザベーション

ゼリーを被験者が食べ、その様子を撮影しつつ行動・発話に分けて記録。これを3セット実施した。

・人によって記録の粒度がばらつき、比較しづらいデータになった。開始前にまず、ゼリーを食べる行為のプロセスを項目として書き出してから記録すればよかった。
・被験者を女性×3回にしてしまったけれど、チームに男性もいたのだから、男性を意図的に加えてもよかったのかもしれない。
・パッケージを変えること、中身は変えないことの2点が「条件」というだけだったはずが、いつの間にかそれをゴールとして捉えてしまった。これはオブザベーション開始時に状況/場面設定に目を向けなかったせいなのかもしれない。例えばオフィスで、会社の冷蔵庫に入れていたゼリーを、午後に休憩室で食べる場面である、とか?
ワークの直前に、これでもかというくらいに利用シーンの変化についてお話があったのに。メモにはめちゃめちゃ全部書き留めていたのに。場面の視点を一切持てていなかったと思う。(いかに聞いただけのことをさもわかったつもりになっているか!)

ワーク:上位下位関係分析

ゼリーに「困っている」人は、そもそもゼリーなんか食べない。また、問題点すべてを解決せずにトリアージした部分にビジネスを注力する。この辺を頑張って言い聞かせて取り組んだはずだけど、やっぱりそううまくいかなかった。

・オブザベーションで前述したように場面の視点が抜け落ちたままだったので、きっちり「見たこと」を解決しようとしてしまった。2箇所注目した心理曲線カーブのうち、フタを開けるタイミングに絞ってしまったけれどそれは「UIの問題」だと指摘いただき、(例えば)女性にとって後半食べづらい点のほうがUXであると教えていただいた。
・事象群から、問題点を浮かび上がらせるとき、どうやってもその最中に関する視点しか出てこない。この手法単体ではなく、他の質的調査も組み合わせなければ予期的だったりエピソード的な部分や、価値観的なところはわからないのだな。

アンカンファレンスでの学び

今回一番わからなくて頭にひっかかっていたのは、「エクストリーム」という言葉。インサイトとは多くのユーザーの最大公約数として重なった部分であり、個人のエクストリームな行動に注目し過ぎないこと、と教わった。でも、調査結果のうち「エクストリーム」な行動こそサービスのヒントになるっていつかどこかで聞いたような気がするんだけど、言葉の意味がちがうのか?
この謎については、懇親会という名のアンカンファレンスで佐藤さんに質問しまくったおかげで合点がいって、当日のうちに、今回一番勉強になったこと、に昇華できた。(ありがとうございました・・・!)

ある個人のイレギュラーな行動と、アーリーアダプター的な個人の行動がごっちゃになっていたのだと思う。
アリババが1日でうん兆円売上を叩き出す毎年恒例のセール日に、その規模でアクセスが集中してもサーバーが落ちないのは、彼らがその数字を3年後の平常時アクセス数と捉えて対策しているから。まだAdobe利用者がウェブ業界に多くを占めていた頃、彼らがメーカーにヒアリングを重ねていたのは、当時まだプロダクトでAdobeソフトを使っている利用者がいなかったから。

まとめ

用語の理解を踏まえてもう一度考えると、
・調査の段階でちゃんと事実が出てないと、そこからラダーアップしても何も出てこない(それどころか誤誘導のリスクがある)
・エラーを探そうとせず、うれしいことをちゃんとうれしいこととして扱わなければいけない
・自分勝手な前提にとらわれていないか、しつこく自問を繰り返さないといけない
のかな。

いろんな話をしていただいた。いろいろ聴いた、というか感覚としては浴びた。だけど今回わたしが拾えたのはこれだけ。他はまだ受け止めきれなかった。
(ちなみにノートの雰囲気はこんな感じで、ほうと思ったこと、資料に書いていないこと、考えたことを書き留めている。自分用に、ブリコラージュメモのつもり。)






この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?気軽にクリエイターを支援できます。

うれしい・・・!励みになります・・・!
11

石原 あぐり

いつも抽象と具体の行き来をしていたい。人の内発的な動機や自然な動作反応にもとづいたエコシステムが好きです。リモートワークの信頼関係とこれからの職場づくり | デザインリサーチ | ロードバイク | 株式会社キャスター | 株式会社OPSION | MOSI

Xデザイン学校大阪分校2019

受講生の日記です
コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。