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『加藤恵は人類史において一番のメインヒロインである』

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『加藤恵は人類史において一番のメインヒロインである』


世のオタクたちに聞いてみると、リアルに3割くらいは前向きな回答が得られそうなこの命題

『冴えない彼女の育てかた』にふれたことのあるオタクであれば

「おれたちに必要だったのは加藤恵なのかもしれない」

という気持ちを一度は抱いたことがあるのではないでしょうか

しかしこれもまた『冴えカノ』にふれたオタクの全てに共通したものと信じているのは、

澤村・スペンサー・英梨々も

霞ヶ丘詩羽も

この物語においてこれ以上ないメインヒロインであるということ


これは
「素直に加藤恵が一番のメインヒロインであると謳う自分」と
「幼馴染バイアス盛々のレンズ越しに物語を受け止めた自分」と
黒髪黒スト巨乳先輩キャラ(cv茅野愛衣)は神…大人ぶって、口は悪いのに実はみんなに寄り添っていて、そんなやさしい先輩を忘れられない自分」が

ある意味同人誌のように書き留めることで物語として昇華させるため
突沸してしまったこの物語への熱を消火するため
いやいや、ただ単純に、一度に摂取しすぎた物語を消化したいがために筆を執った、オタクの自分語り



なんで今更『冴えカノ』?

きっかけはほんとうに些細なことで、
大西沙織が出演している番組を眺めていたところ「ツインテールといえば前に英梨々を演じてて~」みたいなエピソードを聞いたときに

「英梨々って大西沙織だったの?」

と仰天したことをきっかけに、アニメを観直し、観なきゃなと言いながら放置していた劇場版を熱が冷めないうちに見て、原作まで読み切ってしまったというわけです

ちなみにコミカライズはまだ読んでいないので、一旦消化できたら読もうかなとおもいます、特に恋するメトロノームはね…


なお、大西沙織が英梨々について話した『たかにしや 第98回アフタートーク』はセカショ会員しか見れないので、おとなしく制服回を見てください



やっぱり加藤恵なんだよね

さくっと結論を言うと、こんな記事を書き始めてる時点で明らかですが
加藤恵は人類史において一番のメインヒロインです。
素直に、ほんとうにそう思います。

しかしアニメを見ていて、加藤恵が倫也をすきになる理由やきっかけは正直ピンと来なかったのが正直なところ。

これを明らかにすべく原作を手に取ったわけなので、作中のようにイベント番号をつけながら加藤恵について振り返ることとします。


加藤恵ルート:プロット

本編で巡璃ルートのイベント番号として振られているイベントを踏まえて加藤恵に当てはめて構成していく

恵00 高校入試
恵01 探偵坂での出会い
恵02 いつもの喫茶店の始まり
恵03 加藤恵をメインヒロインにする決意
恵04 徹夜ギャルゲと英梨々勧誘
恵05 サイン会と詩羽勧誘
恵06 出会いのやりなおし
恵07 blessing software始動
恵08 六天場モールでデート
恵09 加藤恵、ポニーテールになる
恵10 本気でゲーム作りに取り組む恵
恵11 名前で呼び合う恵と英梨々
恵12 加藤恵、ロングヘアーになる(キャンプファイヤー)
恵13 冬コミと喧嘩
恵14 視聴覚室での仲直り
恵15 巡璃ルート毎晩の本読み
恵16 駅のホームで手を繋ぐ
恵17 倫也、英梨々と詩羽のもとへ
恵18 告白

参考:番号が明記されている巡璃ルート
巡璃04 サッカー観戦
巡璃08 ショッピングモール
巡璃13 喧嘩
巡璃14 仲直り
巡璃15 主人公を意識するようになる
巡璃16 手を繋ぐ
巡璃19 はじめての…(18の直後に発生)

………恵と英梨々の喧嘩を差し込む余裕がないね?


