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AI画像生成超入門 その3

品質系プロンプト

もしあなたがこの記事を「その1」から読んで、言われた通りに生成していたら、最初の1girlだけで描かれた少女は少々がっかりする出来映えだったかもしれません。 それは、これから紹介する品質系プロンプト(品質系タグ)と呼ばれるものを入れていなかったからです。

その1で1girlのみで生成した画像

品質系プロンプトってなんでしょうか?
読んで字の如く絵の品質に影響を与えるプロンプトになります。入れても入れなくても絵の構成には影響を与えません。
例えばわたしは

masterpiece, best quality, Ultra HighRes, insanely detailed, absurdres,

だいたい基本形はこんな感じで使っています。masterpieceは同じ顔になりやすい(マスピ顔)と言われているので、入れない時もあります。また、さらに詳細に髪に関する記述、瞳に関する記述、など追記することもあります。

しかし、ちびキャラなどのデフォルメ系を生成したい場合やアート系作品を生成したい場合は一切入れないほうがいい可能性もありますので、そういうこともある、と頭の片隅にでも置いておいてください。

よく使われる品質系プロンプトは
masterpiece 傑作
best quality 最高品質
high quality 高品質
high resolution 高解像度
high detailed 高精細
4k, 8k, 16k
などがあります。

使用するモデルによっては作者様の推奨設定があったりしますので、モデルの紹介ページを良く読んでください。

SD1.5のときはこれでもか!というくらい品質に関するプロンプトを入れたほうが良い結果が出ていたかと思いますが、SDXLでは入れすぎも良くないときがあります。絵が破綻することもあります。適宜バランスを見て調節していきましょう。

わたしは使用頻度は少ないので前回のモデル紹介で入れ忘れてしまいました。SDXLの金字塔AnimagineXLです。このモデルを使っておけばまず間違いないと思います。
V3.1ついてのコメントは無かったのでV3.0のコメントからになりますが、推奨プロンプトは

masterpiece, best quality, very aesthetic, absurdres

また、推奨ネガティブプロンプトは

nsfw, lowres, (bad), text, error, fewer, extra, missing, worst quality, jpeg artifacts, low quality, watermark, unfinished, displeasing, oldest, early, chromatic aberration, signature, extra digits, artistic error, username, scan, [abstract]

となっています。参考にしてください。

追記:Animgineのドキュメントによると、より良い結果のためにmasterpiece, best qualityの使用を推奨していますが、

ただし、高得点のデータセットの多くは NSFW であるため、masterpiece、best qualityを使用するときは注意してください。ネガティブプロンプトには nsfw、rating: sensitive を追加し、ポジティブプロンプトには ratings: general を追加することをお勧めします。

Huggingface

と書かれています。ご注意ください。
以上を踏まえて作例を書いておきます。

1girl, white shirt, long sleeves, turtleneck, sitting, looking at viewer, eating, pizza, plate, fork, knife, table, chair, table, restaurant, cinematic angle, cinematic lighting,
masterpiece, best quality, general,

また、AnimagineXLはアニメキャラに強いという特徴を持っていますが、それについてはまたいずれご紹介できればと思います。

本来最初に押さえるべき基本的な設定の部分を飛ばしてしまったので、次回その4で解説していきます。この後に書くには長くなりそうなので…
今回は内容軽めでしたが、このあたりで失礼いたします。

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