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ほぼ10年近くSNSから離れていたトラウマ持ちの対人恐怖症がTwitterを始めたら、そこには愛しかなかった話

第一話
第二話

最終話

今から10年以上前、あの頃は、まだツイッターなんて存在していなかったように思う。
フェイスブックやYouTubeがやっと登場したが、まだまだ一般人の関わるようなサービスではなかった気がする。

一度熱くなると一気に全力疾走、一切立ち止まれなくなり、溢れ出す想いを伝えることが大好きだった当時の僕は、その頃主流だったメールマガジンという情報配信手段にハマり、タイピングすらできもしないくせに、毎日両手の人差し指だけで、全世界に向けて叫び続けていた。

(ちなみに、今も人差し指でポチポチしている。ただ、当時はものすごい高速ポチポチだったのに引き換え、8年以上のブランクの末、現在はすっかり腕が鈍ってしまっている)

ただ、広く展開すればするほど、リアルな人間関係も増えてくる。読者1万人を超え、海外にまで活動を広げるようになっていた僕の目の前には、次第に暗雲が立ち込めるようになっていった・・・

自分の望むことと望まれることのギャップに悩み、たくさんの方の期待を裏切り、傷つけ

そして、僕は、ネットから姿を消した。


対人恐怖症となり、心の健康も害し、リアルでも人付き合いを一切しなくなり、どことも、誰とも、繋がらない日々を過ごしていた。

ただただ、離れて暮らす娘だけを想って、なんとか生きてきた。

心の傷は、少しずつ、少しずつ、時間が癒してくれた。いや、正確には、風化した、無痛となった、といった感覚だった。

ただ、後悔だけはしていなかった。

言い訳に聞こえるかもしれない、見方を変えたら、ただの責任転換、責任放棄に映るかもしれない。

それでも、少なくとも、「その時、その瞬間の、自分自身の熱い想いに対しては、嘘も曇りも一切ない」

そんな生き方を貫いてきた。いやいや、そんなカッコイイものじゃない。

そんな生き方しか、できなかった。


やがて、時は過ぎ、娘は成長し

僕は、僕の人生を大きく変えることとなる、あの一言を耳にする

「うんっ あいか、バーチャルユーチューバーやりたいのっ!!!」


最初に戻る


そして始めた、YouTubeとツイッター

YouTubeはまだ良かった。コメント機能はあっても、概ねは一方通行の情報発信。
無責任な言動や違反行為がない限り、誰かを傷つけることはまずないだろう。

自分が傷つくことは、まずないだろう。

深く、繋がり過ぎさえしなければ・・・

トラウマが、残っていた。


もしかしたら、あの頃はまだ、娘を支援するなんて大義名分を利用しながら、実は、娘の後ろに隠れて、恐る恐る眺めていたのかもしれない。

このネット空間を

ツイッターを始めようと言い出したのは、僕だった。なぜだろう?もしかしたら、ビクビクしながらも、遠い過去の、前世の記憶が懐かしかったのかもしれない。

「 ひとと つながること 」


僕が、ずっとずっと逃げ続けてきたこと

そして、この世界を知る。

(ここから先は、僕がツイッターを開設してから、メイン活動以外でつぶやいてきた内容と関わってきた方々とのやりとりです。特に有益な情報がある訳ではないので、興味のない方はご遠慮ください)


おわかりいただけただろうか


普段はノー天気に、時々熱く語りだすように見せて、実はこの頃、まだまだ心のリハビリ中。相手から話しかけていただかないと、怖くてコミュニケーションがとれなかった。

そんなおっかなびっくりなやりとりを重ねるうちに、皆さんの温かさに触れ、僕は次第に心を開いていく。

きっと、飢えていたんだと思う、人との繋がりに。


「ひとりでも、ふたりでも、話せる人がいる、聞いてくれる人がいる。大丈夫。だったらもう、怖くない」


そして、僕は、止まらなくなる。


何もわからなかった僕を、一方的にフォローして見守ってくださってた方々に、一気にフォローバックした瞬間。

ちなみに、過去メールマガジンを運営していた頃、最初の読者も、同じ人数だった。
これは、単なる偶然の一致なのだろうか?それとも・・・



↓これは、「下ネタ流すけど大丈夫?」へのリプ


↓これは、僕がまだ自分から何もできない頃に、そっとフォローして見守ってくださってた方々に、改めてご挨拶がしたくてDMを送っていた時


↓これは、リアルで起こった出来事に対して、軽く以前のフラッシュバックで混乱してしまった時、初めてネットの繋がりを「信頼したい」と思い、投げかけてみた時


ここまでご覧いただいたのが、僕の心のリハビリ風景です。

そして、温かい皆様のおかげで心が完治し、書いたブログがこちら

こうして、あいかパパの人生は、劇的に変わっていくのでした。

めでたし めでたし♪


最後に


僕には、この「バーチャル」という形しかなかったんです。

身バレが怖い?ううん、ちょっと違う。

あんなにたくさんの人を、期待させておきながら深く裏切って、傷つけてしまった。

過去「大切だった」人々には、僕という存在が消えることで、納得してもらったのです。

だから、もう二度と、「あの頃の僕」は姿を現してはいけないし、もうすでに存在しない。

僕の前世は消滅し、娘あいかの導きによってバーチャル空間に生まれた、あいかパパという新しい存在。

この姿だからこそ、本音で語れるんです。

この姿だからこそ、まっすぐあなたの目を見て、想いを告げることができるんです。


もう一度、”ここ”を信じて、いいですか


「ただいま」って言って、いいですか


やっぱり僕は、心と心で繋がれる、ネットの世界が大好きです。


た だ い ま






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