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PRプランナーの試験を受けた話

PRプランナーという試験をご存じだろうか。
https://pr-shikaku.prsj.or.jp/
公益社団法人 日本パブリックリレーションズ協会という団体の主催する、PRプランナーの資格認定制度である。わたしが最初にこの認定制度を知ったのはRyoko Wanibuchiさんのnoteを拝読していて、彼女がPRプランナーと名乗っていたからだった。

PRプランナー試験を受けるまで

PRプランナーについて調べていくと、PRプランナーを名乗れるようになるには結構お金がかかる(テキスト代込み試験3回で最低でも7万くらい?)。
正直資格があればいいものではなく、資格のないPRも世の中にはたくさんいる。三次試験は実務3年が必要、というなかなかハードモードだということがわかってきた。ただ、受けてきた人の記事を読むと、それでもパブリックリレーションズを体系的に一度しっかりと学ぶことができてよかったと述べている人が多かった。

私がPRをやりたいと思ったきっかけになった友達がいた。彼女は国際結婚をして海外に移住し、海外のゲーム会社の日本向けのPRとコミュニケーションマネージャーとしていろんな会社のゲームとコラボしたり、いろんな施策をどんどん取り組んでいるのを見ていた。会社の枠をも超えて人と人とをつないで、ファンを獲得して、知名度をどんどん上げていくのがとても輝いてみえていたし、格好いいと思った。実務的なイベント企画や、人と人とつなぐことや、物書きが好きな方な私にもこの職ができればいいなと思うようになった。

それから"DevRel"という世界にも出会って、DevRelを知るには、まずはPRについてを知ろうと思った。

DevRelとはDeveloper Relationsの略で、自社製品/サービスと外部開発者とのつながりを作り上げる活動になります。 一般的にエヴァンジェリストまたはアドボケイトと呼ばれる人たちが活動します。

けれども私は現職でPRの実務はほとんどなにもできていない。あるとき名刺印刷のタイミングで肩書からコミュニケーションマネージャーも外されていた。かなりショックだった。
とはいえ実際のところSNSの更新と、Wantedlyの記事を書いている程度に過ぎなくて、PRの仕事がなにもできなくなっていた私は、PRとはなんなのかがわからなくなってきていたし、自分でもPRが本当にやりたかったことなのかわからなくなっていた。

私はもっとPRが実務的に持つ業務の本質というか、本当の意味を知っていきたいと思った。SlackのPRFunhoに入り、PRの人たちが日々どんな業務をしているのかを見ながら、PRプランナーの試験にもう一度再会して、PRプランナーの試験を自費で受けることにきめた。

試験勉強について

試験勉強は主に公式テキストの2冊を読んだ。

いわゆる教本となる青い本の第一章がもう眠い眠い、これ読ませる気があるのかってくらい眠い。同じことが何度も表現を変えて書いてある。はっきり言ってつらい。しんどい。一次試験はテキストを読むところから始まっている。

そして多くのページを占めるのがアメリカの政治の歴史である、私は歴史が大嫌い。詰んだ、終わりだと思った。しかしそんな私でもリンカーン大統領時代にテレビがないことくらいはわかる。ありがとうマークシート!
誰もPRプランナーの試験にアメリカの大統領の歴史が出てくるなんて教えてくれなかったぞと思いながら、読み進めていく。

PRの起源となるところ、PRが持つ意味、広告との違い、プロバガンダとの違い違い、ブランディングとマーケティングについて少しだけわかった気になれると思った。またその歴史も併せて理解することで、現代にかけてPRの考え方もかなり昔と変わってきている、ということも学ぶことができる。本当ならipadを使って勉強ノートを公開したかったが私はipad持っていないのでルーズリーフに書いたりした。勉強法はいろいろあると思うけれど記憶するものが結構多いので覚えられる方法がいいと思う。

問題集となる本が本当にひどい、25問しかない。正直これだけやって受けるのはリスクだと思う。こういう出題形式だ、という参考にしかならないので、一度教本で勉強して、問題集を使ってテストしつつ、自分なりにこういう問題が出るかも?とイメトレしながら再びまとめたノートを見直していくような方法で勉強したけれど、それでもわからない問題はたくさんあった。
先に書いたSlackのPRFunhoのメンバーともくもく会をしたり、進捗報告したりしてようやく勉強のモチベーションを保つことができた。

PRプランナー 一次試験をうけてみて

正直落ちたなと思った。わからない問題がたくさんあった。
あんまり悪くばっかり書いてもいけないけれどこの試験は、問題は持ち帰れない、採点結果は合否のみ、自分の正解点数も教えてもらえない。
合格率は7-8割で合格は正答数が7割以上なので、落としにいく試験でもないものの、50問の7割なので、つまりミスが許されるのは15問まで。
正直わからない問題も多くて落ちたかなーと思ってたし、Slackにいる一緒に勉強したメンバーもほとんど自信がないと言ってたが、結果的には全員合格だった。自分だけ落ちたかなと思っていたのでめちゃくちゃうれしかった!

私の中で実務としての知識にPRやコミュニケーションにおける歴史的背景や、考え方の基礎というか、説得力が持てるようになった気がする。この先二次試験、三次試験と受けていくことでさらに知識の底上げをしていけるような気がする。知識は説得力となって自信になる。

三次試験はかなり実践的な内容で、マークシートではなくプレスリリースを作成する。年度によって難易度もかなり変わり、今年の合格率はなんと33.1%。12,000円もかかる試験なのでホイホイ受けられないけど、まずは二次試験を受かってから悩もうと思う。

長くなってしまったけど、PRプランナー一次試験をストレート合格した記録である。


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