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私の幸せが、誰かの笑顔になる。

今回は私がアクセサリー作家になるキッカケにもなった「ゴムブレスレット」と、コロナや家族のお話です。

ハンドメイドマーケット”minne”のレターという機能では、登場人物や私の感情を盛り込みすぎないように小話としてまとめましたが、noteでは自分の気持ちを整理しながらゆっくりお話ししたいと思います。

小話だけ読みたい方はこちらをどうぞ↓


私はコロナ禍での外出に恐怖があり、嗜好品でもあるアクセサリーを買いに行けなかった時期がありました。
そもそも食材の買い物か、コンビニにしか行かないのに、アクセサリーって必要かな、なんて思いつつ、自宅に眠っていたビーズでゴムブレスレットを作ってみたのが今の活動のきっかけです。

コロナって繊細さんには刺激が強い

感染対策など、皆さんも日常が大きく変わって疲れることがあると思います。初期のころは何もかも初めてで、本当に大変でしたよね。

今では当たり前になったマスクは、顔を隠せることに安心感を持つ人もいらっしゃるかもしれませんが、過敏症である私は今も慣れません。服の中に入った1本の髪の毛や、寝転んだ時に寝具と体の間にできた衣類のシワのように、不快感や痒みといった刺激に耐えられなくなるのです。

そのほかにも、人の顔色をうかがいがちな私は、マスクで相手の顔が見えないことや声色が分かりにくいことに不安を抱いたり、敏感なアンテナがキャッチしてしまう街行く人のピリピリした雰囲気に疲れてしまうこともありました(くしゃみ一つで視線が集まるのも、マスクの集団が一斉に信号を渡る光景も恐怖を感じます)。

そして手洗い手消毒が多くなったこのご時世で、着脱が大変な腕時計はしなくなり、デートも懇親会もなく、気合いの入ったアクセサリーも出番がありません。
だけどちょっとだけ、ほんのちょっとだけ、憂鬱な気分を和らげてくれるようなお守り的アクセサリーがあれば嬉しいな、という思いつきでおうち時間にゴムのブレスレットを作ってみたのです。


ある日、実家へ帰省すると、手作りのブレスレットは妹の目にとまり、数パターンをプレゼントすることになりました。
歳の離れた、まだ中学生の彼女が、子供っぽさから抜け出すのにちょうど良かったと後に聞いた時、アクセサリー初心者さんには優しいデザインなのかも、と言った発見がありました。

同じ頃、実家の近くに住んでいるおばにも興味を示してもらう機会があり、その理由は「身障者の私でも簡単につけられるのかな?」という疑問からでした。
おばは幼少期から手足などの筋肉が自由に動かず、アクセサリーの金具留めなんて言うまでもなく、ボタンのある洋服もなかなか着れずに「おしゃれ」を諦めて過ごしていたので、キラキラのブレスレットに目を輝かせてくれたのは、正直、意外な光景でした。

自分の癒しのために作ったものが、誰かの笑顔に繋がることに気づいた私は、その場で跳ね回りたいくらい嬉しくなりました。

私は、アクセサリーの持つ、魔法のようなパワーをすっかり忘れていたようです。
なくても大丈夫、だけど【あったら笑顔になれる】それは穏やかな日々を過ごすために必要なものですよね。

アクセサリーを身に着けた時に湧いてくる自信や、この子(アクセサリー)が一緒だから大丈夫!といった安心感。
この小さくても確かな幸せを多くの方に届けられる喜びに、今は明るい気持ちでものづくりを楽しんでいます。
※小確幸という大好きな言葉は改めて紹介しようと思います。


少し物足りない文章になっているかもしれませんが、今回はこの辺りで…


今日の一枚

商品撮影中の息抜き

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