2024年4月の大きな変化を書き留めておきます。自分の備忘録でもあります。

モデル

オープン大規模言語モデル（公開モデル）

• MetaのLlama3: MetaからLlama3の8B, 70Bモデル（パラメータが80億個、700億個）が公開されました。OSS化により無償で商用利用可能です。400Bモデル（パラメータが4000億個）はまだ学習中で、今後公開される予定です。

クローズド大規模言語モデル（非公開モデル）

• OpenAI カスタムモデル：OpenAIがGPT-3.5のカスタムモデルプログラムを一般に提供し始めました。企業が自社データによってGPT-3.5をカスタム化するのがさらに容易になりました。

• OpenAI日本語化モデル：OpenAIが日本語特化のGPT-4を「GPT-4 Customized for Japanese」として発表した。すでに早期アクセスが可能で、今後一般に提供します。日本語特化大規模言語モデルへの黒船襲来です。

サービス

• Google vids：Googleが企業向け映像生成サービスvidsを今年提供することを発表しました。モデル勝負からサービス勝負へ移る過渡期です。

• プリンストン大学 SWE-Agent：ソフトウェア開発する自律型AIエージェント としてプリンストン大学がSWE-Agentを発表しました。2024年3月に出たCognition社のDevinと同程度の精度です。ソフトウェア開発が自動化に近づきつつあります。

むすび

GoogleがGoogle I/Oを5月14日に開催します。Gemini Pro 1.5が出たのが1月ですから大規模アップデートは難しいとは思いますがサプライズがあるのでしょうか。楽しみです。
GPT-4を2023年3月に公開してから（画像認識を加えた以外は）大規模アップデートしていないOpenAIの動向にも注目です。

参考文献

• Meta、無料で商用可の新LLM「Llama 3」、ほぼすべてのクラウドでアクセス可能に https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2404/19/news095.html 2024年

• OpenAI、GPT-4の「日本語特化モデル」発表--処理速度3倍に https://japan.cnet.com/article/35217785/ 2024年

• Google Workspaceの「Google Vids」は、一般的な動画作成ツールと発想が違う　https://atmarkit.itmedia.co.jp/ait/articles/2404/15/news070.html　2024年

• SWE-Agent https://github.com/princeton-nlp/SWE-agent 2024年