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回想録『わたしは思い出す』イベント開催情報[2023年3月]

大地震後の11年を生きた、ひとりの女性の育児日記。その再読から始まる30万字超の回想録『わたしは思い出す』。アーカイブ・プロジェクト「AHA!」の自主出版レーベルより刊行中です。

かおりさんの回想の記録装置であり、読者それぞれの記憶の再生装置でもあるような「本」とはどのようなものか。文房具のように本書を使ってもらうにはどうしたらいいか──。本をつくるだけではなく、その届け方も模索しています。

初版1000部を2023年1月11日に刊行してから約2ヶ月が経ちますが、おかげさまで直販サイト(特製しおりつき)をつうじて多くの方にご購入いただいています。また初版は、Amazonなどの流通に乗せず、取次も通さず、直取引のみの条件(原則として委託なし、買取のみ)でたくさんの本屋さんからお声がけいただいています(版元在庫50部余り、2023年3月17日時点)。

刊行後も読書会やトークイベント、朗読、対談など、『わたしは思い出す』にまつわるさまざまなイベントを予定しています。ぜひ会場に足を運んで、本書をきっかけにいろいろな記憶に触れてみてください。

最終更新=2023年3月18日

3月4日(土)・東京 明治学院大学
「近代日本の日記文化と自己表象」第35回研究会

日記文化の研究に取り組む田中祐介さん(明治学院大学)による研究会「近代日本の日記文化と自己表象」。その第35回研究会で『わたしは思いだす』に関して編者の松本篤が特別講演を行います。

日 時|2023年3月4日(土)13:30–17:30【終了しました】
会 場|明治学院大学白金キャンパス+オンライン(zoom)
参加費|無料(申込みは締め切りました)
⇢くわしい情報はこちらのページをご確認ください


3月5日(日)・東京 有明
刊行記念トーク「育児日記・再読のススメ」

朗読家の岡安圭子さんによる朗読と、編者の松本による制作中のエピソードを通して、一冊の育児日記と《11日》の記録を起点に、「わたし」自身を思い出すきっかけを考えます。

自分が経験していないことを、人はどのように経験できるのか? 慌ただしい日々の中で生まれては消えていく、ささやかで小さな「あなたの声」の残し方とは? 書きかけの日記、未整理の写真をお持ちの方、必聴です。

ウェブサイトより一部抜粋

日 時|3月5日(日)14:00–15:30【終了しました】
会 場|無印良品 東京有明
参加費|無料(先着順、要予約)
話し手|松本篤(AHA!)、岡安圭子(朗読家)
⇢くわしい情報や参加の申込みはこちらのページをご確認ください。
本書の販売も行います。


3月10日(金)・名古屋
刊行記念トーク

語り得なさ、聞き得なさ、読み得なさ。そんな不可能性のつながりの上に成り立つ本書の可能性について、聞き手の黒田杏子さん(ON READING)とともに掘り下げます。

日記を書くこと、読み直すこと。他人の記憶をなぞること。記録と記憶のあいだにあるもの──。あなたとは全く違う、同じ〈あの日〉を読むことで、あなたは一体何を思い出すのでしょうか。本書を読んで思い出したこと、話したいと思ったことなど、ご参加者のお話も伺えたらと思っています。

ウェブサイトより一部抜粋

日 時|2023年3月10日(金)19:30–(19:00開場)【終了しました】
会 場|ON READING
話し手|松本篤(AHA!)
聞き手|黒田杏子(ON READING)
参加費|1,500円(お買物券500円分付)
定 員|20名(要予約)
⇢くわしい情報や参加の申込みはこちらのページをご確認ください。
本書の販売も行います。


3月11日、12日・水戸
『わたしは思い出す』読書会

水戸芸術館現代美術ギャラリーで開催中の企画展「ケアリング/マザーフッド」(会期2月18日–5月7日)の関連プログラムとして、『わたしは思い出す』の読書会を実施します。

