【仕事×育児】考察 〜その2

さて、最近は育休を取得するパパが増えつつあるようですね。とても素敵なことで、このnoteでも体験日記なんかをちょくちょく拝見できて、嬉しい気持ちになります。

そんな育休の制度や取得の仕方について物申したい気持ちは一旦置いておいて、

今回は夫婦それぞれの、”育児への寄り添い方”についてを考察。


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我が家は「ママが約1年育休を取って時短勤務で復帰する」という、わりとよくあるスタイルで共働きをしているのだけど、そんなわたしからすると、育休を3ヶ月とかで切り上げてフルタイムで復帰するママの感覚って、「理解の範疇を超えたものすごい決断」と思えてしまっていた。誤解してほしくないのだが、決して否定したりディスったりするわけでなく、わたしも仕事が好きだし責任も感じるし、その決断はわからなくもない。ただただ尊敬する。どっちが正しいとか偉いとかそういう問題ではない。あくまで、当時育休を取るにあたってのわたしの立場としては、「目の前のこの子はどうするの?」という思いが強すぎて、端からその決断(育休切り上げフルタイム復帰)は選択肢から除外されていた。

でも、わたしが選べなかったこういう復帰の仕方って、「育児への寄り添い方」を、ママがパパに合わせた結果なのかなと。


我が家のようなスタイルだと、どうしたってママが育児の主体になってしまう。子どもと過ごす時間数に圧倒的に差が生まれてしまうから、子どもに対する洞察とか経験値とか子が喋っている内容に対する理解度とかに、どうしたって格差が生まれる。
すると、

「ママがいい〜〜」とギャン泣きしている子をパパがなだめられずに「ママがいいって」とあっさりバトンタッチされたとき
「わたしだって毎日毎日いろいろ試行錯誤してなだめてんだよ。あなただって何かしら努力しなよ!」
という不満が生まれたり。

子どもが今ハマっていることについて一生懸命お喋りしている内容をパパがちっとも理解しておらず、冷たくあしらっているのを見て
「それ絶対拾わなきゃダメなやつ!!!」
と怒りを覚えたり。

1週間も10日も前からママが気づいていた子どもの変化や成長に、遅れてパパが気づいて、さも得意げに報告してきたりすると、
「何を今更・・・・」
とシラけた目で見てしまったりw

(あくまでママが育休、パパが変わらず勤務、という前提で書いてみましたが、逆もありえるよね)
とにかく、そういうのを繰り返しているうちに、

わたし一人きりで育児しているみたい。
もっと同じ目線で子育てをしたいのに・・・。

と強く願ってしまうんですよ。


ちょっと話が変わりますが、前にりゅうちぇるさんのインタビュー記事を読んだときに、

「この方は本当にぺこりんと歩調を合わせて育児に向き合っているなぁ」

といたく感動したのですが、

子どもと過ごす時間数に圧倒的に差が生まれていたら、どんなにパパに「育児にもっと軸足を!」と訴えても、この理想は叶わないわけで。

歩調を合わせた育児をするには、同じ時間数子どもと向き合うことができなければ、そもそもスタートラインが違いすぎて、いつまでたっても差は縮まらない。簡単なからくりなんだけど、育児に必死なぶんだけ、この違いに気づけずに不満を積み上げ続けるママが意外と多い。(Me,too)

で、先述の育休切り上げフルタイムママのご家庭では、
この差を埋めるために、パパが育休を取ることよりも、ママが育休を切り上げることで、育児と仕事に向き合う時間と意識のバランスを保っているんだろうな、と。

子どもの月齢が小さければ小さいほど、格差が拡がりすぎないうちにお互いの「育児との寄り添い方」をすり合わせられるわけだから、とても効果的なのかもしれない。

その結果夫婦で育児に対する歩調が合ったのであれば、その決断は大成功で、家族はハッピーに向かって大きく舵を切っていることになる。(わたし基準です)


もちろん、パパが育休を取れる環境で、このすり合わせができるならそれも大賛成。
特に出産直後の2ヶ月間をどう過ごすかでその後の夫婦関係が大きく変わってくると思う。
それぞれの夫婦で、家族で、あるべき姿は違ってよくて、むしろそうしなければならないと思う。

問題なのは、それぞれの夫婦自身で、自分たちのあるべき姿をきちんと描こうとせず、慣習とか文化とかで固定概念化されたライフスタイルに自分たちを嵌め込んでしまっていること。

それをいかに回避できるか。

固定概念を打破するのは本当に難しい。
でも、できるだけ早い段階でこのことに気づけたら、自分たちにとって最良の働き方がどこにあるのかを、常にクリアな視点で選んでいかれるはず。

他人の意見なんてどうでも良くなるよ。

だって「わたしたち家族」が「どう生きたいか」なんだから。


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