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有馬和樹『REALIZE』全曲解説と歌詞の私見

2020.07.06、FM802「MIDNIGHT GARAGE」内の、有馬さんによる『REALIZE』全曲解説をほぼ完全に文字起こしした。また、有馬さんの解説を踏まえて、歌詞を改めて読み込んだ。有馬さんの曲解説ごとに、歌詞を抜粋し私見的な考察を書いた。ほぼ言い切るカタチで書いているが、あくまで私見。

序盤はゆっくり丁寧に語っていた有馬さん。解説が進むにつれて、どんどん饒舌になっていったお喋りが印象的でした。有馬さんの口調がわかる方は、なんとなく脳内再生しながら読んでも楽しいかもしれません。ではどうぞ。

FM802 MIDNIGHT GARAGEをお聴きのみなさん、そして、DJの土井コマキさん、こんばんは。おとぎ話のボーカルとギターをやってます有馬和樹です。

土井さんお久しぶりです。元気ですか。おとぎ話4人ともみんなめちゃくちゃ元気でやってます。

ということで、今日は、7月3日にCDでリリースしたニューアルバム『REALIZE』の全曲解説をやらせて頂きます。

ざっくりと、このアルバムの紹介をすると、昨年、デジタルでね、ストリーミングでリリースしていたんですけど、こちらのアルバムの方を今回CDにして、CD化に際して、全曲のインストバージョンも収録した全18曲のね、CDの限界の時間まで挑んだアルバムになってますんで、かなり盛りだくさんになっている、おとぎ話『REALIZE』完全版、ということでね、やばいアルバムになってますんで、こちらを今から聴いて頂きたいと思います。

はい。では、1曲ずつね、聴きながら楽曲の解説をしていきたいと思います。まずは全9曲の中から前半5曲いきます。

NEW MOON - 01

1曲目は"NEW MOON"。おとぎ話のツーマンイベント、ずっとね、やってきてるんですけど、ツーマンイベントのタイトルが「New Moon, New Moon」というタイトルでやってきていて、そのNew Moon, New Moonってね同じ言葉なんだけど、同じ言葉を2つ並べるってことで、ツーマンやってきたんですけど。えと、基本的にね、このイベントやってるときのテーマがあって。新しい気持ちになる。新しい出会いを得るっていうことは、もしかすると頭の中からひとつの新しい記憶を得たことによって、懐かしい大切な思い出、もしかするとひとつ減っていってるかもしれない。っていうね、出会いと別れみたいな気持ちを、ひとつのイベントに盛りこんでやりたいなと思って「New Moon, New Moon」っていうイベントをやってきたんですけど、ほんとに、そのイベントのテーマソングじゃないんだけど、流れてるテーマみたいなのを1曲にしてみたいなと思って作った曲が"NEW MOON"でした。

ーー触れても離れても過ぎ去る記憶は
  暗闇の中で確かに感じた

ひとつの記憶との別れがあったとしても、それは暗闇の中で確かに感じたこと。ただ過ぎ去っていくわけではない。迷子にならないための道標になっているのかもしれない。そして、またひとつの記憶との出会いが新しい道を拓く。
HELP - 02

2曲目は"HELP"。HELPはね、淡々とね繰り返されていくこのベースのビートと、まぁ、ほんとに削ぎ落としまくったドラムのビートがずっと繰り返されながら……、うん、ギターも、おもしろいまでに淡々と繰り返していく中でね、メッセージ性としては「愛」。愛とかを歌おうかなと思って作ったんですけど、ま、基本的に、今までのおとぎ話ね楽曲の中でも、なんとなくあったんだけど、今回凄く意識して韻を踏んだりとか、言葉を並べていくことによって、なんというかね、おとぎ話流の解釈のソウル? や、ヒップホップとかね、おとぎ話なりの解釈で出来た曲になってるかなー、と思ってます。うん。この曲はね、ほんとに、演奏してるときも凄く楽しいんで、淡々としてるけどね。だから、ほんとに新しいおとぎ話に出会ったなって思う人もいるんじゃないかなと思ってます。

