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夫婦のじゃれあい

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なんて事ない日常を書いてます。ざっくり読んで笑いたい時にどうぞ(笑)
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育む愛を教えてくれた

育む愛を教えてくれた

大好きな人と一緒になって今日で丸3年、記念日にするなら月始めがいいんじゃないと何の意味も込めず5/1に決定した。毎年ささやかに2人で祝っている、と言うか私だけで盛り上がっていた。

どうにも、彼は記念日にまるで興味がない。私が取り上げなかったら今日は他愛もない1日になってしまうところだ。

「今日は何の日か知ってる?」

そういつも意識付けをしていく。何かあるたびに記念日を作る私を煙たそうな顔で

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ときめきが止まらない

ときめきが止まらない

ないものねだりだ、毎日。

朝から起き、「今日は仕事かぁ」と頑張る気力が湧かずとぼとぼと職場に向かう。仕事中は失敗や指摘など上手くいかない事ばかり。家に帰るとたまった食器を片付けながら夕飯の支度、洗濯と怒涛の家事をこなす。出来たら毎日優雅に過ごしたいけど働くもの食うべからずの世の中はそんなに甘くない。

そしてもう1つの憂鬱な理由は主人の存在だ。傍若無人で横柄は彼は毎日とんでもない無茶ぶりをかまし

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あなたが教えてくれた『自分らしさ』

「脳がおばあちゃんだ」

最近よく言われる。私は壊滅的に語彙力がない、会話の途中でふさわしい言葉が出ない時に主人から言われる言葉だった。

「あいかもの脳の引き出しは空っぽなのか?」

どうしたらそんな面白い言葉が浮かんでくるのだろう。他愛もない会話でこんなにもお腹を抱えて笑えるのは彼しかいないんだと思う。二人でいられる時は24時間の中ではほんの少し、その中で私たちの空間にはいつも明るい声色がある

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愛されるよりも愛したい

愛されるよりも愛したい

「愛するよりも愛された方が幸せになれる」

2番目に好きな人と結ばれた方が家庭は円満になるとよく言われる。
それは、きっと恋愛と結婚は別という意味なんだろう。好きだけで成り立つ恋愛とは違い生活の一部・家族になるのは感情だけでは突っ走れない。それでもやっぱり好きな人と添い遂げたいと思ってしまうのが私の心情だった。男性と付き合えば結婚したいと強く思ってしまう…学生時代は恋はそっちのけでやりたい事を手当

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遅くなった決意と進むべき道

遅くなった決意と進むべき道

2020年、年が明けて数日忙しい日々を過ごしていた。いや、忙しいとは少し語弊があって正月もシフト制の私は年末と変わりない毎日だった。

数少ない休みでそれぞれの実家に訪れ挨拶をする、毎年のお決まり。いつもは自分の時間を優先にしている私たち夫婦は久しぶりに長い時間を共有した。
別に、仲が悪いわけではない。オラオラな主人は主導権を握り私はそれに付いていく、いつも通り。でも長くなればなるほど1人の時間が

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寂しがり屋の徒然

寂しがり屋の徒然

今日は主人が夜勤で1人の夜を過ごしている。独りの日なんてこれまで何度もあったのに何故か最近は寂しいと思ってしまう。

それは一人暮らしの時よりも広くなった部屋のせい?

いいや、違う。

きっと2人でいることが私の心を強くしてくれているから。今までだってそうだった。私は寂しがり屋。
外では「独りでも寂しくないし、大丈夫だし」とポーカーフェイスを決めているけれど、本当は心細くていつも怯えている。

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同じところもあったね

私たち夫婦は違う所ばかりだった。まずは男と女で性別が違う、当たり前だけど。

映画は恋愛映画、彼はSF映画が好き。機械音痴の私と反対にメカにはめっぽう強い彼。車の修理も自分で出来るほど。将来ガレージで車をいじるのが夢で、そのためにバイナリーを学んでいる。

