すのらぼの妄想ストーリーを書き留める。

注意
妄想です。
小説風の妄想です。
そういうの苦手な人は見ないで下さい。
アルバム楽しみです。





今日はとても楽しい夜だった。
そう手を洗いながら、彼は笑うように口元を緩めた。
久しぶりのメンバー全員での夕食会、小籠包はスープがたまらなく美味しかったし、北京ダックは初めて食べた。唐揚げや油淋鶏に並ぶぐらい気に入ってしまい、お腹はいっぱいまんぷくだ。
彼以外のメンバーはお酒も飲んでいた。お酒を飲むと意外な人が饒舌になったりもして、あと一年したら自分も、なんて未来のことを考えながら、彼はトイレを出て会食していた部屋に戻る。

異変にはすぐ気づいた。
シンと静まり返った部屋。
そんなことは『ありえない』と、駆け寄って肩を揺さぶる。誰も目を開けない。声をかけても返ってこない。
なんだこれ……
まさか、毒
そう思った瞬間、背後から伸びた腕が、彼の口元を布で塞ぐ。
急激に遠くなる意識のなか、白衣を着た男たちがメンバーに近寄るのが見えた。


白い空間。

記憶も意識も定かでないなか、無機質な声が聞こえる。

『ジッケンヲ カイシシマス』



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?