見出し画像

2.ちょっと遅めの初詣に行った話

大学の期末試験があったので,1週お休みさせていただきました.

さて,今回からはとりあえず過去の旅行記を綴っていこうかなと思います.
(どこから書くか迷った挙句,2月末なのに初詣の話をすることにしました)

2023年1月

米原駅9時過ぎ.
米原駅を降りたことは何度かあるが,東口に出たのは初めての経験かもしれない.
東口の駅舎は,幹線が分岐する駅にしてはこじんまりとしたサイズ.

初詣に行くというのが建前ではあるが,実際のところはただ電車に乗りたかっただけである.
そこで今回は,滋賀県に点在している未乗私鉄を制覇しつつ初詣もしようという魂胆だ.

米原9時37分,時刻通りに貴生川行きの2両編成が発車した.
今日は休日なので乗客はまばらであるが,同好者の姿がやけに目につく.
私が乗っている車両だけで5人はいるのではないか.

高宮10時02分着.多賀大社前行きに乗り換える.
高宮まで乗ってきた電車は水色であったが,今度乗る電車はベージュベースの色づかいである.
なんでも,数年前に引退した車両の塗装をまとっているらしく,地元の方々が「あかね号」と呼んでいたのが印象に残った.
車端部にボックスシートが設置されていることにも驚いた.
今日は1人なので座るのは遠慮しておこう.

意外と乗客は多く,終点の多賀大社前ではざっと20人くらいが降りているように見えた.

駅舎を出ると目の前に鳥居である.
参道を10分近く歩いてようやく多賀大社に着く.

初詣を済ませ,駅に戻る.
またさっきのあかね号で高宮駅へ.
高宮で30分ほどの接続待ち.
寒いのであかね号の車内で待つ.

12時03分,再び貴生川行きに乗る.
高宮を出てしばらくすると東海道新幹線と並走する.
しかし,東海道新幹線は築堤の上を走るので,低いところを走っているこっちからは新幹線の姿は見えない.

ところで,田舎の電車はワンマン運転を実施していることが多い.
この近江鉄道も同様で,無人駅では2両目の扉は開かない.
さっきも成人式帰りの若者たちが,目的の駅で降り損ねていた.

12時27分,八日市駅に着く.
2面3線の比較的大きな駅である.
ここから,近江鉄道の八日市線が分岐している.
10分程乗り継ぎに余裕があったので,駅構内の鉄道資料館を見学する.
近江鉄道の歴史や先述した「あかね号」の展示があって大変興味深い.

12時38分,八日市線に進む.
乗客は先程まで乗ってきた貴生川行きと比べるとかなり少ない.
沿線には住宅街が広がっているので,平日の通勤通学需要が大きそうだ.

12時57分,近江八幡に到着.
普段JRで西に向かうときは,草津の一歩手前という印象の駅であるが,今回は南東の方角から来たのでなんとも新鮮である.
ホームの駅名標が,西武ライオンズをイメージしてか背景色が白と黒(ネイビー?)の2色のデザインである.
近江鉄道は西武鉄道の子会社であるため,車両も西武のお古が主力車両である.

すぐに折り返すが,一瞬だけ改札外に出る.
地方私鉄の終着駅の雰囲気が漂っている.

近江八幡まで乗ってきた電車で八日市に戻る.

13時27分,3度目の貴生川行きである.
3度目の正直で今度こそ終着の貴生川まで乗り通す.

車両は820系というらしい.
創立120周年を記念したリバイバル塗装とのことで,「赤電」と呼ばれる塗装をまとっている.

午後の陽気にうとうとしながら,14時14分終着の貴生川に到着.
これにて近江鉄道は全線完乗である.

ここから先は,信楽高原鉄道に乗車する.
気動車1両ではあるが,車内は転換クロスシートの贅沢仕様である.
室内灯もほんのり暖色がかかっていて居心地が良い.
(なんで写真撮ってないんだろうね)

正面衝突事故の痕跡を見つつ,終点の信楽には20分程で到着.
駅前でタヌキの置物が出迎えてくれた.

すぐに折り返すので,わたわたと気動車に戻る.

貴生川に戻り,草津線,関西本線と乗り継いで伊賀上野駅に到着.

今日の最後の目的地(?)はこの先に伸びる伊賀鉄道である.
改札はJRと共用とのこと.
JRの券売機で券を購入する.

伊賀鉄道線の車内は半分がロングシート,もう半分がクロスシートである.
車体には忍者をモチーフにしたキャラクターが描かれている.
前面の"目力"に圧を感じる.

16時21分,私とあと数人の乗客を乗せた列車は伊賀上野駅を出る.
伊賀の里山を抜け,辺りが暗くなって来た頃,左手から複線の近鉄大阪線が寄ってきて17時01分,伊賀神戸駅に着いた.

日がとっぷり暮れてしまったので,今日はもう帰ることにする.
近鉄で松阪に出て,快速「みえ」で家路についた.

新規乗車距離:90.8km
残未乗距離(暫定):4449.4km

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?