ーー愛は突然 心根に
  愛は突然 ふれてしまう
  体感的に深い闇を
  貫くような青い感覚

  ため息を繰り返し
  甘い血を吐き出し
  楽しい思い出に
  哀しみは増すばかり

  あぁ、そんな僕らの物語
  あぁ、夜が明けても変わらない

孤独心を抱えていると、闇の中へ引きずりこまれていく。哀しみが増すばかりで崩れ落ちそうになる。ただここにいる実感だけを信じてなんとか繋ぎ止めている。でも闇に光が差す感覚を知っている。突然愛にふれたとき、孤独から救われた心地がする。繰り返し。孤独心が強いほど、ふれた愛の強さも大きくなるのかもしれない。
REALIZE - 03

3曲目は"REALIZE"。REALIZEはね、もうこれもほんと、ベースとドラムが不思議だよね。もう変なビートと変なベースラインと。僕はね、頭の中でポッと浮かんだときに、(これはやばい曲になるかもしれないな)と思ったけど、まさかアルバムのタイトルになると思わなかったです。妖艶なね霊気を纏いながら、全体的に流れるムードは、なんつーのかな、今の世の中? 2020年を予感してきたみたいなね、気持ちにさせるような歌詞が並んでて。そもそもきっかけとして思ったのが、SNSを見たりとかしてるとちょっと疲れてきちゃって、そういう忙しさからね、距離を置いてもいいんじゃないかなー、とか思いながらこの曲作ってたんで、だからこそ一歩距離を置きながら、いろいろ悟ってしまったっていうね、そういう……、携帯電話とか、例えばiPhoneとか、持たない時間も1日のうちに増やしてった方がいいんじゃないのかなと思って作った曲です。だから、ちょっとしたね皮肉にもなってるんだけど、ま、基本的には有馬が作った曲なんで、おもしろい部分も入ってるんで、そこらへんも注意深く聴きながら楽しんでもらえたらなと思ってます。

ーーSO TOUGHに着飾ったって
  無駄ばっか
  そんなんじゃ私には
  敵わない

  〜〜

  愛のカタチだけ見てるから
  愛の意味を知ることなんて…
  ねぇ?

無差別に飛び込んでくる言葉や事象、情報に、知らない間に振り回されて、あるいは加担している。強く見せようが弱く見せようが、そこに本当の私はない。本当の私には到底敵わない。奥底にある意味を探らなければ、言葉の意味も、事象の意義も、情報の真実も見抜けはしない。でも、あらゆることにそう対峙出来るはずもない。そもそもそこまでする必要もない。私が本当に知りたいことはなんだろう。それすらわからなくなりかねない。いっそのこと全部置きっぱなしにすればいい。
AGE - 04

4曲目は"AGE"。AGEは結構ね、このアルバムの中では凄い、なんだろ、言ってること広いようで凄く狭い、1人の男の人、女の人、性別は問わないけど、ちょっと恋愛ソングになってますね。でー、絶対実ることのない恋というか。AGEっていうタイトルもそうなんだけど、一応テーマの中では、恋愛の中で年齢をテーマにしてて。やっぱりね、僕はもう40歳近くなるけど、40歳近くなってくるとね、絶対10代の子に恋をするわけにいかないじゃないですか。だけど、その、出会ったっていうことが、やっぱり喜びになってくるから。そういう、その、必ずしも付き合ったりとかするんじゃないけど、出会った喜びみたいなのは忘れたくないなと思って、いつまで経っても恋してた方がいいと思うから、うん。わりと、自己肯定の曲なのかな(笑) 笑っちゃうけどね。はい。曲のアレンジとか含めたムードは、マーヴィン・ゲイとかね、70年代ソウルとか、メロウなソウル? を意識して作ったんで、うん。でもマーヴィン・ゲイもね最後の方のアルバムとかはさ、結構やばいね、恋愛のテーマで作ってるから。ほんとにそういう気持ちもあったんじゃないかなと、今、思い出すと、うん、恥ずかしくなるけど思った曲です。

