マジLOVEレジェンドスター2話短歌「手を重ねてもいい」

広すぎるリビングルーム それぞれの目にそれぞれのビルを映して

角砂糖、バナナ、少しのきっかけでくずれる甘くないカルテット

「おい」「てめえ」 3分47秒でまたぶつかって壊れゆく距離

瞳にはひとすじの闇(わるいのはぼくでいいから)終わりにしよう

定位置にあなたがいない静寂の重さ ソファはもう沈まない

090 101052110724101012787427? 📞(ぜろきゅうぜろ 今どこにいて何してていつなら話つながる? コール)

そんなんじゃ人の心は掴めない しんぞうが痛む理由をさがす

傷つかないひとはいないと気づくとき河川敷にはおだやかな風

「合わないね?」「ああ」「あ、そこだけ合ってる」と笑うあなたに光はさして

友でないけれど同志だ 向かいあうために合わせる背中と背中

ちょうどいい冷たさの海 それぞれの目にはおんなじ夜を映して

絆などもうあるだろと言い放つ(おかえり)(ただいま)手を重ねよう


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?