育休を取らせてくれた奥さんへ

人生で最も幸せな1年間が終わろうとしている。ぼくが育休を取得した理由は後からいくらでも付け足せるけど,育休を取得するきっかけとなった出来事はただひとつ。あなたの一言だった。

「育休とってよ。」

第二子となる男の子が生まれて少し経った頃だった。あなたのこの言葉がなければ,【育休をとる】なんてことは思いついたかもしれないが,現実のこととして考えはしなかった。

1年間の育休の終わりが見えてきた今だからこそ断言できることがある。【男が育休を取得するための最大の条件】は,自分の意思でもなければ,仕事の都合でも,上司の許可でもない。【あなたの(奥さん)の賛成】だ。

【奥さんの賛成】に至るまでには,いくつかの障壁があることは認めよう。家計の問題であるとか,家族の現状であるとか,育休を取得することで夫婦生活や家庭生活がより良いものになるとイメージできるかどうか,であるとか。

あなた(奥さん)が「育休とってよ」という言葉を発するに至るまで,何をどのように考えたか,あるいは感じたか真意は分からない。少なくともこの【一言】を言ってもらえたことに感謝したい。

ぼくが育休を取得することで,夫婦で共に家事や育児をすることができ,心にも時間にもゆとりができる未来が見えたのだろうか。

この育休中に出会った言葉の中で印象的な言葉がある。

❝良い子育てをしたかったら夫婦仲良く❞

この言葉に納得できているのは,この現在342日に達した育休ライフが証明してくれている。

この人生で最も幸せな1年を経験できたのは,あなた(奥さん)のおかげだ。子どものおかげだ。家族のおかげだ。何よりも自分自身がこの貴重な1年を❝絶対に無駄にしない❞という強い気持ちで過ごせたからだ。

【最高の1年にしたい】のであれば,そうなるための行動をとればいいだけ。そうさせてくれたのも家族のおかげだ。

1年前の育休が始まる前の自分は,一体何を考えていただろう。何を期待し,不安に思っていただろう。

❝いつか育休をとったこの1年間を振り返る日がやってくる❞

その時に何をどう思いたいのか。その時になってみないと分からない。ただ今言えるのは,奥さんにありがとう。

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