ーー戸惑いも演じ切ってしまう僕ら
  裏切りも信じ過ぎてしまう僕ら
  好き嫌いの「キライ」を磨いて解き放ったら
  初めてカラダがふれ合うのかもね

  〜〜

  勘違いはしないでね
  未来がこわれる

「戸惑い」と「裏切り」の前にはそれぞれ対となる言葉が隠れている。〈確信も戸惑いも…〉〈約束(信頼)も裏切りも…〉 同様に、「キライ」は"好き"でもある。世界中のルールが全て解き放たれることはないと解っている。「キライ」を磨いて解き放つことの難しいさも。〈かなしい〉〈嬉しい〉〈苦しい〉ぐるぐる巡る感情。それでも自分から突き放す。
BYE - 05

5曲目は"BYE"。アルバムのね、全体のジングルのつもりで作ったんだけど、だから、1分半とか2分くらいなのかなこの曲は。デヴィッド・リンチの『ツイン・ピークス』とかね。映画のサントラ? とかに入ってるような、ちょっと、なんだろな、照明で言ったら真っ赤というか、くらーくて。で、煙が凄い立ってるみたいな、うん。なんかホラー映画のBGMに使われてていいな、みたいな感じで作った曲が"BYE"です。

ーーさよなら いずれ あいましょう

"AGE"からの言葉。

ということで、前半5曲解説させてもらいました。では、この中から1曲お届けしたいと思います。おとぎ話で"HELP"

FM802 MIDNIGHT GARAGE引き続きおとぎ話の有馬和樹です。お届けしたのは、おとぎ話のアルバム『REALIZE』から"HELP"でした。

おとぎ話のアルバム『REALIZE』の全曲解説をやってます。では、後半4曲をご紹介します。

M - 06

6曲目は"M"。Mはおとぎ話流儀のファンクチューン。うん。結構ファンク=めちゃくちゃ踊るみたいな感じじゃなくて、踊れないファンクなのかな。うん。ひたすら〈精神なくなってしまえ〉って歌ってるし。いろいろ考えることがね、多くなってきたっていうか、うん。この世の中精神的にもいろんな物事に左右されがちになってきてるから。精神性とかね、そういうものがなくなっちゃって、何も考えなくなったらもしかすると、生きてて楽かもしれないなとかね。とんでもないこと考えながら作った曲なんだけど、基本的にはファンクっていうか、おとぎ話のポップさみたいなのも、今までおとぎ話好きだった人もわりと違和感なく聴ける曲なのかなと思ってます。

ーー現代人は悩みが多すぎて
  周りを見渡す余裕も無い
  たとえばあなたが恋に落ち
  た瞬間に一つの答えが

  待ってる ……

"REALIZE"で悟ってしまった人(たとえば有馬さん)の提言〈捨て去れ精神 戦うな精神 脱ぎ捨てろ精神 関わるな精神に〉がひたすら繰り返される。そして、精神性を取り戻す一つの答えが〈恋に落ち〉ること。"AGE"にも繋がる。それが苦しい葛藤であっても、真の精神性の姿が"AGE"にはある。
BREATH - 07

7曲目は"BREATH"。BREATHもね……、後半やばいな。後半結構もうガンガン終末思想だな(笑) BREATHは特に終末思想で、まー、書いたときはね、あまり思ってなかったんだけど、ひたすらメロウな曲。凄く優しい曲、メロディとか追っかけるとそういう曲なんだけど、あのー……、そういう曲だからこそね、あったかそうな、なんだろ、懐かしい感じのメロディが流れてるんだけど、なんだろな、映画の『AKIRA』じゃないけど、なんか、最終的に世界が終わっちゃうとして、ひとりぼっちになったときに、うん、何考えるんだろなと思ったら、そう、だれもね、だれとも会えないとしたら何を思うんだろ。とか思ったらやっぱり、今まで見てきたことをただ思い出しながらボーっとするだけなのかもしれないなとか思いながら、そう、作ったんだよね。でもだからこれ、去年作ってたわけでしょ。去年作ってた曲が、こんなに、まぁねみんな日本中どこも自粛してたと思うけど、こんなにそのときの気持ちにイコールになると思わなかったからびっくりしましたね。ほんとに。うん。だからBREATHは、このアルバムの中でも特に大切な曲になってます。