加藤恵ルート:きっかけ

おおまかにイベントをさらったところで、加藤恵はいったいどこをきっかけとして倫也に好意を抱いたのか

一番わかりやすいところで考えると、ピンと来てないにしてもアニメでは明らかに強調されていたシーンが視聴覚室での仲直り(♭8話)
作中で作られるゲーム『冴えない彼女の育てかた』でいうところの、イベント番号:巡璃14

巡璃14はまだ共通ルート。
巡璃15で晴れて個別ルートに突入する、とても大切なイベント。

「総ボツ」
「なんで!!??」
「だってさあ…。これ、個別イベントに入るひとつ前のイベントなんだよね?」
「そうだけど、?」
「てことはさ、巡璃ってこのイベントで主人公のこと、すきになりかけちゃうってことだよね」
「あ…」
「こんなありきたりのイベントでフラグが立っちゃうなんて、納得いかないよ。だってさ、そしたらさ、個別ルート入ってるってことになる…」
「それって、」
「とにかく、そんなわけだから、…総ボツ。もうちょっと、…えっと、そのまんまはやめてよ。」

アニメ『冴えない彼女の育てかた Fine』
©2019 丸戸史明・深崎暮人・KADOKAWA ファンタジア文庫刊/映画も冴えない製作委員会

加藤恵からしたら視聴覚室での仲直りをきっかけに「すきになりかけて」しまったことを認めてしまうと、もうこの時点で個別ルートは確定したと認めることになり、なんだかなあと認めたくないご様子

ひとつ前に戻って巡璃13については、絶対的な自信があるようで

概要:英梨々の看病を隠していたことで、巡璃と初めて喧嘩してしまう
「実はさ、この時点の巡璃って、ちょっとくらいは、主人公に対して、好意持ってるんじゃないかって……」
『あ~、それはないね。うん、この時点では絶対ない』

丸戸 史明. 冴えない彼女の育てかた11
(富士見ファンタジア文庫) (p.140). KADOKAWA / 富士見書房

しかしこの巡璃13を後になって振り返ると、

「わかんないなら、三択で答えてもらおうか?
1.今まで通り、主人公が正直に話さなかったのが悪い。
2.本当は、親友が抜け駆けしたのが悪い。
3.それとも、主人公が親友に傾いたのが悪い。」
「え?え?えぇぇぇぇ~……」
***
恵の答えは、三択のうちの一つ、ではなく。
三者のうち、どれがどのくらい悪いかの〝比率〟だった……

丸戸 史明. 冴えない彼女の育てかた Girls Side 3
(富士見ファンタジア文庫) (p.168). KADOKAWA / 富士見書房

どこまで遡ろうと、「ここまではすきじゃなかった」「ここからすきになった」なんてポイントは見つかる気配もなく、結局のところきっかけなんてものはないんですよね、そりゃアニメみても原作読んでもわからないわけです

それでも【きっかけ】を明確にするのであれば、それは「過去に散りばめられた多くのイベントの積み重ねの結果そうなった」と言えるかなと
ギャルゲでいう好感度ゲージが溜まったタイミングがたまたま「仲直りイベント」だったんでしょうね

だから、決して加藤恵は仲直りイベントをきっかけに「すきになりかけてしまった」わけではなく、あくまでも積み重ねの結果である、と
そう考えます。


加藤恵ルート:理由

では加藤恵は倫也に対してどんな想いを抱いているのか
アニメBDの特典小説を盛り込んだFD2にこんなことが書かれてるんですね

「あなたの『なってほしい彼』を思い描いて、そのひとに話しかけなさい」 「わたしの、なってほしい彼……って、どんな男の子、なのかな?」
「誰も見向きもしなかった自分の本質を理解してくれて、誰の意見にも流されることなく、ぶれずにこだわり続けてくれる」
「…………」
「それが厄介なことに、追従でも下心でもない、心の底からの絶賛だと信じられる……そんな、たとえウザかろうが裏のない、いつでも真剣な男の子」 「…………」

