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「新卒フリーランス」22歳大好きなことで生きていく私の決断。

「大手企業に入って安定した収入の旦那さんを見つけて、それから自分の好きなことをやりなさい。」

15年間の競技エアロビック選手生活に区切りをつけた私は、この言葉を実現するために当然のように就職活動を始めました。

就職活動の軸は「若い時から裁量権のある仕事が出来て仲間と共に成長できる環境があること、人の笑顔が近くで見れること」。いづれはフィットネス業界に関わりたい思いが強くあり、それを見据えての軸でした。

しかし大手企業の会社説明会に行っても自分が会社で働くイメージが立たず、会社で提示されているキャリアプランにも一切興味がありませんでした。

それは私は「エアロビクス界のイノベーターになりたい」という野望を強く持っていたから。

生涯を通して大好きなエアロビクスに恩返しをしていきたいと本気で思っているため、就職しても3年程度で見切りを付け、フィットネス業界に転職するつもりでした。

そんなつもりで就職活動をして正直気持ちは乗らなかったものの、とりあえず就職というのは当たり前だと思っていた私。業界は現場に近い大手スポーツメーカー・ブランド力が高い航空会社、そして短期間で成長できる環境ならばとベンチャー企業に絞っていました。

エントリーシートも面接も自分を繕って就職活動。こじつけのエントリーシートを書き、割り切って試験を受けいくつか内定は頂いたものの、就職活動をして気持ちの良いことはありませんでした。


ベンチャー企業に就職することを決意

結局、唯一「君は将来どうなりたいの?」と聞かれ、何も考えずに「エアロビクス界を変えたいんです」と真っすぐに答えた自分に、内定を出してくれたWEB系のベンチャー企業に決めることに。
(これで通してくれたのが本当にすごいです。笑)

しかし両親は大反対。どうして早稲田まで行ったのにベンチャーなのか、給料や福利厚生はどうなのか、何をやっている会社なのか...何度も何度も話し合い、ようやく認めてもらって内定を承諾しました。

内定先には個性溢れて芯がしっかりしている8名の同期、目がギラギラしている野心を持った先輩方、社員を仲間と呼び、家族のように思ってくれる社長...私には身に余るほどの良い会社でした。1カ月半のインターンシップも経験し、同期も先輩も全員が揃って働ける日が来ることに違和感を覚えることはありませんでした。

この会社で自分も会社もどう変わっていくのか、会社の成長と自分の成長が見て取れる環境にワクワクしていました。親や周りの反対を押し切って選んで決めた会社。確固たる意思に嘘はありませんでした。


突然の恩師からの助言

しかしある日の大学でのエアロビクスの授業、この決意が揺らぐ出来事がありました。

これまでに何百人と学生を見てきて、生徒の表情だけで心情の変化に気づくような、私が尊敬している先生からのたった一言。

「あなたは就職しない選択肢はないの?」

一瞬目がテンになりました。予想外すぎて口が開いていたのを覚えています。就職する気満々だったのに、何を言い出すんだと思いました。

しかしその先生の影響力も説得力も自分にとっては大きいものだったので、無視できない助言だと思いました。次元が違い過ぎる話で、私も割と現実を見ているタイプだと思っていたのですが、なんだかそう思ったんです。

「あなたは人前に出て有名になって、発言力を持った方が良い。やりたいことが出来る。」

先生の根拠はこういうものでした。

私がブログやSNSにも力を入れて有名になろうとしているのも、人前に出ることで幸福を感じる人間だからなんです。(踊れると尚幸せ)そのためその選択肢は確信をついていました。

しかしそうはいっても就職という選択肢は私にとってはまだ「当たり前」の概念。そこは揺らさずに軽く挑戦してみようという気持ちでいました。


友人に背中を押されての決断

その約10日後、更に自分を動かす言葉をかけてくれる人がいました。

やぎろぐ(http://www.jimpei.net/)というメディアを運営している八木仁平君。学生のブロガー界では知らない人はいない程の実力者で月に50万円近く稼いでいるカリスマ大学生。私とは同じ大学の同じ学部なだけでなく、ブログのノウハウを教えてもらったり、人生相談をしたりと尊敬している友人のひとりです。

そんな八木君からの突然のLINE

「鳥巣、就職するの遠回りだわ。」

恩師から言われていたこととリンクし、すぐに彼に電話をしました。

話をしていく中で就職という選択肢をなくした自分を想像していると、とてつもなくワクワクしてきました。

世界が瞬く間に広がりをみせ、やりたいことをして生きていくイメージがついてきました。

「今こうやって話をしてこんだけワクワクしているということは、もう戻れないね。やるしかないね。」

彼と電話しながら就職という選択肢を断つことに決めました。

その際にどんな時でも自分の味方でいてくれる親友が偶然にも側にいてくれて、話をリアルタイムで相談出来たのにも縁だと思い「やるなら今だ」というタイミングを感じました。


留年か卒業か。学生としての自分の価値は

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就職をしない決断をした私、しかしまだ私はリスクを感じていました。

