話題のねこホーダイ。猫を気軽に飼えて、気軽に飼う事を辞められるシステム。ちょっと寂しいときに猫を迎えて、飽きたら辞められるシステム。

一定の需要があると思うし、金稼ぎとしてはいいと思う。ただ猫というか生き物に対して責任の放棄を促すようなシステムは良くないと思うんだよ。ペットにだって感情はあるし、やはりいつもいる環境がベストだからね。

みたいなことをねこホーダイを見ながら考えてたんだけど、でももう少し深く考えると、サブスクではないだけで風俗も同じようなもんなんだよな。自分の都合で時間を買って、その時間は自分が独り占めできる。もちろん女の子に断る権利はあるけども、ちょっとやそっとじゃ断れない。人間だから意思の疎通ができると思いきや、店のルールに縛られて意見は言えるけど通ることは少ない。猫を利用してお金を稼ぐように、風俗に関わる男は女を利用してお金を稼いでいる。唯一違う事は女性は女性の意思でこの仕事をしていて、そう言った理不尽みたいなものも文句はあるけど受け止めて毎日戦っている。

そう考えるとネコにその対価はあるのだろうか。環境の変化に弱く、ストレスが嫌いな猫。環境の変化に弱すぎて、いつも同じとこで寝ている猫
。その猫たちをサブスクという低価格であちこちにレンタル（便宜上そう呼ぶ）されて、それに見合った対価を猫たちは得られるのだろうか。というか猫の対価というか報酬って、その安定した環境が一番大事なんじゃないかな。

ぼくの担当の子に生粋の猫好きがいて、ボランティアとかもしてるくらい猫の事を考えている。ぼくも好きだけど、責任は自分の猫で精一杯だと思うのに本当にその子は徳が高い（えらい）と思って尊敬をしている。
猫の事を考えるなら上場企業が保護猫カフェやってくれる本当の猫好きに出資したりすべきだと思うんだよ。まあ猫の事なんか考えてないから、そういう案が出るんだろうけども。あれを企画した人間。というかプロジェクトに関わって賛成した人間（組織の仕事なので反対しながらも金の為、保身のためにやった人もいるだろう。そういう人たちはぼく的にはしょうがない）、は月額380円の手当で給料が変わらずどんな仕事でもしてくださいねって言われて納得できるのだろうか。

猫を保護しているのも、里親を探すのもえらい。その活動は続けてほしい。
でも、里親には審査（きちんと飼えるか）が必要だし、始めて飼う人は想像と違うことが多いので、トライアルも導入するべき。俺はトライアル嫌いなんだけど。子供を産むときはトライアルなんかなく産まれてきた子に責任が発生するのに、顔見て抱きしめてさらに家で飼ってみて決めるなんておかしいだろ。でもペットという性質上人間と同じテンションで接するのも難しい（捨てたり、殺したりのリスク）ので、そういった不幸を呼ばない為にも、トライアルは導入すべき。あと定期連絡やな。これも二年くらいは欲しいな。半年かわいがるなんて誰でもできる訳だし。

結局言っていることは現状を変えるなって事で、ペットを飼うには責任が発生するんや。仕事も金が発生するから責任が発生する。責任のない仕事なんかクソみたいなもんだ。

※この記事は膝に猫を乗せながら書いています