丸戸 史明. 冴えない彼女の育てかたFD2
(富士見ファンタジア文庫) (p.60). 株式会社KADOKAWA

アニメでいうところの第3話の裏エピソード
プロット作りに行き詰る倫也のために一人旅行から帰ってきた恵は
霞ヶ丘詩羽の指導のもとで、出会いのやりなおしをすべく練習に励みます。

このシーンの少し前に恵は「あそこまで自分にこだわられたら、ドン引きするか、ほだされるか、どちらかに振れると思う。けどまだ自分はどちらかに振れてない。振れるまで時間がかかるから、それまでは付き合ってみようって思った。」と発言しています。

そんな恵に対して霞ヶ丘詩羽が言ったのが上記のセリフ
これを受けて"主人公くん"が明確に見えた恵は、霞ヶ丘詩羽をも唸らせる演技を魅せ…ほんとに演技なんですかねあれ。FD2は読んだ方がいいですよ。

つまり、簡単に言えば、
加藤恵は鬱陶しいくらい自分にこだわられた結果、ドン引きに振れることなく、ほだされてしまったんですね。ちょろい。

だからこそ、大変失礼な言い方だけど「身の丈に合った」加藤恵を倫也は選んだ。そして加藤恵は、最も世のオタクの理想とするメインヒロインの座に登りつめてしまった。時間をかければほだされるちょろさ、ちょっぴりの面倒くささ、安心感、全てが丁度良かった。

故に、加藤恵は人類史で一番のメインヒロインであると断言します。



しかしここで現れるのは「選ばれるべきは澤村・スペンサー・英梨々であるはずだ」と異を唱える、幼馴染バイアスが振り切りすぎたもう一人の自分である。



どうして幼馴染は選ばれないの?

なぜオタクの世界の定説として、「幼馴染は負けヒロインになる運命」というものが定着しているのか。
重要な要因の一つとして、恋愛シミュレーションゲームにおいて"メインヒロイン"とは高校2年生のはじめに運命的な出会いをするものであるというテンプレ王道があるからである。
冴えカノにおいても、この部分に関しては王道に則っていると言える。

これが本当にゲームであるのならば、幼馴染だろうが先輩だろうが後輩だろうが従妹だろうが、みな攻略対象であるのだが、『冴えない彼女の育てかた』はライトノベルなのである。小説である以上は世界線が枝分かれしない1本のストーリーを組み上げなくてはならない。ヒロインの勝ち負けを描かなくてはならない。他ヒロインとの未来を「ifルート」として展開する作品は多くあるが、やはりどこまで行っても「if」であり、幹から枝分かれした小枝に過ぎないのである。

では作品の幹に誰を置くか。

それにはやっぱり「運命的な出会い」を選ばざるを得ない。だって幼馴染は幹や花には成り得ない、根っこだもの。


倫也は英梨々のことがすきだったのか?

地味にアニメ内だと名言されてないんですよね。あくまでも小学生時代に初めてできたオタク友達のように、わざと描かれているんじゃないかとも思います。まあそんな疑問は杞憂だったんですけど。

「安芸くん、やっぱり、英梨々のこと好きなんだね」
「加藤だって好きだぞ?しかも今日、もっと好きになった!」
「あ~はいはい、照れてるのはわかるけど今はそういうのはいいから」
「う、 う ぐぅ…… っ」
「そういえば前にも言ってたもんね……安芸くん、英梨々が初恋だって」
「……ま、まぁ、幼なじみとして、あいつが特別なのは確かだ」

丸戸 史明. 冴えない彼女の育てかた7
(富士見ファンタジア文庫)KADOKAWA / 富士見書房

本人に言えアホ


幼馴染のテンプレとは違うんだよね

勝手な印象ですけど、【金髪ツインテールお嬢様】と【幼馴染】は相容れないジャンルだと思ってました。佐々木咲恋?はて…

幼馴染といったら、世話焼きで、学校でも特に目立たない、茶髪のポニーテールと相場が決まっているものです(?)。
それを覆して殴りこんできたのが澤村・スペンサー・英梨々という女である。金髪ツインテール18禁同人作家ポンコツお嬢様…どこまで要素を詰め込めば気が済むのかというほど盛りに盛られた上に"幼馴染"を乗っけてしまった結果、残されたものはなぜか【神絵師ポンコツ幼馴染】なのである。どうして📞(=^・^=)

