鬼滅の刃映画感想。鬼滅の刃はなぜかくも輝くのか

こんにちわ。アヒルです。先日、公開中の映画「鬼滅の刃~無限列車編~」を見てきたので鬼滅の刃について派手に語ろうと思います。何を隠そう、私は鬼滅の刃を単行本の三巻くらいからジャンプで追ってきた身の上なので、最近の鬼滅の刃の輝きっぷりは、まるでバンドのインディーズ時代からのファンが、応援するバンドが武道館でライブをするのを見ているような気分です。立派になって。。。泣。とまあ事実ですがガチファンが見たら切れだしそうな前口上を言ったところで、ざっくばらんに鬼滅の刃について映画中心に語っていこうと思います。念のためですが、映画のネタバレが入ってますのでご注意ください。

まずは。。。UFO凄すぎない?

アニメにはさほど詳しくない私ですが、それでもアニメ界に光り輝くUFOの名前は知っています、Fate-zero-の時から、作画担当が過労死するんじゃないかというレベルの作画、特に剣劇シーンを見せていたUFOですが、そのすさまじさは今回も健在です。マジですごいです。剣劇がすごすぎて息をのむレベル。恐らく普通のハリウッド映画よりよほど迫力があります。特に最後の煉獄さんとアカザさんとの闘いは、すさまじいです。漫画では、かなりあっさりと書かれていた両者の戦闘シーンですが、今回は比較的長く、煉獄さんの絶望的な戦いが書かれていて、彼とアカザの強さが強調される仕上がりになっています。マジでこんなことやっていたら、上限の壱戦とかどうなってしまうんでしょう。今から心配になるレベルです(作画担当が)。

原作との変更点

原作との変更点ですが、基本は、原作に忠実な出来になっていて大きな変更点は見当たりません。あえて言えば、煉獄さんの強さを示すためか、戦闘シーンがかなり盛られています。アカザさんとの闘い以外にも序盤に鬼2体と戦うシーンが追加されております。いずれも美しい出来で、見ている側からすれば眼福という感じです。下手な改変をせずに、原作の読者が見たかったシーンを追加していく。うーん、すごい、さすがです。ここらへんにも構成のすばらしさ、力の入れ具合を感じます。最後の炭次郎、煉獄さんの名台詞もカットはなく、直前の激闘シーンとの緩急も相まって涙が出てもおかしくないレベルです。というか、劇場でこのあたりからはすすり泣く声が聞こえてきました。すげえ。

鬼滅の刃はなぜ面白いのか

鬼滅の刃の劇場版について語ってきましたが、もともとは鬼滅の刃はコミックです。昨今漫画の売り上げは、おそらくほかの安価なメディアとの競争で厳しくなってきたはずですが、なぜかくも売れたのでしょう。それについては恐らくマーケティングの問題もあり、知識がない私には語ることが難しいですが、鬼滅の刃がなぜこんなにも面白いのかについては多少語れると思います。

理由の一番目に思いつくのは、鬼滅の刃には無駄な引き延ばしがないことです。一話一話が濃密で、展開がきっちり進む。それはこれだけの人気作でありながら23巻という比較的短い巻数で終わったことからも読み取れると思います。特にグッジョブだと思ったのは無残様の下弦虐殺です。だって12鬼月とか読者的にも多いですもん。。。私見ですがあそこでスムーズに本命たる上弦との闘いに入れたことで、物語のスピード感が落ちずに前に進めた感がります。

次に思いつくのが、鬼滅の刃ではキャラクターがどれも、日本的価値観と良くも悪くもフィットすることが多いことです。「受け継がれる想い」をテーマにしている鬼滅の刃ですが、日本人の一瞬の儚さに美を見る気質と、鬼の永遠に死なない体質が、うまく対比されていて、非常に感情移入がうまくできることだと思います。また鬼と対比させるために、人間のキャラクターがバンバン傷つき、倒れていくので、それが作品の緊張感を高めていくうえでも役に立っているのだろうと思います。

特に人気を出すのに、一躍買ったであろうと思うキャラクタが、無残様と善逸です。無残様の下弦虐殺が物語のテンポアップにつながったことは書きましたが、面白いのは彼が鬼でありながら、極めて人間的に思えることです。無残のセリフに「人間であることを多く残しているものから死んでいく」とありますが、それが実はマッチポンプで、生きることにだれよりも固執している、無残にこそ当てはまっている感があります。とかく魅力的なキャラクタで、間違いなく鬼滅の刃の面白さをけん引していたと思います。

もう一人は善逸です。善逸の魅力は普段の情けなさとやるときはやるぜのギャップにあると思いますが、この手の成長するキャラクタに日本人は弱い気がします。ダイの大冒険のポップしかりですが、成長するキャラクタに我々は魅力を感じ、自己を投影することができます。そこから考えて、普段情けないけどやるときはやる、そして話をきっちりしめていく善逸の存在は、読者に深いカタルシスを与えたのではないでしょうか。

以上、鬼滅の刃の映画の感想と考察記事でした。まだまだ人気は続くと思いますが、需要があればまた考察記事を書かせていただきます。アヒルでした。

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