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エンジニア3名インタビュー「エンジニアの立場から医療に関わる」やりがいと難しさ

こんにちは、AIメディカルサービス(以下AIM)採用広報です。今回は、3名のエンジニア(機械学習エンジニア2名、ソフトウェアエンジニア1名)にインタビューいたしました。
AIMに入社する以前はどんなことをやってきたのか、なぜAIMに入社したのか、などセキララに語ってもらいました。ぜひご覧ください。

学生時代からAIMに入社する前までどんなことをやってきましたか?

大田)物理学を専攻していて、院生の時は超伝導の性質を調べていました。新卒で精密機器のメーカーに入社し複写機の開発をやっていたのですが、個人的にKaggleに興味を持つようになり、「こういう世界もあるんだ」と思い、当時の会社にあった”社内転職”という制度でAI開発のチームへ異動させてもらいました。
異動後は、カメラ向け物体検出AIの開発なんかをやっていましたね。Kaggleはその後も継続して挑戦していて、AIMに転職するころにはMasterになってました。

川井)学部は機械工学で、院では燃料電池の実験を中心にがんばっていました。新卒の就職活動の際に「このまま順当に自動車などのメーカーに入社するのも良いけど、もっとチャレンジできる環境でやってみたい」という想いが強くなり、ベンチャー企業を中心に選考を受けることにしました。結果、ドローンで高所点検をする際の「飛行経路の設計」という機械工学とはあまり関係ない(笑)仕事をすることになりました。
とある案件で、高所の壁のひび割れを画像から検知するAIが使われていたのですが、それがきっかけでAIに興味を持ち転職を考えました。未経験での転職だったのですが、学生時代にプログラミングの経験があったこともあり採用されたのが前職です。
前職では、例えば工場などで異物を検知するAIの開発をしていました。

佐々木)私は情報系を専攻していました。学部時代は情報工学で、院はコンピューターサイエンスです。学生時代からプログラミングにはとても興味があり、将来プログラムを書く仕事に就きたいと思っていましたし、趣味としても競技プログラミングに参加するなどしていました。
就職活動でも業界などは全く意識しておらず、プログラミングができるかという方が重要でした。結果としては、不動産関連のアプリの会社に就職しました。


AIMのことはどのようにして知りましたか?

大田)AIMのことは人材エージェントから聞いたのが最初でした。

佐々木)私もエージェントからです。

川井)全員、元々はAIMのことは知らなかったんですね(笑)私もエンジニア向けのメディアでお声がけいただきました。


左から 大田 佐々木(顔出しNG) 川井

なぜAIMに入社したのでしょうか?

大田)転職を検討したきっかけは通勤距離でした。社内転職で異動できたのは良かったのですが片道2時間近くかかったんです。ちょうど年齢的にも30代後半でしたし、環境を変えて自己成長を促すタイミングではないかと考えました。
ですので、転職先に求めていたのは、「面白い開発ができそうか」「チャレンジングな環境かどうか」というものでした。その点でAIMはまだ誰も成功できていないような開発に挑戦している会社ですし、自分にとって最良の環境ではないかと思いました。

川井)前職では多才な方々に囲まれ、AI開発における多くのことを学ぶことができました。一方で業務が非常に忙しかったこともあり、自己研鑽の時間を十分に取ることが難しかったと感じていました。このような環境の中で、自身の技術的な成長に限界を感じ始めたことが転職を考えるきっかけです。
自分にとってAIMの開発内容はハードルが高いとも思いましたが、ぜひ挑戦したいと思いました。

佐々木)当時勤めていた不動産関連アプリの開発を行っている会社は10名ほどの規模だったのですが、会社として成長していきたい・拡大していきたいという意図が見えづらい状況だったことから、「このままこの環境にいるのは自分の成長にとって良くないのではないか」と考え、転職を検討しました。
AIMのことを知ったのはエージェントからでしたが、紹介してもらってすぐに応募することを決めました。というのも、以前から「ソフトウェアエンジニアの立場から医療に関わりたい」という気持ちが強くあったからなんです。医療系だけじゃなくて、情報系の人でも人の命を救えるということを証明したかったんです。