対比して考えると、本来【手の届かないようなメインヒロイン】と【ちょっと頑張れば手が届く幼馴染】であるはずのテンプレが逆転して、【ちょっと頑張れば手が届くメインヒロイン】と【手が届かないような幼馴染】になってしまってるんですね。

根っこに咲いてしまった花は木から離れないと、養分を吸われ、日を浴びられず、木に寄生するしかなくなる。寄生する未来もきっとあったけど、そんなものは誰一人望んでなんかないんですよね。わたしもそうです。


それでもわたしは…

英梨々を選んでほしかった。選ばれないことは最初から分かっていたことだけど、それでも選ばれてほしかった。だって、咲かせた花は、負けるもんか、自分が一番になる、そんな想いの結果なんだもの。
それなのに過去のトラウマに引きずられ、手の届かないものと言い訳をして、向き合うことを避けた主人公くんというやつは、ほんとうに。

唯一の救いは、ファーストキスが実は英梨々であるという裏設定。いやどうして裏設定のまま完結してしまったのよ。

・・・

ファーストキスといえば、作中ではそれを奪った女とされるあの人。
放送当時と今とで印象が変わったようですよ。もう一人のわたしは。



ストーリーを動かすのはいつも先輩

正直、冴えカノの幹は霞ヶ丘詩羽なんじゃないかとも思います。
根が英梨々であるならば、恵は……苔?
さっきと言ってることがまるで違いますが、メインヒロインを差し置いてストーリーの中心に存在しているのは本当に詩羽かもしれません。


絵と声でしかアニメ観てるわけじゃないんですよ

そんなはずではなかったんです。
大学生にもなれば、アニメはストーリーで選び、展開に一喜一憂し、頭を抱える、そんなオタクであったつもりでした。
しかし思い返してみると『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている』や『凪のあすから』などストーリーで観ていたはずなのにイマイチ理解してないまま見過ごしていたアニメは多く、そこに冴えカノも含まれていました。

冴えカノ放送当時は、【深崎暮人】【黒髪】【黒スト】【巨乳】【茅野愛衣】というキーワードの引力の影響で、「霞ヶ丘詩羽、最高~~~」と思考が停止していたのです。正直英梨々については、存在は認識しているものの印象にあまり残っていないくらいです。

そんなわたしが改めて冴えカノを観た結果がこの有様なわけですが、英梨々についての悔しい気持ちに引っ張られ、「霞ヶ丘詩羽を絶対に許すな」とまで感じたときすらあります。裏設定の除けばファーストキスは霞ヶ丘詩羽のものですからね。英梨々と同調してこんな顔(◎Д◎)にもなったものです。

劇場版まで追い、原作を読み切った今となっては、全ては霞ヶ丘詩羽のせいであり、霞ヶ丘詩羽のおかげであり、霞ヶ丘詩羽がストーリーを動かし続けていたのだと感じました。


全ては詩羽の掌の上というわけか

倫也を導き、恵を巡璃に、巡璃を恵に、英梨々を連れて紅坂朱音に勝負を挑み、美智留相手には調子が狂うけど、誰も見捨てない、優しい先輩です。
最終的に恵に本音を言わせたのも詩羽なんですよね。

「あなたにとって、倫也くんは、ものすごく特別な人だったのかもしれない。けれどわたしには、全然特別じゃなかった。普通だった。だからこそ、わたしは、彼がいいな……って思った」

丸戸 史明. 冴えない彼女の育てかた Girls Side 3
(富士見ファンタジア文庫) (pp.184-185). KADOKAWA / 富士見書房

劇場版でも同じセリフを言っていましたね。その時は相手が美智留と出海だけでしたけど、本当は詩羽に対して吐いた気持ちなのかと思うと、重みが全然違います。

自覚させて、自白させて、倫也の帰る場所を守らせた行為は、決して恵のためなんかじゃないですね。どこまでいっても倫也のため、倫也が創り上げる作品のため、倫也の本気と向き合うため。重いったらありゃしない。


