スマホをFairphone4に乗り換えた話

はじめに

大昔に登録するだけして満足してたNoteを今更掘り起こしてなんとなく体験談を書き始めることになるなんて夢にも思わなかったです。

どうも、aibisです。
普段はDJしたり、夢をみたりしてます。

この話は、DJのブッキングを受けていた2022年12月4日にお酒に酔った状態でトイレに行き、ズボンを下ろしたら財布とスマホ(Google Pixel 4a)を便器に落として水没させたところから始まります。

元々使っていたGoogle Pixel 4aは今まで使っていたスマホの中でも特に使いやすく、何一つ文句はありませんでした。
ただし、所詮は国内で買ったスマホなので三大キャリアの呪縛の範疇にあり、二年経ったら変えないと勿体無いという状況でした。
その二年がちょうど2022年12月というタイミングであり、ある程度下調べをしていたので乗り換え先のスマホはなんとなく決めていました。
そいつが今回の主役"Fairphone4"です。

(たしか)ヨーロッパはオランダの会社FairphoneからリリースされているAndroid端末で、当然日本では個人輸入しないと買えない機種です。
Fairという名前を冠する通り、持続可能社会の概念に基づき、資源の無駄遣いや不当な雇用などによって成り立つものは使っていませんというのがメインコンセプトです。
そのコンセプトの一部として、最近のスマートフォン事情に反して簡単に修理しやすくすることでより長く使ってもらおうという設計があります。

例えば、上記リンクのようにディスプレイだけで購入することができ、これを個人で簡単に、しかも精密ドライバー一本で交換することができるというシロモノ。
わたしはこの自分で交換できるという部分にワクワクを覚え、(当然サステイナビリティも!)このスマートフォンに変えることとなりました。

今回の記事は、そんなFairphone4への感想です。
レビューや検証のようなことは一切ありません。感想です。
これってわたしの感想ですよね?

それと同時に、三大キャリアの新規スマホ購入サイクルを離れることにもなったので、その辺の体験談も含めてみたいと思います。
ただ、これに関してはあまり面白くない愚痴になりそうなので、読まなくても大丈夫です。

Fairphone4というスマホ

持った感じ

結構重いです。そして分厚い。
元々使っていたGoogle Pixel 4aはiPhone SEなどとよく見間違えられるように軽くて小柄なボディをしています。
なので、より一層重厚感を感じました。
確かに海外のレビューを見ても、「重い!」「おおむね問題なし!サイズ以外は!」という内容が目立ちました。

それもそのはずです。前述の通り、全てのパーツはモジュール化され、ねじ止めで一体となっています。
そのせいで、全体のかさはかなり増しているなという印象がありました。
BTOパソコンがちっちゃい筐体に入っててびっくりするのと同じような話で、パーツを取り替えられるようにした分、無茶な配置ができず、でかくなったということだと思います。

余談ですが、モジュールの詰まっている内部へは、背面のカバー(ハードなゴムのような材質です)をベリベリっとめくってアクセスします。
なんかそのベリベリって感触が癖になりそうで、何度もやりたくなりますが、うまいこと設計されており、背面カバーを剥がすと自動で電源が落ちます。
ベリベリすると携帯を再起動しなきゃいけないので面倒です。わたしのベリベリ中毒は免れました。ありがとう。

アクセサリ

スマホのケースにこだわりのないわたしは純正のケースの裏にアマゾンで買ったシール付ポケットでパスケースも兼ねさせています。

また、液晶フィルムに関してですが、Amazonを見ると国内メーカーが作っていたりして、それなりに国内でも使われているのかな?と思いました。

驚きだったのは、充電器の類は一切付属していないことです。
これは購入前から知っていましたが、サステイナブルの一環だそうです。
確かに、せっかく統一規格の充電器(USB type-C)なのに、買い替えのたびに新しい充電器がついてくるのは勿体無い感じがします。
使ってないケーブルを捨てるとき悲しい気持ちになるわたしに優しい。ありがとう。

最近のスマホとしてはもはや当たり前ですが、ステレオミニプラグのジャックインはなく、Bluetoothなどを使用することが前提です。
Fairphone純正のBluetoothイヤホンもありますが、自前のものがあるので、購入はしませんでした。

ソフト面

プレインストールのOSはAndroid11です。
Fairphoneは発売後5年間はパーツとOSの供給を続けることを宣言しているらしく(ソース不明)、当面は最新のAndroidで使えるみたいです。
最近のAndroidはなんでもやってくれるお母さんみたいな感じなのでGoogleのアカウントにログインさえしたら、アプリとか諸々を移行してくれました。ありがとう。
スペック的にも以前使っていたPixel 4aと大差ないため、特に困ったことはありません。
言語もOS準拠ですから、日本未発売スマホといえども日本語で扱えます。

一点だけ困った点は、楽天Edyが非対応だったことです。
Felica大国の日本においてバーコード決済はバカバカしいと思っている過激派のわたしにとっては結構致命的でしたが、今後はカードタイプのEdyを使おうと思います。