入社後のお仕事内容について簡単に教えてください

大田)私は病変を見つけるAIの開発を行っていますが、教師データとなる内視鏡の動画データはとても特殊で、例えば色情報などはかなりデリケートじゃないかと思います。
AIに学習させるに際しても、それらの点に配慮して学習させていますが、入社する前に想像していたより配慮が必要なものが多く、難しい開発だと感じています。

川井)私の業務もAIの開発です。医療系のAIの開発においては、病変への理解度が高くないとだめなので、入社してからかなり勉強しましたね。加えて、例えば教師データとなる病変に関する知見などは、アノテーションを長く担当しているスタッフのレベルが異常に(笑)高いので、積極的に連携するようにしています。
他にもセールスやマーケティングのチームともなるべく会話することで、医師のニーズをよりリアルに感じることができたり、どういうエラーは許容できるけど、どういうのはNGなのかなどの感覚も得ることができます。

佐々木)私はソフトウェアの開発なので、内視鏡検査映像を取り込んで、AIから返ってきた結果を表示させ医師にお見せするところの開発などを行っています。
医師にとって認識しやすい・分かりやすい・使いやすい表示や見た目にする必要がありますが、どうしたら医師にとって分かりやすいのかはヒアリングなどを通じて理解を深めながらやっています。当然、人によって違いもあるため難しさを感じることは多いです。

入社して良かったことや良くなかったことなどはありますか?

佐々木)「必要があれば」ということだと思うんですが、開発と試験用のPCを複数台持たせてもらっていて、デスクもそれぞれ用のものを使わせてもらっています。
※)総務スタッフによる注記:社員数が増えたら今ほど自由には使えませんよ!(苦笑)

川井)勉強のための出張等は、かなり柔軟に対応して参加させてもらってます。AI関連の学会はもちろんなのですが、医療関係の学会にもいくつか参加させてもらいました。

大田)ベンチャーというと2・30代の人がワイワイとやっている印象かもしれないですが、比較的40以上の人も多く、落ち着いた雰囲気のベンチャーかなと思います。個人的には馴染みやすくて良かったと思ってます。
その他、会社が主催してくれるイベントも前職と比べると多いですね。どうしても直接的な仕事の絡みがないとコミュニケーションを取ることってあまりないのですが、こういったイベントでそれまであまり話したことが無かった人と話せるようになると、意外とそれ以降の業務でもコミュニケーションを取るようになるんですよね。こういったところも良いと思います。

川井)逆に言うと、まだまだ連携できてないところも多いと思うんですよ。医療現場の生の声などは我々エンジニアにとってはとても大切な情報なので、個人の連携に依存しないで会社として仕組み化したほうが良いと思いますし、部門間の連携がもっと取れていればすんなり解決する課題などもまだまだあると思っています。
良くない点というか、そういうところは改善が必要と思いますね。ただ、ベンチャー企業なので整備が間に合っていないことの一つだとも思います。

佐々木)そうですね。ルールがガチガチ過ぎると一部の大企業のように業務効率が下がってしまうかもしれませんし、逆に緩すぎると統制が取れないと思うので、その辺は個人的には今のバランスはちょうど良いのかなとも感じます。

最後に、どういう人が活躍できると思いますか?

佐々木)私たちソフトウェアエンジニアは、目先の開発だけじゃなくて、ユーザー(医師)目線の使い勝手を意識した開発が必要です。そういう意味では、製品の全体感に気を配れる人はとてもご活躍いただけるのではないかと思います。
また、医療機器の開発プロセスは、規制に対応するという特殊性があります。ですので、業界を問わず、製品の開発プロセスに目を向けて開発をされている方も、ぜひご入社いただきたいですね。

川井)AIの開発という私の立場とはあまり関係ないかもしれませんが、他の部門の人や他のプロジェクトの人と連携できる人は良いと思います。

大田)「世の中に貢献したい」という気持ちを強くお持ちいただける方であれば、ずっと高いモチベーションでご活躍いただけるのではないかと思います。
そのような方々とぜひご一緒したいですね。

編集後記

今回のインタビューでは、役割の少しずつ異なるエンジニア3名にお話を聞きました。
三者三様のモチベーションで業務に取り組んでいることが良くわかる内容になったと思います。そして、なにより異業種(医療系ではない業種)から転職してきた彼らが、当社の開発内容にやりがいをもって挑戦してくれている姿が印象的でした。