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生成AIによるコピーキャットビジネス

生成AIによるコピーキャットビジネスが流行ると思いました。コピーキャットとは猿真似のことです。まだ流行っていませんが、流行ると思った理由を説明します。


マイナビの例


昔、RECRUITのOBの人にマイナビのRECRUIT追撃作戦の話を聞きました。
マイナビではRECRUITのやっていないことをやるほうが大変だということでした。役員会を通らないそうです。徹底的にRECRUITのサービスをコピーし、低価格化することによってキャッチアップするのだ、ということでした。
その人の話によるとこの作戦が成功するのは、就活生というのに限りがあるからだそうです。ある一定の就活生をとりきったら、それ以上はどんなサービスを提供してもパイを増やすことはできません。そもそも、就活が終わると全部の学生が入れ替わるので顧客ベースを引き継ぐこともできません。
この話を聞いたのはずいぶん前だったので、少しググってみました。このせいかどうかわかりませんが、今はマイナビ一強になっているようです(参考文献[東洋経済] )。一因は2019年の「内定辞退率予測サービス」の不評と書かれています。

生成AIの活用

生成AIでソフトウェア開発のコストは下がります。
単にソフトウェア開発を請け負うだけでは、他社も真似してくれば、価格競争になるだけなので、あまりうまみがありません。
サービスを作るのがいいと思います。
とくにゼロベースで1から作るソフトウェアのコストは下がります。これはコピーキャットビジネスにとっては有利です。
通常はただ真似るだけでは本家にはかなわないことが多いです。
リクナビ/マイナビの例に見るように:

  • 固定客がいない

  • 全体数が限定されていてそれをカバーすれば顧客獲得は終わり

というビジネスで効果があると思います。

コピーキャット受託ビジネス

といってもコピーキャットすればいいといっても、実際に商流を作るのは大変です。B2Bで取引先のネットワークを作ろうとすれば法人営業も必要です。
コピーキャットをするフレームワークができればコピーキャット受託ビジネスもできると思います。
コピーキャットのビジネス開発をする会社と受託開発をする会社がそれぞれ得意なことをやることも可能だと思います。

むすび

昔、インターネット黎明期にドイツのロケットインターネットという企業がアメリカで生まれたビジネスモデルをいち早くヨーロッパでコピーするというビジネスモデルで成長したことがあります(参考文献[anobaka])。ロケットインターネットをマネする企業は世界中にありましたが、あまり成功しませんでした。コピーキャットをするのにもビジネスの才覚は要ります。ソフトウェアの開発コストが下がる生成AI時代にはもう一度コピーキャットビジネスが日の目を見るのではないかと思っています。

参考文献

  • [東洋経済] リクナビの退潮鮮明、「就活サイト」の人気が一変 https://toyokeizai.net/articles/-/434837 2021年

  • [anobaka] ロケット・インターネットの発展途上国における功績 https://anobaka.jp/opinion/4373/ 2021年


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