茶湯からの、便り 十一
恵みの雨
と雨を嬉しく思えるようになったのはいつからだろう
草木がふわぁ気持ちがいい〜お水美味しい〜と
喜んで見えるようになり
雨水を含んだ苔が美しく見え
木や葉に留まる雫を宝物を発見したように見つめるようになったら
雨が楽しくなった
今日のお茶杓のごめいは何にしようかと思いながら
調べていると菜種梅雨という言葉に出会った
菜の花咲く季節に連日降り続く雨とのこと
連日の雨ではないから駄目か
とおもいながらも
季節のほんのちょっとした変化を感じとり
言葉にした昔の日本人の豊か