英梨々と詩羽の関係性はですねえ

全てはGS3『第一二・六・五話 竜虎、相討ち、相憐れみ……』に書かれています。英梨々が、詩羽が選ばれなかった理由も。選ばれないことを受け入れ…てないですね、受け止めた理由も。英梨々と詩羽のこれからも。

〝おめでとう澤村さん。あなたは、とうとうなった。
私と同じに。
彼の、崇拝対象に。
彼が、女の子として見ることのできない、女の子に〟

丸戸 史明. 冴えない彼女の育てかた Girls Side 3
(富士見ファンタジア文庫) (p.100). KADOKAWA / 富士見書房

「そんなの、大ファンだからに決まってんだろ」と言われたあの日から、詩羽がずっと抱えてきた感情。最初にこっぴどく振られたのは詩羽なんですよね。英梨々はまだどっちに揺れるのか分からない状況だったが故に、実はずっと英梨々を後押ししていたかのように感じます(幼馴染バイアス)。同じクリエイターとして己と重ねる部分もきっとあったのでしょう。英梨々にはまだチャンスがあると。

それは加藤恵に対してもそうで、これはどちらかというと自己嫌悪。執念深くて黒くて重い部分を重ねて、どうしても反発心を抑えきれない。

しかし倫也は恵を選んだ。恵を選んだ、信じたからこそ。そして英梨々と詩羽を”クリエイター”として信じたからこそ。倫也はフィールズクロニクルの制作に関わることにした。覚悟を決めた。

これを聞かされた詩羽は英梨々の説得を引き受ける。倫也が取り付けた条件を飲ませるため。恵が選ばれたことを突き付けるため。これからも英梨々と共に創作を続けるため。

出会ったころから犬猿の仲に見えて、ずっとお互いのファンであり続けた二人は、同じ男に歪な恋愛感情を抱き、難ありな二人はどちらも破れる。それならば憧れでい続けよう、そうすればこれからも一緒にいられる。いつかまたみんなで作品を創り上げるために。そうでなければ一緒でいられない。

彼女たちもまた、親友でありながら歪な関係であるというわけね。


彼女たちは成長できたのか?

アニメだけで冴えカノを追うと、誰しも思うところがあるはず。
「決死の思いで倫也と離れたのに、結局倫也と制作してない?」と

これは劇場版という尺の都合上、英梨々と詩羽がフィールズクロニクルを制作する過程が大幅に削られた結果によるものです。
彼女たちは倫也のいないところで、これまでを凌駕する作品を産み出していました。だってそうじゃなきゃ離れた意味がないもの。

いつからか倫也を中心にしていた彼女たちの創作活動は、倫也から離れることで殻を破り、柏木エリとして、霞詩子として、ようやく独り立ちしたのです。アニメでしか冴えカノに触れていないオタクには、ぜひ原作を手に取ってほしいです。



総括

【冴えない彼女】とはいったい誰のことだったんでしょうか。
もちろん加藤恵はそうなんですけど、英梨々や詩羽もその一人だったのでしょう。

加藤恵はかけがえのない出会いを果たした

澤村・スペンサー・英梨々は誰も到達できない領域へ足を踏み入れた

霞ヶ丘詩羽は…変わらず倫也のために書いてるのかもしれないけれど

未熟で冴えない彼女たちは、望んだ未来を掴み取れたでしょうか。
ひとかどの人間になれたでしょうか。
誰かのメインヒロインに、なれたでしょうか。

作品の誕生から10年
彼女たちの将来に幸あれと祈るばかりです


最後に
丸戸史明先生、深崎暮人先生、亀井幹太監督、柴田彰久監督、作品に関わった全ての関係者様に感謝を

素晴らしい作品と出会えて幸せです。ありがとうございました。


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