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湖畔でキャンプしながら生豆を焙煎して挽いて淹れた話

理由?コーヒーが好き。それだけ

はい、好きなんですコーヒー。毎日は無理だけど時間はある時はハンドドリップで淹れてます。コーヒーカップとかドリッパーとか道具も好き。ファイヤーキングなんかも集めてます。
そんな感じで、焙煎した豆を購入して自分で挽くところから始まり、焙煎も自分でやってみたい。。。と至極当たり前な思考でした。
以前キャンプにも、前日に粉にした豆を持って早朝にコーヒーを淹れてリア充を楽しんでいました。

キャンプでコーヒー豆を焙煎するって、ええやん…!

そこで自宅でできる焙煎器なるものがあると知り、早速アマゾンをチェック。。ぐるぐるとハンドルを回すものもあれば電動で動くものもありましたが、まずは手軽にローコストでやりたかったので、今回のハンドタイプのものをチョイス。
バーナーとかでやると丁度いいな、と思っていたところ、ん?ということはキャンプでいけんじゃね!?という単純な発想から始まりました。

このために買い揃えた道具たち

この野望を叶えるべく、用意した道具たちはこちら。
生豆はいつも焙煎豆を買っている三鷹の「珈琲や」で購入。焙煎豆の1.8倍くらいの量で同じ値段でした。焙煎には色々と評価を調べてこの「煎り上手」に。使いやすそうなのと軽そうなのが決めてでした。
クッカーとドリッパーは以前から持っていたスノーピークのもの。これらも軽いしスタッキング最強なので長年愛用してます。
フィルターは紙の普通のものですが、円錐の形をしたタイプです。

実際にやってみた

てな訳で実際にやってみました。
場所は2度、豪雨と台風でキャンセルした四尾連湖キャンプ場
湖畔にある静かで美しい水面を眺められる穴場キャンプ場です。
前日は夕立にやられコーヒーどころじゃなかったのですが、翌日は朝からよく晴れて気持ちいい湖畔の静けさ。朝ごはんを食べながらいよいよ実践です!

バーナーストーブもあったけど料理してたガスコンロで。
画は意外と地味です。はい。生豆を購入した際にもらった小さな軽量スプーン2杯を入れ、そのまま火にかけます。

そのままフリフリ。焦がさないように、豆の色合いが随時チェックしながら。だんだんと香ばしい香りがでてきて、パチパチと豆が爆ぜてチャフが焼ける音が聞こえてきます。しっかり色がついてきた頃には香りもコーヒーっぽいものへ変わり、豆がちょっとずつ艶やかになり、生豆の状態に比べて1.5倍くらいの大きさへ。今回はあまりミドルローストくらいであまり黒くならないところで引き上げました。しめて5〜6分でした。

焙煎したコンロの上で、ビーフシチューを作ったダッチオーブンの蓋の上で冷まします。この時に薄皮が剥げてチャフがたくさんでてきます。三鷹の大好きなお店「珈琲や」のお兄さんに相談した際、この時は一気に冷ますのがよいらしく、うちわであおぎつつチャフも飛ばす。たぶん3分くらい。

そこからハンドミルでひたすらゴリゴリと挽く。この粒度が難しい。手に入れたミルはハンドルを回し中挽きくらいの設定にしました。最初自宅で試した時は、細かくしすぎてエスプレットみたいになってしまった。。
写真のような粒度で、数分やれば完成。やっぱり市販のものよりチャフが残って混じり気が多い感じ。それもお手製焙煎の醍醐味ということで。フィルターは円錐形のものを半分に折ってピラミッドみたいな形にするとドリッパーにハマりやすい。

クッカーで沸かしたお湯を入れていきます。入れ方は通常のハンドドリップと同じ。最初に少し穴を指で小さく開けてそこにちょろっと流し込む。全体になじませながら2分くらい蒸す感じ。そこから500円玉くらいの大きさを保ちながらハンバーグみたいなドーム状のふくらみを維持します。ゆっくりと円を描くように入れてつつ、そのドームを少しずつ大きくしていきます。

いい感じにきたきたよー!!

そのお味は!?

一生懸命にハンドミルで挽き(ハンドミルで挽くところは写真なし。残念)、ケトルとかなくてクッカーでそろそろとお湯を入れて抽出したコーヒー。そのお味は!

おぉ、、、思ってたより美味しい…!!!
もっとえぐみがあって渋くて微妙に濃いとかそんな印象を持っていましたが、いがいとイケる!てか美味しいのでは。。!というのが率直な感想でした。その時の顔がこれ。

なんかもう気持ち悪い感じで喜んでます。美味しかったね。よかったね。

以前、挽いた豆をジッパーに入れて山の上で淹れたのですが、これが酸味が強くてまた味が濃すぎて(酸味は酸化した。濃さは完全にお湯の量が少なかった)決して美味しいものではありませんでした。それでも自然の中で淹れるコーヒーは味わい深く感じたものですが、今回のこれは想像以上に成功と呼べるお味でした。

また今回素敵な写真を(半ば強引に)撮ってくれたのは奥様です。感謝。

やってみたまとめ

想像以上に美味しくて風味が活きている印象。そして意外と手軽だったことを知り、自宅でコーヒーを飲むのはこのやり方でやっています。焙煎してることをFacebookに投稿すると思った以上に反応もあり。以前やっていたよという先輩方もちらほら。難しいのは火加減くらいで、あとはじっくりゆっくりと豆の色と弾ける音を聞いていたら頃合いがわかるようになりました。
ただ量とのバランスがあるので、これは経験とか計算が必要かと。自宅ではハンドミルを使わず、いつも使っていた電動ミルで挽いています。この方が安定した粉の大きさが実現できる。いつもの味を出すことが重要でとても大変。ベランダで焙煎しててコーヒー種子表面の薄皮(シルバースキン。焼きカスはチャフと言う)が散乱していたことは内緒。。

自家焙煎で気づいたことは、市販の豆よりも、お湯を入れたときのコーヒーがもこもことドーム状に膨れあげる感じがマシマシになります。炭酸ガス爆発してる感じ。
この現象がかわいいよね。楽しいというかなんか実験してるというか、化学反応を楽しんでいるというか。

道具さえ揃えてしまえば意外と簡単にできますので、香りの高い旨味が残ったコーヒーを自宅で楽しみたい方はぜひオススメです。






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