1年間休学または留年をして卒業を伸ばすか悩んでいたのです。
すぐに学校の事務所に行き、休学や留年にかかる費用、休学のための手続きのことなどを聞きにいきました。
結果、休学を認められなくても50万円で1年間留年出来ることかわかりました。
1年間留年して行動した結果得られる利益や経験とこの50万円のコストを比較したり、在学をしてまでやりたいことをやる意味を考えた結果、卒業することに決めました。
フィットネスという専門的な世界で生きて行くのに、いずれはなくなってしまう学生という価値に頼る必要はないと思ったからです。


「早稲田なのにフリーランス?」「早稲田だからフリーランスです。」

就職活動でベンチャー企業を選んだ時点で新卒で安定した大手企業に入るという「新卒メリット」は考えていませんでした。

もっと言うならば早稲田大学商学部、体育会系(エアロビック世界大会出場)という、誰もが欲しがるようなコンテンツは自分にあったと思います。

就職活動で話す内容には困らないくらいに他の学生はなかなか出来ないような経験と、アウトプットする力も自信がありました。

この決断をする際には両親含め多くの方から「早稲田なのに大手にいかないの?勿体無い。」と言われましたが、私は「早稲田に来たからこその決断です」と答えさせて頂きます。


早稲田で出会った一人の学生起業家

私は自分の大学が大好きなんです。その一番の魅力は「人が面白いから」です。

私は出会いに恵まれており、自分の周りには先ほどの八木くんもそうですが尊敬できる友人が多くいます。そこで偶然出会えた、スポーツビジネスで起業した橋本さんと言う方に背中を押されて、私の人生は大きく変わってきました。

最初にお会いした時は、同世代で大好きなスポーツビジネスという形でこんなに活動している人がいたのかと度肝を抜かれました。

しかし後に自分もいつか同じように自分のやってきたスポーツに貢献していきたいと思い、行動するようになりました。

この出会いがなければ今の私はないと思います。早稲田にいたからこそこんなに面白い人たちに出会え、自分の憧れがそこにあることに気づきました。


フリーランスとしてやっていきたいこと

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私の最終目標は「エアロビクス界にイノベーションを起こすこと」です。衰退している大好きなエアロビクスの魅力を正しい知識で、良いものを一人でも多くの人に伝えていきたいんです。

最初の2〜3年は幅広くフィットネス業界を見ていきます。エアロビクスの養成コースにも一から勉強していくために通うことにしました。

新規のジュニア向けのレッスンも決まっているため、個人でトレーナーの勉強もしながらこどもから大人まで指導できる基盤を作ります。

同時進行でウェブメディアを活用していきます。ブログだけでなくその他のメディアを駆使して自分を知ってもらい、楽しくフィットネスの価値を提供していきます。

2〜3年後ある程度実力がついてお金も貯まった頃に、海外にフィットネス留学をしにいきたいです。理由は最先端のフィットネスを自分が日本に伝え、また作っていきたいからです。

語学さえできればもっと面白い人たちに会って、自分の視野も知識も深めていくことが出来るので、自分の価値を高めるためにもここを目標にしたいと思います。叶えます。


リスクは感じています。けどやるしかないです。やりたいんです。

自分の直感に従ってこのような決断をしましたが、正直リスクは感じています。新卒で得られる社会経験だとか言いますが、ただでさえ世間知らずなところもありますし、八木くんや橋本さんのように現段階で稼げているわけではないし、頭の回転は遅いし、知識も人脈もありません。

両親からのサポートもしてもらっていたので、やっと就職して親孝行できると思っていたのに、まだ心配かけてしまうのかと。情けなく思い、悩んでもいました。

でも私の価値観を形成してきたエアロビクスを誰かと共有している時間が、私はたまらなく幸せだと感じる瞬間なんです。

これに勝る職業にはもう出会えないと思っています。小さい頃から憧れだったものも先生で、先生をやっている今もずっと追求して目の前の笑顔をもっと増やしたいんです。


人生きっとどうにかなる。やりきりたい。

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もし何か起こってしまっても、恐ろしいほどポジティブな私は正直どうにかなると思っています。

この「どうにかして生きていける」と思えたのもプライドを捨てたからです。大好きなことから離れて就職をすることを、私はかっこいい生き方だと思っていました。就職は我慢期間だと考えていました。

様々な考え方がありますが、早稲田にまで出してもらったから...みんなしているからとりえず就職をして...っというように常識に染まっていた自分は、プライドもあったのかもしれません。就職という選択肢をとることで自分を違った方向に合理化させていました。

しかし自分の気持ちに素直になってそのプライドを捨てて、好きなことで生きていく決意ができました。

世間知らずの女子大生が甘いこといっていると思われるかもしれませんが、そうかもしれません。本当に私には何もないので。笑

でもそれもすべて受け入れます。自分の足りなさを真に受け止めて、責任もすべて自分でとります。

結果を出して、誰もが羨むくらいにキラキラに輝いて仕事をしてこの決断を証明していきたいと思います。


長々と私の自己満足の決意表明の文章を読んで頂きありがとうございました!

らぶゆー!

鳥巣愛佳のプロフィール

http://aikatorisu.net/porfile/

ツイッターアカウント

https://twitter.com/aikaearo

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