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キングメーカーNVIDIAの指名は2025年もOpenAI

生成AI界のキングメーカーと呼ばれるNVIDIAが次の生成AIの王者を指名する権利があります。2024年後半からの2025年の覇者を決めかねないBlackwellの出荷が始まりました。今回もご指名はOpenAIだったようです。


生成AI界のキングメーカー

前の記事(参考文献[ai300lab])でも述べましたが、今やNVIDIAは生成AI界のキングメーカーです。

生成AIの開発競争に勝ち抜くには次の3つが必要です:

  • 人材

  • データ

  • 計算資源

最近は10万台単位でNVIDIA GPUを持っていると言えないと人材獲得できないそうです。計算環境がないところには優秀な人材は来ません。
データも生成AIで自動生成できるようになってきたので、データ=計算資源という様相になってきました。
というわけで、NVIDIAが最新GPUを大量納入したところが生成AI戦争に勝ち抜ける、ということになってきました。

NVIDIAの最新GPUアーキテクチャBlackwell

Blackwell発表

2024年3月にNVIDIAはBlackwellアーキテクチャを発表しました。ひとつ前のHopperアーキテクチャですら、イーロン・マスクをして麻薬より入手が難しいと言わしめたお宝チップでした。
Blackwellは:

  • チップ内で4ビットTransformerを動かせる

  • チップ間も最新のNVlinkで結び、ラック間も高速のInfinibandで結合できる

というHopperよりけた外れに強力なGPUであり、GPUクラスターです。72個積みのGB200 NVL72に至ってはHopperのH100を1000個組むより価値があるかもしれません。

Jensen Huangが直接納入

NVIDIAのCEO Jensen Huangが自ら運んで納入したのはOpenAIでした(参考文献[ledge.ai])。キングメーカーのご指名はOpenAIです。
初号機はマレーシアなどにも納入されているようです。Jensen Huangは世界を営業してまわって政府に売り込んでいるのは想像できます。
しかしJensen Huangが直接ハンドキャリーしたのは象徴的です。GTC2024基調講演でも最初にOpenAIにハンドキャリーした時の話をしていました。NVIDIA絶頂期を作り出してくれたOpenAIへの恩義は忘れていないようです。
もちろん、MicrosoftもGoogleもMetaもAmazonもたくさん買っているとは思います。

むすび

NVIDIAが絶対の信頼を置くのはOpenAIです。キングメーカーに指名されたOpenAI、最近、Sam Altmanの口からは普通にGPT-6, GPT-8などの言葉がぽんぽん出てきます(参考文献[TheAIRGRID])。計算資源を確保して視界は良好です。

参考文献

  • [ledge.ai] NVIDIAのCEO、Jensen HuangがOpenAIに最新GPU「H200」を直接お届け https://ledge.ai/articles/jensen_openai_h200 2024年

  • [ai300lab]計算が通貨:NVIDIAがキングメーカー https://note.com/ai300lab/n/n8c091abb8001 2024年

  • [TheAIGRID] Sam Altman Drops GPT6 BOMBHSHELL, Creating AGI GOD, NEW Multimodal AI SYSTEM and more https://www.youtube.com/watch?v=_kEScBz2YIY 2024年 29:47 TheAIGRID

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