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畑に80株の白菜が出来たら、「食べる」は「消費」と思うようになる!?

畑にアブラナ科の花、つまり菜の花が咲く季節。白菜の花は苦味が少なくて一番美味しいらしいね。今回は、反面教師のことではなくて、俳人ぶるでもなくて、単なる我が家の冬から春にかけての日常、里山に暮らす白菜のある日々を綴りたくなった。父が、毎日歯を磨くのと同じように欠かさずおこなっている畑仕事と私が作る料理について。実は、白菜の菜の花を食べる機会はめったにない。全部消費しちゃうから。

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畑には、12月初旬、毎年80~90株ほどの自称無農薬の白菜が出来上がる。今年は80株だった。我が家は、私と父の二人暮らし。「そんなたくさん、どうするねん?」「売るの?」と質問されるけれど、父は頑なに売らない主義

白菜漬けをして、親類やご近所に配り、ときには物々交換をして、

あとは、我が家で食べるのだ。

こんなことを言うと、叱られるかもしれないけれど、「消費」という言葉を頭によぎらせながら、料理のことを考える日々。80株より断然少ない数になるけど、白菜だけではなく、青葱やら青菜やら、大根もあるのでね。とにかく早く消費しなければ!と焦る。

こんなふうに天日干しからはじまる白菜漬けは、約半月ごとに計4回。

7株ずつを漬ける。消費数28株。

残り52株。

「おいしかった!」というお礼の言葉欲しさに、こうやってご近所に配る父。物々交換になるときは、奈良漬や蕪漬と。小さなコミュニティでの漬物自慢合戦が繰り広げられる。

丸ごと1株を、親戚、ご近所、知り合いへ配る数は、約40株。

残り12株ほどを我が家で、消費することになる。

(霜枯れを防ぐために新聞を巻かれる白菜たち)


一番、消費できるのは、ピェンロー鍋だろうか。

最大1株を使う。

毎冬作ろうと意気込むものの、干椎茸代を高く感じ断念するんだけど…。


じゃあ、何して食べるかというと、下記の3品が頻繁に食卓を彩る。

1品目は、

白菜とベーコンの焼き春巻きの中身だけ

春巻きを使うと美味しいのはわかっているけれど、面倒なので、巻かずに、中身だけを作る派です。

これだけでも美味しいのよね。


2品目は、

白菜マーボ―(時短)

時短とはいえ、調味料にこだわりがあるよ。

これを知ってからは、出番が多い一品。


3品目は、

高山なおみ著『おかずとご飯の本』にある

カンタン中華うま煮」。

八宝菜のようで、材料さえあれば作りやすいのが良ろし。

海老を抜いたら、美味しくなかったので、必ず入れてます。

ぜんぶ、中華やん!(今、気づく…)


あとは、定番の鍋という手はあるけど、

なぜだか頻度は少ない。

ただ、猪鍋祭は一度だけする。

白菜は必須。

友人10名程を呼んで、七輪で鍋を楽しむのだ。

1株を食べるよね。

そうこうするうちに、白菜がなくなっていく畑に寂しさを覚え…。

ところが、昨年は、2月の残り9株というときに、鹿が猪避けの柵を越えて畑に入ってきて、3株をやられた!

鹿さんは、美味しいところを知っている。

真ん中集中。

今年は、柵を高くしたから、大丈夫だった。

現在4月上旬の時点で、白菜は、半株のみ。

最後は何して味わおうかと迷っている間に、暖かくなってきたので、

腐りはじめている…。

こんな私ですが、

世の大量消費は好みません。


読んでいただき、ありがとうございます。 サポートをいただけたら、執筆を支えてくれている、人たち、とくに反面教師の父に何かを贈ったり、一緒に出掛けたりして、執筆のネタへ繋げたいと考えています。どうぞよろしくお願いします。