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インターン生の声【コーヒーとバランス】コウシ

明けましておめでとうございます。インターン生のコウシです。久しぶりの投稿です。今回は、今朝コーヒーを飲みながら「バランス」について考えたのでそのことについて書こうと思います。

カンボジアのコーヒーは一味違います。日本と同じようにブラックコーヒーを頼んでみてもらえれば一口目でわかると思います。甘いのです。砂糖がガンガンに入ってます。確かに見た目はブラックなので間違ってはないのですが”一味”違うのです。なので、カンボジアでコーヒーを飲むときはノンシュガーと伝える必要があります。味を変えようとミルクを頼むときも注意が必要です。店員さんは可愛らしい笑顔で練乳ミルクをたっぷりいれてくれます。練乳ミルクも一応ミルクの一種なので間違ってはいないのですがこれまた”一味”違うのです。

あるコーヒー好き日本人がカンボジアでこの”一味違う”コーヒーを頼んだとします。彼はこのコーヒーを「甘すぎる」と感じ、そして何とも言えない顔であたりを見渡します。ところが周りの現地の人は普通の顔をしてこの激甘コーヒーを飲みます。何とも言えない顔をしているのは、彼とキョロキョロしている日本人をみる少年だけです。同じように日本で激甘のブラックコーヒーが提供されれば状況は異なります。ある人は同じように何とも言えない顔をして、ある人は店員さんに怒ってるかもしれません。一方でカンボジア観光客は普通の顔でそれ飲みます。なぜならそのコーヒーはかれらにとって激甘でもなんでもなく「普通」のブラックコーヒーだからです。言い換えれば、日本人にとって最適なバランスがノンシュガーで、カンボジア人にとって最適なバランスがたっぷりシュガーなのです。それも、個人によって差があります。

Agribuddyでいう、バランスの1つにテクノロジーとアナログのバランスがあります。日本で最適なテクノロジーが”今”のカンボジア、”今”のAgribuddyにおいて最適であるとは限らないのです。この最適のバランスを見つけるのは至難の業だと思います。特に、Agribuddyのように異国の地で新しいことを挑戦するときは大変です。なぜならカンボジアの普通のブラックコーヒーが日本にとっては激甘であるように、「普通」が異なるからです。

北浦さんと初めてお会いした時、机に置いてあったスマートフォンをとって「世の中なんでもこれ(テクノロジー)が解決してくれるわけではない。」と仰っていたのを覚えています。その時はあまりピンと来ませんでしたが、今は少しわかる気がします。そして、このような挑戦に立ち向かいながらカンボジアの農家さんの暮らしを良くしようとするAgribuddyを切実にかっこいいと思います。





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