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計算が通貨:NVIDIAがキングメーカー

AI半導体バブルとも言われています。NVIDIAがAIの代表的銘柄であることは揺るがないというお話をします。


計算が通貨

深層学習が注目されたころ、データが21世紀の原油ということが言われました。いかに高品質なデータを集めるかが鍵になるということです。

最近、OpenAIのSam Altmanが計算が未来の通貨ということを言っています。計算で欲しいものが手に入るということです。

Sam Altmanは最近AI開発のボトルネックはAIデータセンターだということを言っています。

生成AIは大量のデータを学習して世界理解をするものです。
このためには3つのものが必要です

  • 人材

  • データ

  • 計算資源

人材は高度なAIアルゴリズムやスケールアップの開発に不可欠です。データは大量の学習をするうえでは不可欠です。そして人材とデータがある場合に実際に学習をするには計算資源が必要です。
ボトルネックが計算ということは人材(あるいはアルゴリズム)とデータの問題には目途がついたということを示しています。
データが貴重でないということはAIが学習データを自動生成できるのかもしれません。

NVIDIAがキングメーカー

AI半導体の8割をNVIDIAが提供しています。しかも最新のGPUクラスターは前の世代から1桁、2桁の性能向上を示しています。
このため、NVIDIAが最新のGPU、たとえば今ならGB200を生産し、それをどの会社に提供するかによって、次の1-2年のAIの勝負がつく状態になっているという説もあります。
NVIDIAがキングメーカーになっているということです。
次のキングになりたい巨大IT企業がNVIDIAに10万台単位の大量発注をし、それがNVIDIAの驚異的な売り上げ増の源泉になっています。
一説には10万台のGPUを一か所にそろえたときにそれをまかなえる電力を持つ州は米国に1つもないともいわれています。途方もない計算能力です。
たとえ、今年の競争に敗れたとしても、巨大IT企業の資金力は膨大で諦めないと思います。NVIDIAの覇権が続く理由です。

むすび

生成AIの進歩は始まったばかりなので、アルゴリズムで勝負がついたとも思えません。一方で、OpenAIは生成AIの最先端部分を見据えることができる数少ない企業の一つです。その発言は背後にどのような意図があるにせよ、簡単に無視することもできません。
本当に計算資源の勝負になっているとすれば成熟期でもうすぐ生成AI競争も終わるはずです。結論を見守りたいと思います。

参考文献

  • Microsoft And OpenAI Drop “AGI BOMBSHELL” – “PROJECT STARGET” – Superintelligence by 2028 https://www.youtube.com/watch?v=Ix_R6WTX04I 2024年 25m08s

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