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日常が好き/私は主役じゃない

今日は1年ぶりに幼なじみと会えて、夜は夫と鹿児島イチのホテルで結婚1周年のディナーを食べて、とても充実した一日だった。

だけどそれが終わって、寂しいし不安な気持ちが押し寄せる。

あさってはまた大好きな友達と会う予定があるのに。

幸せすぎた日のあとは反動で悲しくなる。

みんな旅行に行ったりして非日常が好きみたいですね。

だけど、私は旅行でパァとお金を使うより、毎日ちょこちょこ幸せがある方が嬉しい。
綺麗なホテルに泊まるのもその時はテンションが上がるけど、家の中を居心地よくする方が幸せ。

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結婚式をして、私は自分が主役になりたいタイプじゃないなとつくづく思った。

人が集まると、自分が輪の中の主役じゃないと気が済まなくてわざわざ注目を浴びようとする人もいるけど、私はそういう人を見るとしんどい。(もちろん自然と中心になる人は好き)

そしてそういう主役になりたい願望が全くないタイプの自分が、立派なドレスを着て、スタッフにはお姫様のような扱いをしてもらって、来て頂いた方々には「今日はあなたが主役!おめでとう!」と祝ってもらって、あぁ、何なんだこの地に足がつかない感は…と思ってしまった。

10人ほどで三次会の居酒屋に行き、端っこから2番目の席に座った時にやっと「ああ、今が今日で1番楽しい…」と思ってしまった。

(とは言え、それまでの人生では「私は結婚式でさえ主役になれればいいんだ」と思いながら生きてきたし(結婚式で着物もドレスも着れればいいからと成人式では振袖を着なかった)、すごく皆さんに良くしてもらったので、結婚式をしてよかったなと思っている。)


じゃあ、自分が主役じゃない私は何が楽しいかと言うと、人を主役にするのが楽しい。

人の誕生日パーティーや結婚式なんか張り切る。(そうやって張り切って生きてきたので、自分の結婚式ではみんなが張り切ってくれてすごく幸せだったこともちゃんと明記しておきたい)

わかりやすく言うと、アイドルになりたいタイプじゃなくて、プロデューサーになりたいタイプ。

思えば中学生の時、文化祭の舞台に立ちたいとは全く思わなかったけど、文化祭実行副委員長には猛烈になりたくて、すごく戦略を練ってなった。

具体的に言うと3年生が文化祭実行副委員長になるので、2年生では学年の文化部長になって、先生にもなりたいと言い続けた。

生徒会長選挙にはもちろん出ない。
なぜなら文化祭実行副委員長=文化部副部長になりたいから。
そして、先生へのアピールがあって文化部副部長になりかけた瞬間に、生徒会長選挙に落ちた女の子が文化部副部長になりたいと言い出したらしいが(うちの学校は生徒会長選挙に落ちた人たちが何かしらの生徒会役員になっていた)
私は、「私は生徒会長になりたいんじゃなくて文化部副部長になりたいから、学年の文化部副部長にも自らなって仕事も頑張ってきたのに、何で生徒会長になりたかったやつがいきなり文化部長になれるんだ」と(泣いて)訴えて、無事に文化部副部長になった。
(ちなみにそこまでなりたいなら文化部長になればという声も上がったが、私は文化祭実行「福」委員長になりたかったし、相方になった男子は男子たるもの自分が部長がいいと言ってくれたので助かった)

そういう自分のプロデューサー気質はもう中学生の頃に出来上がってたみたいだ。


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スポットライトを浴びてるような人生には興味がない。

オンとオフが激しいような生活もイヤだ。

私は自分の日常は別にキラキラしていなくてもいい。ささやかな毎日続けばそれが幸せ。

でも人の人生はキラキラにプロデュースしてあげたいかもしれない。


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