カメラ

最近のスマホは「LINEができるデジカメ」と言ったぐらいにみんな写真が綺麗でびっくりします。
Pixel 4aを買った二年前もすごい遠くまで綺麗にピントが合っていたり、暗くても積算時間を伸ばして明るい画にしたり、とてもびっくりしたのを覚えています。
しかし、この点に関してはPixelシリーズやiPhoneシリーズのようなびっくりポイントではなく、並といった感じでした。

一方で、個人的には嬉しい要素もありました。
Pixel 4aの頃に暗い画も無理やり明るくされることになんとなく嫌気が差してマニュアル設定ができるアプリを導入したのですが、カメラの設定ができないらしく、うまく動作しなくて苦い思いをしていました。
スマホを交換したということで、せっかくなのでこのアプリも導入しました。

使ってみると、きちんと動くし、カメラの設定を自分で変えられるのは面白く感じました。
使い心地としては、ほとんどデジカメのそれです。
このアプリを入れることで、お使いのスマホがより「LINEができるデジカメ」になります。

眼科のネオンも色っぽく写ります

三大キャリアからの卒業

故障してスマホを変えることを決心したものの、海外のECサイト(Clove Technology)からどれくらいかかって届くのかなどわからないことも多く、一旦修理に持って行ってからスマホの乗り換えを検討しようと思いました。
修理に持って行ったショップでは、しっかりと対応してもらい、以下のような提案となりました。

①修理に出したうえで返ってきたあとでキャリアから販売されている機種に変更
元のPixel 4aはいわゆる"残価設定型プラン"なので、48回ローンを設定したのち、24ヶ月以降の機種変更時に元のスマホのロット番号?のようなものを確認できれば、本体と引き換えに残りの代金と相殺するというシステムのもとにあります。
このシステム自体はお得に購入できるシステムで好意的です。わたしはMacbook Proも似たようなシステムのもとで購入しました。
ただし、携帯キャリアの場合、乗り換え先もそのキャリアのスマートフォンでなければ相殺の部分が行われないという但し書きがあります。
つまり、このシステムは基本的にはお得なプランですが、キャリア会社のエコシステムに囚われてしまうという側面があるわけです。
従って、このプラン①はキャリアのエコシステムの中で話を済ませるという内容です。
Fairphone4に乗り換えたという記事なので、これを選ばなかったことはおわかりいただけると思います。

②修理は行わずにこちらで勝手に新しいスマホを用意してSIMを交換する。
結論から言えば、この方法を選んだことになります。
つまり、キャリアから見れば、わたしはPixel 4aを使い続けているように見え、その料金も支払い続けています。
かなり勿体無い状況になっていますが、Fairphoneの「長く使い続ける」というコンセプトに惚れた以上、キャリアのエコシステムからの脱却をしたいのでこの選択をしました。
流石にわたしもこの勿体無い状況で残り24ヶ月を過ごすのも癪なので、どこかでPixel 4aを修理し、SIMも格安のものに乗り換えることを予定しています。

ここの体験談は書いてみたものの、あまり面白味がなかったですね。
強いて言えば、やはり日本の三大キャリア体制は結構歪なもののような気がします。
SIMカードは規格なので当然日本未発売のスマホでも回線を使えます。
どこかでこの辺のブレイクスルーをしないと、"情弱ビジネス"という疑念は方々で湧いていくのではと個人的には思います。

おわりに

現代を生きるためにはもはや"文化的最低限度"のグッズとなったスマートフォン。
わたしも乗り換えが完了するまでの10日前後はスマホを持っていませんでしたが、不便なことも多かったです。
毎年毎年、新しいモデルが出ては話題になりますが、そういう大量消費社会の循環を、持続可能な開発という旗のもと、アンチテーゼ的に発売されているFairphoneシリーズ。
好き嫌いはあるかもしれませんが、こういったモジュラブルなスマホが今後増えていくと、環境負担的にも情報機器オタク的にも面白いのになと思います。
今後は日本展開もあるかもしれませんし、そんなものがあるんだと思っていただけると幸いです。

余談

ここまでの話にはある重要な点が欠けていました。
そうです。Pixel 4aと共に便器へ墜落した財布です。

Pixel 4aと共にサルベージされていますが(用を足す前なので汚くないですよ本当です)、めっちゃ濡れました。
紙幣とかみんな引っ付いてました。
11月ごろにお誕生日プレゼントとしてもらったおニューのお財布だったので結構凹みました。

寝る前に机の上にカードや紙幣を一枚ずつ剥がして並べて乾かしたのですが、財布本体はなかなか乾きませんでした。
というのも、お財布って小銭入れとかお札入れのところは布が閉空間的になっているので、あまり乾かないんですよね。
翌日余裕ぶっこいてまた全部しまったら全部またしっとりしてました。
ファミマでお札出したときめちゃ悲しい気持ちになりました。

家にいる間はお財布を風通しの良い場所に開いて置いておきましたが、お財布が完全に乾いたのはそれから数日後のことでした。

この余談の結論としては、お財布は濡らすと大変だよということです。
ていうか、今考えたら前の財布をしばらく使えばよかったんだな。
わたしってほんとばか….。

以上、Fairphone4というスマホに変えてみた話でした。
aibis


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