ーーくだらない未来夢見ていたい
  現実も忘れはしないから
  立ち止まり息を吸い込んで
  眺めたい遠く狭い世界を

BREATHの歌詞を読んでいて"EARTHBOUND"が思い出された。EARTHBOUNDでは終末思想に辿り着く前に、全てを振り切って外へ飛び出し俯瞰している〈Earthbound  お終いだ世界はもう泣きだした  空から見たこの星は綺麗だね〉BREATHでは部屋にいる。自分と世界の乖離を内側から俯瞰している。

ーーつかまえようとしても逃げてしまうから
  哀しみを全部君のせいにして
  僕は愛を知った
 
  "EARTHBOUND"

ーー目の前であなたが涙を浮かべたら
  美しすぎてただ見惚れてしまう
  あかりを消してあなたと今ここにいる
  それが真実でぼんやりしてしまう

  "BREATH"

人が人として感じ得る真実の許容は、蔓延している情報量を受け止めるに足るわけがない。隣にいる人の涙に見惚れてしまうことくらい。それで十分。それこそが本当に刻まれる真実。
GAZE - 08

8曲目は"GAZE"。GAZEはね、もう痛烈な世界の現状を批評してるようなね(笑) まぁ、〈直視できない〉って言ってるからねもう。直接的に結構こういうこと言う曲、今回のアルバムは多いんだけど、うん。でも、ベースラインもドラムも、ギターの音もかなりね、なんだろ、わりとやばい音を作ろうと思ってみんなで、うん、エフェクティングにして作ったんだけど、音数も少ないし、ボーカルも全然テンション上がっていかないし、結構、うん、なんだろ……、斜めから見てるよね。斜め下なのかな。上なのかな、わかんないけど、上から目線で見ないなおとぎ話ってバンドは。うん。でもなんか、たとえばフォロワーのさ人がたくさんいるとかあるでしょ。SNS見てると。でもそういうフォロワーの数とかさ、やっぱり多い人の方に目行きがちなんだけど、そういうのって基本的にはさ、人間性とイコールじゃないと思ってて、うん。自分の価値観とか自分が思ったこととかは、やっぱり、ね、うん、これから先どういう風に生かすとかはやっぱり自分で決めてった方がいいなとか思ったから、うん、作ったんだよな。なんか文句言ってんな(笑) でもまぁ、まぁでもね、最後まで聴くとこの曲やっぱちょっと笑える感じもするから、うん、そうやって聴いてほしいです。

ーー赤い FAVORITE
  自分勝手に生きて黙秘したい
  痛い FAVORITE
 電波の網の中で正義を汚してることに気づいて

「赤い FAVORITE」は、Twitterのハートマークのこと。"REALIZE"で悟ってしまい、"M"で「精神捨て去れ」と言い放ってなお"GAZE"でウンザリしている。〈直視できない〉は、見たくはないが見えてしまっているということ。〈正義を汚していることにきづいて〉「間違えてますよ」ではなく、「あなたが信じた正義すら歪みかねないよ」ということ。
NOTICED IT - 09

ラストの9曲目は"NOTICED IT"。この曲はもうね、現実を逃避してますね。うん。〈ここから出て行きたい〉っていう、明確に言ってるからね。そう。まぁ、このアルバムはやっぱり、もともとねストリーミングで出したいって思って作ったアルバムでもあるから、なんつーのかな、なんかねちょっと、CDとか? レコード出したりとか? 凄いたくさんの人に届けたいんだけど、「売る」とかなんかそういう、なんだろな、プレッシャーみたいなのからわりと解き放たれて作ったアルバムだから。今自分が何を思って、どんな言葉を曲に載っけたら、なんだろな、国境とか国とか関係なくいろんな人に、なんだろ、エスニックに届くというか。日本人が持つ特有のなんかオリエンタルさみたいなのを、アルバム1枚通して凄い作りたかったから、うん。だから、基本的にはアルバムのテーマになっちゃうかもしれないんだけど、なんかちょっと変なアルバムにはなってるんですね、うん。で、ちょっとロックっぽい曲だけど、ひたすらローテンションだし、曲自体はね、90年代の……、あのー、ブリストルっていうね、街がイギリスにあって、そこでいたポーティスヘッドとか、マッシヴ・アタックとか、そこらへんの、なんかクールで、うん、温度がない感じみたいなの、ジョイ・ディヴィジョンとかもそうだけど、そんなイメージで作ろうと思って作った曲なんだけど、うん。ちょっとかっこいい曲になったなーと思ってます。この曲で終わるっていうのもね、なんかね、いいよね。

