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言葉の重み

「おはようございます」

「お世話になりました」

仕事をしていると当たり前に交わす言葉。そんな言葉に私はエネルギーをもらった。

2月のある日朝から体が動かなくなり自分でも戸惑いながら生活していた。それまで当たり前にしていた歯磨きやお風呂など食事が出来なくなりもちろん外出して仕事に行けなくなる。

散々話している心の病気

それまでの日常は一変した。一日中家にいる毎日、隠れるように買い物に行っては生きるために必要な物だけを抱えて逃げるように自宅に帰った。それ以外は外出も出来ず社会から遮断されたようで"誰の役にもたってない"、"生きている資格がないんじゃないか"と苦悩する。だけど人が怖いと思って家から出られない、さらに落ち込む。

こんなんじゃダメだ。

薬で症状が軽くなった私は生きるために働かないとと、病気を抱えていてもできる仕事を模索した。25歳から看護師として働いていた私は他の業種経験がなかった。人と密接に関わる仕事である看護師、人が怖いと思っている間は到底出来ない。私は長年熱意を持って働いていた仕事を手放そうとしていた。

悩んだたくさん

これからどうしていこうかと

この選択が間違っていないか

違う仕事に役に立てるものがあるのか


そして今再び看護師として働いている。

職場を変えた私は今までと違う立場で

ボランティアから始まった復帰の道            
なんの役にも立てない私にいつも笑顔で迎えてくれた。

帰りにはそれぞれの人が

「お世話になりました、お疲れ様です」

と、見送ってくれた。出来ることがない私に。

今まで散々聞いてきた

「おはよう」「お世話になりました」の言葉。

今まで以上に心にしみた。

昨日からこの場所で正社員として働くこととなった。それは紛れもなくこの職場にいた人たちのおかげだ。

私はこの場所で自分のために誇りを取り戻したい。

ここにいる人たちと共に。


最後まで記事を読んでくれてありがとうございました!