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公私混同の複業~朝渋×サイボウズ式~

Twitterで最近よく目にする「朝渋」
気になっていたけれど、実際に参加するのは今回が初めて。
本日のテーマは「公私混同の複業」でした。(詳細はこちら

ゲストは、サイボウズ式編集長藤村さん(@saicolobe)、明石さん(@akyska)、#朝渋をつくった5時こーじさん(@kojijico
モデレーターは、西村さん(@souta6954)です。


◆複業の3W(What/Why/When)
藤村さん:好きなこと・趣味の先で出会った人から繋がって、メディアを作ったりモデレーター的な仕事をしたりしている。「安定志向」だからこそ、今、複業をはじめた。(今年から開始)時間は10時間/週くらい。会社には既にチームがあるけれど、オンラインにはない。そういう状態でどうチームを作っていくか、挑戦している。いろんなチームの可能性を模索したいという思いから絶賛チャレンジ中。

(後半Q&Aで追加)具体的に不安感じるようになった理由は?
市場価値は会社に勤めていると相対的で、会社外の判断軸を持ちたいと思った。自分はどれくらいの複業をやらせてもらえるのだろう、という軸を探す旅だった。会社の一つの軸だけで自分の仕事をするということが不安定になるのではないか、という意識変化が起きた。軸を増やしたい、会社以外にも軸を求めたい、という理由。

明石さん:もともと言葉を扱う仕事に興味があり、自分がいいなと思った価値観を適切な言葉で伝えられるようになりたかった。それが初めてできたのが、サイボウズ式だった。そして、サイボウズでできないことを、さらに社外でやりたいと思ったのがきっかけ。平均で20~30時間/週(平日2~3時間/日、土日6時間/日)くらい。お昼休みにやることもある。内容はフリーランスで編集者・ライター、書籍の編集、イベントの登壇、本屋さんをつくるプロジェクトなど。現在4つ同時進行中!

こーじさん:22時に寝て5時に起きる生活を続けていて、2年前から朝活コミュニティを運営。複業をやりすぎて本業より楽しくなって、今は複業が本業になった。会社員時代は朝の時間を有効活用+土日5時間くらいで週20~30時間/週を複業にあてていた。
複業のスタートは、「怒り」が原点だった。社会人になったら夜型の人が多い。夜型から朝方の社会に変えていきたいというテーマで始めた。(世の中のこれがおかしい、と思うことを自分から変えていく)

◆公私混同って良いこと?悪いこと?
「公私混同」ってネガティブなイメージで使われることも多いけれど、4人とも良いことだというイメージを持っている。

藤村さん:マネージャー的視点からいうと、「自立している」メンバーであれば複業OK。可能性の芽をつぶさないのがマネージャーの役割だと思う。他の人からどう思われているか、一緒のチームで何かしたいと思ってもらえる存在か。(サイボウズでは定量ではなく、定性的フィードバックをしている。チームや信頼というキーワードが出てきた)

明石さん:自分が仕事をしたいと思う人とできるか?を大切にしている。大好きな人たちと仕事ができる経験を得られることが、幸せだなと思う。入りがプライベート・仕事どっちでも変わらない。複業は遊びに近い感覚でできている。それでも混ざって嫌だな…みたいな経験はなかったけれど、プライベートなのか仕事なのか、不明確なまま進めてしまったことがあってモヤモヤしたことがある。(実際には、「質問責任と説明責任」でどういう感じでやるのがベストかを探って解決した)

こーじさん:ベンチャー企業勤め(平均年齢25~30代)の時には、メンターがいなかったので、社外につくりに行った。今では、このことはこの人に聞こう、という人ができた。(人生やキャリアなどについて)すぐに悩みを解決できるような仕組み作りができた。

◆複業にまつわる「事件」を教えて
社内印象と自分のスタンス、受け取り方がズレてしまう。体調管理。
お金稼ぎが、目的なの?と聞かれてしまう。
オンラインでコミュニケーションや発信できてしまう。SNSはその人の一部しか見えないので、よりオフラインのつながりにもこだわった方がいい。
隠さずやる、チームメンバーにはしっかり伝えるようにする。公明正大。

