スクリーンショット_2019-08-08_17

【ご報告】法人化しました

こんにちは、大河内愛加です。
この度、個人事業主から法人成りをしました。

会社名は「株式会社 Dodici」。
会社名に込めた想いと今後の展開について簡潔にまとめます!

私にとっての新たな道が切り開かれたので、多くの方にこのnoteが届いて新しい出会いに繋がればいいなと思います。

1. 会社名Dodiciの由来

Dodici(ドーディチ)はイタリア語で「12」を意味します。
これは会社のフィロソフィーである"Universal Value"に由来します。

私たちの世界において「12」という数字はあらゆるところに溢れていますよね。

1年は「12」ヶ月。
時計は「12」時間で一周。
星座、干支は「12」。
1ダースは「12」単位。
音楽は「12」平均律。
仏教の「12」因縁。
キリストの「12」教徒。
日本の伝統衣装「12」単衣。

全てをあげるときりがないほど「12」に関係するものは私たちの生活、文化、歴史の中に根付いています。

昔々の国や文明同士が交流をする以前から各々のところで「12」を基盤とした人々の暮らしが営まれていたことを思うとこの数字にロマンさえ感じませんか。
あらゆるものが次々と生まれては消えていくこの世の中で「12」の数字のような、長い年月の中で変わらない、変わってはいけない普遍的な価値を見出し、それを今の時代に寄り添う形で再提案し、世の中に提供していきたい、そんな想いを込め、私の第二言語であるイタリア語でDodiciと名付けました。

(私の誕生日が1月2日なので12をもともとよく使うというシンプルな理由もあるw)

ロゴはこれです。

ローマ数字の12→XIIと漢数字の12→十二の見た目がとても近いという個人的大発見をして。
イタリアと日本の文化をベースに展開していく弊社にはぴったりだということで二つの数字をモチーフにしたロゴを作りました。

2. 今後の展開

主な事業内容は二つ。
ブランド経営とデザイン業務です。

2-1. ブランド経営

まずブランドについて。
ブランドの説明文はこちら。もう知っているよーという方は飛ばしてください。

“renacnatta”(レナクナッタ)は「文化を纏う」をコンセプトに、イタリアと日本の生地を裏表に組み合わせたリバーシブル巻きスカートを展開するブランドです。
使わ「れなくなった」日本の着物地とイタリアのシルクが融合し、新たなものへ生まれ変わるというブランド背景が名前の由来。
着物地は日本で仕入れたヴィンテージの絹の反物を使用し、シルクはイタリアの主にヨーロッパハイブランドのデッドストックを使用しています。
価値があるのにもかかわらず、”たまたまスポットライトを浴びることが出来なかった”テキスタイルたち。日本の絹とイタリアのシルク、本来なら出会うことのなかった異なる背景を持つ素材が組み合わさり日本とイタリアの文化を纏うスカートとして生まれ変わります。

上記のようにデッドストックを買い付けてそれをスカートに生まれ変わらせていた当ブランドですが、デッドストックのラインに加え新たに二つのラインを展開することになりました。

[NEW] 作らレナクナッタ
これは生産が先細りになりそうな産業の生地を使っていく新しいラインです。
今は装束(神社の神主さんがきていたり、この前の天皇即位の儀で皇族の方々がきていたもの)の生地を使ったラインと久留米絣を使ったラインの二つのプロジェクトを進行中です。
将来、作られなくなった!とならないためには、
生地を使った製品を買ってもらうことが大事。

でもその前に作る人がいないと大事。

でもその前にそもそも知ってもらうことが大事。
と考えているのでその根っこの「知ってもらう」キッカケを作る役割をしたい、と思いこのラインを作りました。

[NEW] 着らレナクナッタ
これまでも「着なくなった着物があるのだけどレナクナッタで使えませんか?」という質問を受けることが何度かあったのですが、これまでの私の答えは泣く泣く「No」でした。やりたいという気持ちはあったものの、普段は反物から作っているため、着物を頂くとほどくのに時間と手間がかかり工賃が逆に高くなってしまうのと、ブランドを知っている方はご存知の通り私が選ぶ着物地はほぼ無地に近かったり、柄があっても普段着として馴染みやすいものを選んでいていわゆる着物らしい和柄は使っていません。
そのため引き取ってもスカートを作ったところで赤字ギリギリ、さらには売りにくいスカートになってしまう懸念があり展開を躊躇していました。
ただ、内心はとってもやりたかったこと。というかこれこそやるべきことだと思っていました。
そこで、「この着物をスカートにして着たい」という人のみに向けたラインがこちらになります。
誰が着ていたかわからない着物よりも思い入れのある着物の方が何倍もその人にとって価値があると思うので、着物を譲ってくれる人に対し1着のスカートをお作りします。組み合わせるシルクや丈感などはお選びいただけるセミオーダーメイドにします。こちらも本格始動まではもう少し時間がかかりそうですが、動き出す時には告知させていただきます。

枝分かれした商品などもありますが(メンズネクタイなど)基本的にこの3本柱で展開していきます。

レナクナッタのスカートで私に関わる人たちを、日本を、世界を少しずつ変えられるのではないかと思い始めている今日この頃。自分を過信している部分もあるとは思いますがちょっと挑戦してみます!

2-2. アートディレクション・デザイン

つづいてデザイン業務について。

もともと私はアートディレクター兼グラフィックデザイナーとしてフリーランスになりました。そちらの業務は最近レナクナッタの影に隠れていますがwこちらも大好きなお仕事なので引き続き事業の一つとしてお仕事を受けていきます。(ご相談・ご依頼はDMやメールで受け付けています。)

自分が完全支配する世界であるレナクナッタの中だけで生きていくとどうしてもひとりよがりになってしまう時があります。ですので、こういったクライアントさんや他メンバーと進めていくデザインのお仕事があることでバランスを保てているところがあるのです。


「私にしかできないことはなにか」
これはフリーランスとして独立した時からずっと考えてきたこと。この問いかけをつねに持って全力で精進していきます。
引き続きみなさまよろしくお願いします!

株式会社Dodici 代表取締役
大河内愛加

読んでくださりありがとうございます。いただいたサポートは全てブランドで使用する生地の買い付け費用として使わせていただきます!