語彙力のない私にボキャブラリー溢れるツッコミを入れられるのも違っているから出来る事。

そんな私たちでも同じなのは、「お人好し」な所だった。

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1人ボッチの夜に、見えない"ナニカ"を探している

1人ボッチの夜に、見えない"ナニカ"を探している

時計の針は21時を知らせている。

仕事が終わり、帰宅してやるべき家事をする。私の日常だ。そそくさと終わらせてソファーに座り溜息をつく。

「今日は遅くなる」と主人からのLINE。

今夜は1人で過ごすことになりそうだ。

主人は自営業で、営業から現場まで1人でこなしているのでいつも忙しい。休みが重なり2人で出かけたのはもういつだったかもわからないほどだ。

考えると、私たち夫婦はそれぞれで生きて

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時には違ってもいい

時には違ってもいい

一緒に暮らし始めて6年目、結婚して3年目

2人ぼっちの小さな家族

自分らしくいられる場所

出会った頃と変わらず大好きな彼は少しずつ変わっている。彼氏が夫になり、夫から良き理解者に。大きな喧嘩もした、分かり合えない事も沢山ある。どんなに境遇が似ていても違う人間だから当たり前のこと。価値観なんてそうそう同じ人と巡り合うのは不可能に近い。

同じものは分かち合い、違うものはお互い尊重していかな

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どうでもいい口論⦅2⦆

どうでもいい口論⦅2⦆

私たち夫婦はお風呂で語り合うのが日課だ。リラックスしている時にお互いの事を話し合う貴重な時間になっている。家は借家で各階に2室×2の4世帯がセットになっているハイツのようなもの。お風呂場で大爆笑している私たちの音は騒音になっているに違いない。同じフロアに住んでいる家族に会った時には

「いつも騒がしくてすいません」と謝っている(笑)。

そんな私たちが先日お風呂場で繰り広げていたどうでもいい口論を

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ロマンスの欠片もない

ロマンスの欠片もない

有名人の結婚会見、必ずと言っていいほど

”どんなプロポーズだったのですか?”と、質問される。

サプライズをしたり、お洒落なレストランで思い出に残る言葉を贈ったりと手の込んだことする人も多い。私も女性なのでもちろん人並みに夢描いていた。大好きな人にある日指輪を差し出され「結婚してください」と言われることを。一生に一度の出来事はロマンティックを夢見るものだ。そしてやはり男性からの発信を待ちわびてい

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手抜き家事を宣言した日

手抜き家事を宣言した日

タイトルの通りです。

今週、月曜日から8:30〜17:30まで仕事をする事になった。初日の9月2日より一層がんばって1日を終えた私はヘトヘトになってしまった。自宅に帰るやすぐにベットに倒れこむ。

それから5時間も眠ってしまった。

午後11時。スッキリした私は旦那が帰っている事がわかりゾッとする。

「お腹すいた!」

彼はどんなに遅くなってもご飯を待っているのだ。疲れきって買い物もできなかっ

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儚さに必要な努力

儚さに必要な努力

嫌われたくなかった。

契りを交わしたあなたに

昨日の夜私たちは変わってしまった。             どうにも恥ずかしくて、情けなくてどこかに隠れてしまいたかった。

そんな私にあなたは優しい嘘をついた。         傷つけないようにして出した言葉にさらに恥ずかしくなった。

男と女、恋と愛

永遠なんてない

心は移ろいやすく、刻々と変化していく。私とあなたもそうだ。出会った頃と今で

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大恋愛を知らなかった私

大恋愛を知らなかった私

彼との初めてのデートは彼の自宅だった。今でも鮮明に覚えている。

私の恋愛遍歴は人に話せるようなものではなかった。現実から逃げるように会ったことのない人との疑似恋愛を本当の恋愛と錯覚していた。礼儀正しくつまらない会話でも楽しむことに徹底していた私を好きになる男性は多く、実際に付き合ったりもした。でも、長続きはせずに終わってしまう、その繰り返しだ。

ある男性から友人を紹介され、会うことになった。そ

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