◆これから複業はじめたい!何からすればいい?
藤村さん:まずは、本業で自分の仕事を磨く。自分の人的資産→社会資本に還元していく流れができたらいいのかなと。(西村さん:キャリアタグを付けに行く。)

明石さん:なぜ複業を始めたいのか?その気持ちに向き合う。複業でなにを得たいのか、どういう本業以外のことをしたいのか、考えてはじめる。(西村さん:なぜ複業したいのか、意味づけをする。きちんと言語化する。)

こーじさん:複業をやるには、まず時間が必要。そのために早寝早起きしてみたら、1日が27時間くらいの体感になる。ゴールデンタイムをつくって、本業じゃないところにコミットしてみる。習慣化してみる。


◆Q&A
①本業と複業はバッティングする?
本業でできないことを複業でやる、というようにしっかり区切っている。

②ぶっちゃけお金のことは?
(こちらはオフレコトークなので割愛。やりたいことをやっていて、お金のためにされているという印象は全く受けなかった。)

③延長線上に捉えない複業ってあり?
アリだと思う。複業の醍醐味。やりたいことが明確なら、どんどんやっていく。好きなことに時間を投資する。そういったところでの気付きが仕事に返ってくることもある。好きを極めると、1年前には思いもしなかったことができている。‘偏愛‘というキーワードも出てきました。

④サブとかパラレルとか、複業ってどういう風に捉えてる?
4名ともパラレル(さらにスパイラル!どう複業と本業をミックスしていくか)生きるためや、軸を増やすため。お金のためだけではない。会社では得られないもの、お金にも換算できないもの。そっちのほうが自分に合っていた。最初のコミット度はサブだったが、だんだん増やしていった。

◆最後に
藤村さん:しっかり生きましょう、暮らしましょう。精神力や気力、体力は改めて重要だなと思った。無理してやるものでない。自分が常にいい精神状態で生き続けることが重要なんじゃないかなと。心身ともに充実した時間を作り続ける。

明石さん:仕事ってすごく楽しいもの。自分が楽しいと思うことに忠実に生きる、ということは今すぐ誰でもできることなのでは。楽しんで仕事ができる自分で在りたいし、そういう人が増えればいいなと思う。

西村さん:「仕事を楽しめることが幸せだ」という価値観にアップデートするための複業なのでは。自分が、仕事や人生を楽しむためには、どんなことをやったらいいのかな、と自分に問い、一歩踏み出してみよう。

(2018年8月29日(水)7:30~9:00 @BOOK LABO TOKYO)


◇感想
私は9月上旬で現在の不動産事務職を辞め、10月からベンチャーの不動産会社へ転職する。
その面談の中でも何度も考えたことだが、4名のように自分の人生を豊かにする、より楽しんで生きる姿に憧れみたいなものを抱いているのかもしれない。藤村さんの考え方に結構うなずけることが多くて、自分は意外と安定志向なのかもしれないと気付いた。その中でも、いろいろ知りたいしやってみたい、枠を広げたい。10月からの会社は、割とみんないい意味での公私混同をしているように感じる。会社員とかフリーランスとかじゃなくて、働くとか暮らすとか、そういう抽象的なもの全部に興味があるかもなぁ。発信する方々がたくさんいて、選択肢がたくさんあるよって示されることが面白い。これからが楽しみで、今日から何をしようかなと、ワクワクしている。

モデレーターの西村さん、そして後半はバトンタッチでこーじさん、お二方のモデレーター力、タイムマネジメントも含め素晴らしかったです。欲を言えば、もう少しサ式のお二方のお話も聞きたかった…!時間的な制約もあるけれど、もっと聞きたいと思わせるのも仕掛けなのかも…うまい。次回も期待してます。ありがとうございます!

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