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桜花賞 貴方は何故コラソンビートを選んでしまったのか?策士策に溺れる。恐ろしい競馬認知バイアス⁉

桜花賞が終わりました。私は前日の段階ではAIスコア複勝1位のアスコリピチェーノの相手としてコラソンビートに注目していましたが、少し馬券の売れ方が変だと思い、思いとどまることが出来ました?簡単に言うと思っていたよりも人気になってしまい妙味が下がって買う気が失せてしまいました。
当初は単勝6番人気でオッズは10倍前後と思っていましたが、AIのダビメトが最終判断を行う当日朝9時のオッズでは4番人気でオッズは6.8倍とけっこうな人気になっていました。ただコラソンビートはAIスコアは高くランクも4位でしたのでアスコリピチェーノの相手の1頭には入れましたが、特別な扱いはしませんでした。

私がコラソンビートに注目した理由


私がコラソンビートに注目していた理由のきっかけは出走可能な賞金を持ちながらも前哨戦に出走してきた点でした。
しかも出走したのが最も本番に繋がらないと言われいるフィリーズレビューだったからです。
私は穴とはこういう実力はありながら、人気を落としている馬だと思っているので注目していました。
こうなると人はデータを調べて、裏を取りたくなるものですが、私はこういうことをすると必ずバイアスになって冷静な判断が出来なくなることを知っているので、深く探ることは止めておきました。

さてレースが終わって、いつものように競馬予想TV等の番組を見返し、有名なユーチューバーの全頭診断や予想を一通り見ながら、各TMや予想家やユーチューバーがどの様な診断をしていたか振り返ってみるとコラソンビートが必要以上に人気を集めてしまった原因が見えてきましたね。

優秀なTMや予想家、ユーチューバーがハマった要因は?

前走フィリーズレビュー1番人気で2着馬

過去10年前走フィリーズレビューに出走した競走馬は46頭いましたが、桜花賞で馬券圏内に入ったのは僅か3頭で、共通する条件はフィリーズレビューで1番人気で2着に入った馬でした。
一見46頭の出走馬中3頭しか馬券に入らない複勝率6.5%も、条件を絞れば100%になるデータが競馬認知バイアスを産みだしたのかもしれませんね。
特にレーヌミノルは戦歴も京王杯出走→阪神JF3着→フィリーズレビュー2着とコラソンビートと非常に似ていて、このデータを発見した方は桜花賞8番人気で勝ったレーヌミノルとコラソンビートが重なってしまったのでしょうね。
こうこうなってしまうとコラソンビートの良い所しか見えなくなってしまうのが競馬認知バイアスの恐ろしいところですね。
冷静になってみましょう。まずナムラクレアはまだ現役ですが、レーヌミノルは桜花賞1着後は未勝利でしたし、アットザシーサイドは桜花賞3着後は2勝しましたがOP、重賞は未勝利で終わりました。
ある予想家の方は「桜花賞を勝った馬はその後もG1を勝つので、アスコリピチェーノは消してもいい。」とまで言っていながらコラソンビートを本命にしていましたが、矛盾は感じなかったのでしょうか?

問題はここからです。
一般の競馬ファンのコラソンビートへの評価は「フィリーズレビュー組なので、今後はスプリント戦中心の活躍をするはずで、桜花賞が終われば函館SSを目指すような馬で桜花賞では高く評価できない」となるところが、なまじTARGETJVなどでデータを駆使する方は策士策に溺れてしまうような典型的な競馬認知バイアスにハマってしまうのでしょう。
彼らの心の中に
「素人は気付かないが、自分は気付いているんだよ。オラー!?このデータを見てよ。」的なおごりは無かったとは思いますが、人間が真剣にデータ予想をしてしまうと必ずバイアスになってしまいます。そしてコラソンビートが勝つべきポジティブな項目を集め出してしまうのですね。

※私は競馬を予想する上で発生する認知バイアスを競馬認知バイアスと呼んでいます。

競馬を予想する上でよく陥る失敗の一つ

データ予想をしていて、自分だけが気付いたデータに合致した馬を見つけてしまうと、レースが終わってないのに「もうこのレースは的中した。」と思い込んでしまう症候群?
私はあのロジャーバローズが勝った日本ダービーで、前走皐月賞1番人気で1着なった馬が日本ダービーで1番人気だった場合は馬券圏内を外したことは無いというデータに縛られて、ロジャーバローズを本命にしながら、サートゥルナーリアを外した馬券を買えずに外した痛い経験があります。

人間がデータ予想をしている時代は終わりました。

これは私個人の意見ですが、人間がアナログ的な視点でデータ予想をしていても限界があると思っています。(定性的な判断には限界がある)
これからは可能な限りのデータをAIに学ばせて数値化し定量的な評価をするべきだと思っています。そして定量化、数値化できない評価はまったく意味が無いとも思っています。
私は少なくとも馬柱にあるようなデータはAIに学習させていますので、そこから自分が各馬の評価をするようなことは止めてます。
私達のAIはコラソンビートはスコア0.645の4番手評価に過ぎないので馬券の軸には出来ないという評価でした。

現在オッズを動かすのは人気ユーチューバー?

最近G1競走で「何故この馬が人気になっているのだろうか?」と疑問を持ちながら、レースが終わった日曜の夜から月曜日に掛けて入念に動画をチェックすると必ず有名なユーチューバー本命にしているケースが多いですね。
流石に有名なユーチューバーの予想は素晴らしいのですが、彼らも100%的中できる訳では無く、今回のコラソンビートのような「策士策に溺れる。」じゃないですが、完全に競馬認知バイアスにハマってしまうこともありますので注意が必要ですね。
私がこうしたユーチューバーの動画を閲覧する上で気を付けている点は
1.基本的にレースが終わってから動画は閲覧する。※レース前だろうが、レース後だろうがユーチューバーの収益になります。
2.特にサムネイルに「鉄板のデータ」「過去8頭中7頭が連対のデータ」などの文字がある動画は絶対にレース前には閲覧しない。
3.女性でマスクを着けて、胸が強調されるようなアングルで出演しているユーチューバーの動画は絶対に見ない。
3つ目は冗談ですが、競馬の予想とは残酷なもので、トラックマン歴30年のベテランの予想もアイドルの超感覚的(ソダシちゃんかわいい的な)な予想でも当たれば同じですからね。ただビジュアルで閲覧数を伸ばそうとしているユーチューバーは信用できませんよね。
ユーチューバーの中には「帯狙います!」「帯取りました!」連呼する人もいますよね。300円の複勝に100万円突っ込んで、「帯取りましたぁ~!!」と叫んでいる方もいましたが、それってどうなのよ?と疑問に感じますね。
※このような内容はギャンブル依存症対策からもNGな動画だと思っています。
おっと話が少しズレてきましたので、このくらいで終わりにしますが、今後も競馬予想をしていると「策士策に溺れる。」ような状況に遭遇すると思いますので、お互いに気を付けて競馬予想を楽しみましょうね。







AIスコアを参考にして馬券が的中しましたらほんの少しだけサポートして頂けるとやる気が湧いてきます。趣味とは言え家族を犠牲にして莫大な時間を費やしております?