2010年6月11日から育児日記を綴り始めたかおりさん(仮名)は、その再読によって何を思い出したのか。「わたしは思い出す」から始まる短文を手掛かりに、印象に残ったかおりさんのエピソードや、参加者自身が思い起こした出来事について語り合います。事前に書籍を読んでご参加ください。

ウェブサイトより一部抜粋

日 時|2023年3月11日(土)、12日(日)、4月23日(日)
会 場|水戸芸術館現代美術ギャラリー内ワークショップ室
進 行|AHA!
参加費|無料(展覧会入場券が必要です)
定 員|各回10名(先着順、要予約)
⇢くわしい情報や参加の申込みはこちらのページをご確認ください。


3月11日(土)・東京 銀座
刊行記念トーク「いくつもの《11日》を思い出す」

朗読家の岡安圭子さんによる朗読と、編者の松本による制作中のエピソードを通して、一冊の育児日記と《11日》の記録を起点に、「わたし」自身を思い出すきっかけを考えます。

かおりさんは日記に何を記したのか。また、時を経て、自筆をなぞりながら何を思い出したのか。本書編者の松本篤さんのお話、岡安圭子さんの朗読を通じて、「何かを思い出すこと」の切実さに触れてみませんか。

ウェブサイトより一部抜粋

日 時|2023年3月11日(土)【終了しました】
会 場| MUJI HOTEL GINZA 6F
参加費|無料(先着順、要予約)
話し手|松本篤(AHA!)、岡安圭子(朗読家)
⇢くわしい情報や参加の申込みはこちらのページをご確認ください。
本書の販売も行います。


3月17日(金)・神戸
生活史の編集とデザイン─『わたしは思い出す』をめぐって

本書の原型となる展覧会『わたしは思い出す』の巡回展を行ったデザイン・クリエイティブセンター神戸[KIITO]で、本書のデザインを担当した尾中俊介さんと編者の松本が、制作のプロセスを振り返ってお話します。

11年間、4018日分、30万字超のモノローグは、どのように編まれ、綴じられたのか。このトークイベントでは、『わたしは思い出す』の制作過程を振り返りながら、ひとりの「口述の生活史」をめぐる編集とデザインについてお話します。

ウェブサイトより一部抜粋

日 時|2023年3月17日(金)18:30–20:00【終了しました】
会 場|デザイン・クリエイティブセンター神戸[KIITO]ギャラリーC
話し手|尾中俊介(Calamari Inc.)、松本篤(AHA!)
参加費|無料(要予約)
定 員|30名程度(先着順)
⇢くわしい情報や参加の申込みはこちらのページをご確認ください。
本書の販売も行います。


3月24日(金)・鳥取
『わたしは思い出す』刊行記念トーク

鳥取の書店「汽水空港」で刊行記念トークイベントを開催します。聞き手はアート・プロジェクト「HOSPITALE」を主宰するキュレーターの赤井あずみさん。本書を読んだ赤井さんの自身の読書経験を通して、本書のさまざまな読み方やテーマを掘り下げます。

日 時|2023年3月24日(金)18:30–(18:00開場)
会 場|汽水空港
話し手|松本篤(AHA!)
聞き手|赤井あずみ(鳥取県立博物館/HOSPITALE)
参加費|1,000円
定 員|20名程度(先着順)
⇢くわしい情報や参加の申込みはこちらのページをご確認ください。
本書の販売も行います。

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本書は私(わたくし)の記録と記憶のアーカイブ・プロジェクトAHA! による、自主出版レーベルとして刊行しています。この本をメディア(媒介)となって届けてくださる方は、こちらの案内(PDF)をご覧ください。

また、本書の読書会やトークイベントの実施をご希望の方は、お気軽にご相談ください。件名を「わたしは思い出すについて」として、メールにてお問い合わせください。info[at]aha.ne.jp

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