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靴をめぐる流浪人

子供の頃から足が悪いから、
ほんと靴選びは苦戦するわ。
とうとう、NIKE AIRに辿り着く。

先天性股関節脱臼で生まれたせいで、
記憶には無いが幼い頃、両足をギプスで固められた時期があったそうだ。
その名残が左足の脛の真ん中辺りにほんのり窪んで残っている。

小学生までは、体育館の床にペタンと足を広げ座り込むと、股関節がカクンと外れて立ち上がるのに苦労した。

それでも中学生の頃には走るのは遅いけど
運動に関しては問題なく過ごせていた。

40代を過ぎる頃から足の痛みに悩まされる事も少しずつ増えてきて、接骨院に通ったりしていたが、整形外科などには行かないでいた。

それが本格的に足を引きずるようになったのは、2019年の終わり頃だった。
過酷な母の介護が、母の特別養護老人ホームへの入所をきっかけに、少し落ち着いた矢先、
右足の付け根が痛くなってうまく歩けなくなっていた。

子供の頃から、足は遅いし、長く歩き過ぎると足の付け根が痛くなるから、靴もヒールの無いペタンコの靴を履くばかりで、パンプスは滅多に履かなかった。
ローファーや、バレエシューズ、スニーカーなど、履く靴もそんなのばかり。
長時間経ち続けるのも足が痛くなるから、
仕事も30代の後半からはデスクワークが多くなった。

足が悪くなるのと、倒れて入院するのがほぼ同時だったから気が付かなかったけど、
しばらくして整形外科で診てもらったら、
両足変形股関節症と判明した。
もう、左足の股関節は軟骨がすり減り、一見足が短くなってしまったように見える。

これでは歩くにも難しいので、半年以上リハビリして、筋肉で補ってなんとか普段の生活に支障のない程度になったけど、
足の長さは戻らない。

履きやすい小学生が履く上履きみたいなストラップ付きの靴に左足の靴底にヒールアップのソールを入れて、ちょっとだけ歩いたり、立ったりするのにこれで少し負荷を減らせる。

これにプラス外では杖を使って歩いている。
もちろん無くても家の中なら平気なんだけど、
外では、ちょっとヨロついたりを防ぐ。

足の長さを補うソールを入れてスムーズ歩ける靴は意外と少ない。
脱げやすかったり、靴擦れしたり、
歩き辛かったり、思うような靴は見つからない。

この春からデザインに一目惚れした靴や、
今まで履いていた靴に似たデザインのものや、
2足ほど靴を買ったけど、1日目はなんとか履いて歩けるけど、翌日には足が痛くなったり、靴擦れしたり、歩けなくなる。
我慢できなくて、飛び込んだお店で見つけた靴を新たに買い足した。
3足目でも、まだしっくりこない。
それまで履いていた靴はボロボロで、このまま履くのもどうなんだろうと思っていた。

ここ数年ニューバランスの靴を履いている子供達(成人)にすすめられて、履きやすそうなものを探していたけど、なかなか見つからず、
あちこちの靴屋を覗いて探していたら、
巡り合ったのは値下がりしていた
NIKE AIRだった。

昭和生まれの私には地下足袋。
いや、今は地下足袋型シューズが結構出回っているし、一度試したかったNIKE AIR RIFT。
でも、高いからちょっと手が出なくて、悩んでいたんだよね。
探してもなかなか売ってないし、
今まで試し履きも出来なかった。

一緒にいた娘にも「履いてみなよ」と言うので、履き心地試し履きをしてみると、びっくり!
ソールを入れなくても履きやすい!歩きやすい!
そして、お値段よ!
Amazonや、ZOZOのセールよりも安くなってる!
履き心地をいろいろ試して、買ってみた。

昨日1日履いてみたけどソールを入れなくても歩きやすい。
これから涼しくなるシーズンでサンダルのカテゴリの靴だけど、気にせず履いていこうかなと思う。

いやー、靴の迷走長かったなぁ。

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