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ありのままでいることは難しい。難しいからこそなりたい自分がそこにある。

ありのままをさらけ出すことが出来なくなったのはいつからだろうか。

夜になってふと思った。子供のころは大好きな人にスキというとか、したいことにチャレンジするとか、行きたいところに行くとかすんなりできた。年を重ねて大人になるとやりたいことに忙しいやら時間がないやらお金がないやらできないことを探してあきらめる理由を作っている自分がいる。でも今の生活が不満ではない。好きな人と結婚して、一緒に住んで、楽しいと思える時間が増えて、自分にしかできない仕事ができていて、信用してくれる人がいて・・・私の人生としては上出来だ。たくさんの失敗と多くの悩みを乗り越えて、努力して成し遂げたもの。経験を重ねてこれからも仕事をしながら仲間と高めあって毎日を送っていく。そんな一生もいいのかもしれない。

充実している毎日を送っているなか

「何かが足りない」

と、感じてしまう。感動や情熱に正直に生きてこなかった自分に気づいてしまった。


興味のあることで頭をいっぱいにすることはバクチと一緒だ。大金をつぎ込んでその時は満たされるけれども、後から後悔するかもしれない。今まで積み上げてきたものが一瞬で失われるかもしれない。好きなことに命を懸けるほど純粋に突き進めなくなってしまった。安心や無難な選択が居心地のいい場所になりつつある。そんな自分に足りなさを感じたのだろう。もうどん底で苦しみたくもないし、貧しい生活もしたくない。そんな思いが純粋を汚している。汚い大人になったものだ、年を取るたびに腹黒くなると先輩は言っていたけどやっぱり理想ではなかった。きらきらした人になりたかったし、誇りを持ちたかった。人に羨まれる自分になりたかった。欲張りな自分に幻滅する。なりたい自分にもなりたいし、好きなこともしたい、損をせずに全部を手に入れたいと思うから何も手に入らない。思うようにできないことで否定的にならざるを得なかったのだろう。わたしの生き方を肯定するためには素直でいられなかった。


ありのままでい続けることは案外難しい。難しいからこそあこがれる。成功した人は必ず信念を貫き通している、誰にもできることじゃないから唯一の存在になる。私はそんな大人になりたかった。ほかの人と少しだけ弱かったし、自分に自信がなかった。そのせいで素直になれなかった。好きなことに打ち込むことがありのままでい続ける秘訣ならば遠回りをしたけれど挑んでみよう。私の人生はまだ終わっていないのだから。そう思うと何でもできるような気分になっていく。素直は非難されることが多い、否定されて傷つくこともこれからたくさんある。信じるものが受け入れてもらえないことはつらいことだし迷う材料になる。でも、あきらめるのもやり続けるのも決めるのは自分だ。ほかの人のせいにして判断するのはもうしたくない。



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