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「アウトフェイス」紹介&CD収録雑感

 6/26発売のドラマCD『アウトフェイス ダブル・バインド外伝』(ムービック)のジャケットが公開されました。
 葛西リカコ先生が描き下ろしてくださいまして、またあらたな葉鳥と新藤を見ることができて、すごく幸せです。

 原作の表紙(CDジャケットの裏に再録されています)の葉鳥は、アウトフェイスという言葉どおり、あたかも背後の新藤を守るかのように、強い眼差し前だけを見据えていて格好いいですが、こちらの葉鳥は新藤にしか見せない儚い表情でキュンとします。どちらのイラストも大好きです。


★BLCDコレクション『アウトフェイス ダブル・バインド外伝』
 発売日 2015/06/26 価格 3000円(税抜き)【公式サイト

――新藤さんに手を出してみろ。地の果てまで追いかけて殺してやる。

極道の一大組織である東誠会三代目を、凶暴な狂犬が狙っている!? 
会長となった新藤の愛を受け入れ、本宅で暮らし始めた葉鳥。ところが襲名を逆恨みする元舎弟の稗田が、新藤の命を狙うと予告!! 心配で焦燥を募らせる葉鳥は行方を追って奔走するが!? 
極道の愛を得て成長した葉鳥の覚悟が試される!! 極道の会長・新藤×新藤一途な愛人・葉鳥の「ダブル・バインド」後のお話が遂にドラマCD化!

アニメイト予約特典:おしゃべりCD(鈴木達央&大川透)※予約先着

<出演> ※敬称略
葉鳥忍(鈴木達央)
新藤隆征(大川透)
瀬名智秋(興津和幸)
上條嘉成(森川智之)
真宮祥(阿部敦)
稗田 (中澤まさとも)
クジラ(新垣樽助)他

★6/17追記 音声CMがupされました。


★原作や前作CDを知らない方のために、作品のご紹介など。 

 『アウトフェイス』『ダブル・バインド』(1~4巻/徳間書店キャラ文庫)から派生したスピンオフ作品です。
 なので、まずは『ダブル・バインド』の紹介から。

《メインCP》
・上條(警視庁の刑事)×瀬名(上條の高校時代の後輩で臨床心理士)
・新藤(瀬名の従兄弟で東誠会の若頭)×葉鳥(新藤の愛人)

 連続殺人事件を軸に、この二組の男たちが交錯しながら物語が進んでいくミステリー風味のお話です。上條の出番が一番多いです。

 葉鳥忍は、顔はきれいなのに言動がチンピラで、そのうえ命知らずの無鉄砲。18歳の時にヤクザの新藤に拾われて以来、一途に忠誠を尽くしています。
 自分自身に価値を見いだせない性格で、強気の顔の裏では新藤の愛にさえ怯えています。だからしょせんは愛人、いつ捨てられるかわからないと、あえて冷めた気持ちで自分自身を突き放しており、新藤のために死にたいという歪んだ破滅願望を抱えて生きています。

 そんな葉鳥が新藤の深い愛に気づき、新藤のために死ぬのではなく、新藤のために生きたいと願うようになったのが『ダブル・バインド』

 『アウトフェイス』では葉鳥が主役になっています。新藤の愛を受け止めた葉鳥は、確かに成長しましたが内面の葛藤はまだ根深く、大人になれない自分と必死で向き合います。
 悩む葉鳥を時に優しく、時に厳しく見守る新藤。危険な事件も起きますが、それらを経てふたりの絆はますます深まっていきます。

 

★ドラマCDについて

 前作のドラマCDはムービックさまより『ダブル・バインド1』『ダブル・バインド2』(共に2枚組)として、それぞれ2011年に発売されました。
 その後、『存在理由』(葉鳥と新藤の出会いを描いた全サの短編)が、キャラ本誌の付録としてCD化されています。こちらが2012年5月ですので、今回の『アウトフェイス』は三年ぶりの音声化ということになります。

 音声化のご要望をたくさんいただいていたので、実現して私も嬉しいです。皆さまの応援のおかげです。ありがとうございます。


★収録雑感

 鈴木さん演じる葉鳥や大川さん演じる新藤とは、三年ぶりの再会。どんなふうに感じるのかな、とドキドキしながらスタジオにお邪魔しましたが、収録が始まると、すぐに懐かしい気持ちでいっぱいになりました。一気に三年前に時間が巻き戻ったみたいで、まるで違和感なし。

 でも前作とは違って、葉鳥は新藤に甘えられるようになったし、新藤も葉鳥に甘い言葉を囁けるようになったので、しょっぱなから会話のトーンそのものはすごく甘かったです。
 新藤さんは葉奈のパパだけど、葉鳥に対してもパパになっちゃったみたい(笑)、と思いました。

 葉鳥という男は、可愛いかったり嫌みだったり素直だったり凶悪に凄んだりと、いろんな面を持っています。そういう葉鳥の多面性を、鈴木さんが本当に魅力的に演じてくださいました。
 啖呵を切るシーンでは格好よくて痺れましたし、葉鳥が子供みたいに泣くシーンでは、一緒に泣いてしまいました。葉鳥がますます愛おしくなりました。

 大川さんは相変わらず渋い美声。語りかける声だけで、葉鳥をどれほど愛しているのか伝わってくる感じで、大人の包容力を具現化したような演技でした。優しいんだけど、優しいだけではない凄みも秘めているところが、本当に新藤らしい。

 葉鳥と河野のやり取りも大好きなので、そこもまた聴けて楽しかったです。カワッチ、なんだかんだ言って葉鳥には甘いよね……って感じがすごく好き。河野役の山本兼平さんは、渋くてとてもいいお声です。

 前作に引き続き、興津さん、森川さん、阿部さんにもご出演いただきました。出番は少ないのですが、この三人が演じてくださる瀬名、上條、祥が本当に大好きで、収録中はずっとニヤニヤしてしまいました。
 個人的感想なんですが、瀬名さんの声が前作よりも色っぽい気がして、ドキドキしました。何があった瀬名。
 上條は相変わらず可愛いおっさんで(葉鳥曰く)、格好いい声もコミカルな演技も自由自在にこなす森川さん、さすがだなぁ、とあらためて感じました。

 新藤を狙う稗田を演じてくださったのは、中澤まさともさん。今回、初めてご一緒させていただきましたが、熱心に役作りをしていただいて感謝です。迫力ある狂犬っぷりでした! 葉鳥との対決シーンは必聴です。

 クジラ役は新垣樽助さん。クジラも前作より声が艶っぽくなってる!? と思いましたが(あくまでも個人的感想です)、葉鳥と親密になっている分、そりゃあ声だって甘くなるよね、と思ったり。
 葉鳥がふざけてクジラに迫るところなんて、個人的にツボすぎて「けしからん、もっとやれ」と思いました(笑)

 他のキャストの皆さまも、それぞれ素晴らしかったです。声優さんたちの熱演や、スタッフの皆さまのご尽力のおかげで、聴き応えのある作品に仕上がったと思います。
 裏社会を舞台にしていますので、重いシーンもあったりしますが、葉鳥という臆病な男がいろんな人と接しながら、一歩ずつ前に進んでいく姿、愛を知って愛を与える側へと成長していく姿を、ぜひ素晴らしい演技と音でお楽しみください。

 

 葉鳥好きの皆さんに、嬉しいお知らせがあります。もう少ししたら情報解禁になると思いますので、楽しみにしていてください!

 
 

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