ーーIt's My Job
  勘違い
  Best Moments
  場違い
  いつまでも
  抜け出せない
  Isolation
  だけをくれ

SNSやそれに付随する様々への決別を宣言。孤独を求めることは、素直になるということかもしれない。それすら出来ない世界が、まるで世界の中心であるかのような錯覚に陥りがちな今を、『REALIZE』通して批評している。メディアから発展した新しい共同幻想のようなSNSは、国、村、家族と同じくひとつの社会になりつつある。そこに違和感を強くし、孤独を感じながら孤独(素直)に生きたいと願い、悟り、気付き、新しい自分が真実であることを知る。「俺は先に行ってるから」と聴こえてくる。

おとぎ話のアルバム『REALIZE』後半4曲を解説させてもらいました。では、この中から1曲お届けします。おとぎ話で"BREATH"

FM802 MIDNIGHT GARAGE 引き続きおとぎ話の有馬和樹です。お届けしたのはおとぎ話のアルバム『REALIZE』から"BREATH"でした。

というわけで、おとぎ話のアルバム『REALIZE』いかがでしたか。REALIZEね、おとぎ話10枚目になるんですけど、やっぱりちょっと変わったね。なんか、その、フェリシティっていうね、レーベルがあって、そこで『CULTURE CLUB』っていうアルバムをリリースしたんですけど、『CULTURE CLUB』から『ISLAY』ってアルバム、そして『眺め』っていう近年のね、3作品で、なんかおとぎ話っていう、もともとやってきたギターロックバンドの、表現ていうのはわりともう、やり尽くした感があって、で、なんか新しい自分たちにアップデートしていくためには、何が必要なのかなと思ったときに、たまたまね、うん、出来たんだけど、このアルバムはほんとに、これから先のおとぎ話にとって重要なアルバムが出来たなーと、自分たちで思ってるし、うん。このアルバム、メンバー4人とも凄く愛してて、うん。ずっと聴いてるんだよね。だから、今まで好きだった人も、これから出会う人も、ちょっとね、おとぎ話って、やっぱりわけわかんねぇバンドだなって思ってくれたら嬉しいです。

はい。ということで、7月3日にこのアルバムは発売してますので、『REALIZE』ぜひね、CD……、CDはインスト入ってるから。全部曲終わったらそのままインスト流れるから、かなりおもしろいと思うんで、うん。完全版ぜひ聴いてください。

また、落ち着いたらね、FM802 のスタジオにめちゃくちゃ行きたいなー。うん。元気だから(笑) いろいろね、ちゃんと健康に気をつけて、ね。みんなでまた再会出来たらな、嬉しいなと思ってます。ということで、名残り惜しいですけど、そろそろDJの土井コマキさんにお返しいたします。ということで、以上、おとぎ話の有馬和樹でした。

サブスクが音楽を聴くツールとして当たり前になってきている今、アルバム1枚をじっくり聴くという楽しみ方が薄れてきている気がする。ファストになった分、それは仕方のないことかもしれないし、そのメリットや良さも否定出来ない。ただ、やはり、ちと寂しい。そんな中でも、こうしてこだわり抜いて、キャリアの中で最も"アルバム"然とした作品を発表するおとぎ話は、やっぱりかっこいい。歌詞を読み込みまくるなんて随分と久しぶりだ。そう駆り立てるチカラが『REALIZE』には宿っているのだろう。先に行ってしまった、有馬さん、おとぎ話をまだまだ追い続けたいと思う。誕生日おめでとう私。




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