幸せって遠くにあるものだと思ってない？

本当は身近にあるんだよ

畳んだばかりの服から匂うお日様の香りや

抱きしめた大事な人のぬくもり

季節ごとに道端を埋め尽くす花びらや

雨上がりの七色の虹

あなたのまわりにあるすべての
美しいものが幸せなんだ

幸せってどこか未来の手の届かない
場所にあるように思う

だけど

本当は

掴める距離にあるんだよ

どんなに暗くて蔑んだ道を歩いていたとしても

灰色の世界に明るい原色が転がっている

それを拾えるか素通りするかの差

顔を洗うとか歯磨きをするとか

毎日なんとなくしているレベルのことが
実は結構大事だったりする

どうか日常にあるものを愛してほしい

変化のない1日を過ごしている自分を認めてほしい

人間として生きているだけで

幸せなんだよ

あなたという人はほかのどこにもいない

たとえボロボロの服を着ていたとしても
人込みの中に紛れていても

私はあなたを見つけるよ

傷だらけの文章を

泥にまみれたその姿を見続けていくから