ヨーロッパ旅の記録〜Milano-Firenze-Siena〜

"2017年7月24日〜9月18日まで ヨーロッパ8カ国を旅した記録"

7月31日
BellinzonaよりMilano行きの特急列車に乗る。うとうと寝ていたが、乗客が途中の駅(Luganoだっただろうか)で全員降り始める。どうやら列車の乗り換えをしなければいけないようだ。車内アナウンスがイタリア語とドイツ語だけなので全くわからない。スイスの鉄道の車内や駅のホームは静かだ。普段、過剰なアナウンスや発車ベルの音楽やぎゅうぎゅう詰めの電車に慣れてしまっていると新鮮に感じる。
相変わらず車窓からの山と湖が美しい。Milanoに到着、外に出た瞬間、スイスとの空気の違いに驚く。人の多さと、むせ返るような暑さ。これが夏のイタリアか!
先の目的地に向かわなければならないので、Milanoでは降りず、そのままFirenze行きの列車に乗りこむ。BellinzonaからFirenzeまではトータルで4時間ほど。スイスとイタリアを結ぶこの線はとても人気があり、バックパッカーの若者や夫婦の旅行者など車内はほぼ満席だった。
Firenzeに着く。今夜はこの街に宿泊する。駅でホテルの場所を調べようと思ったらWiFiが繋がらない。イタリアは公共のWiFiはあるもののアクセスがあまり良くない。仕方がないので観光案内所で聞こうと思っても、観光案内所と書いてある場所には全く違うショップが入っている。ようやく見つけた観光案内所は道を挟んだ向こう側。分かりづらい。
Firenzeは古い街並みが残っていて美しい街だ。伝統工芸品や、イタリアらしい色鮮やかなショウウインドウなど、見ていて楽しい。だがやはり観光地。人が多い。

8月1日
Firenzeからさらに南下し、Sienaへ向かう。高速バスを使って二時間くらいでSienaに到着する。
Sienaに着いて驚いた。MilanoやFirenzeとも比べ物にならない暑さだった。気温40度。灼熱とはこういう気候のことだろう。イタリアのほぼ真ん中、トスカーナ地方の中央に位置するSienaは旧市街がそのまま残る美しい街だ。どことなく南国の雰囲気もある。しかしこんなに暑いとは。
Sienaではジャズの学校に通っているAressandroという学生の部屋を一週間借りることになっていた。日本を発つ前、知り合いを通じて手配をしてあった。インターネット、SNSの普及で海外旅行は格段にしやすくなった。二ヶ月の滞在ともなると、ホテルに泊まっていたのではお金がかかりすぎるので、こうしたコネクションは今回の旅で大変助かった。
Aressandroのアパートで彼が迎えてくれた。これから実家に帰るとのことで、車に荷物をたくさん積んでいるところだったので私も少し手伝った。一段落したところで彼がランチにパスタを料理してくれた。男子学生の一人暮らしのアパートはきれいとは言えなかったが、さっと料理をふるまってくれるあたりに、イタリア人男性の感じの良い生活態度を見られた気がした。
食事しながら彼と話したが、Sienaは良いところだが夏は暑いし、娯楽はないしビーチはないし、ずっとここにはいたくないと言っていた。主要都市と地方都市の違いを不満と感じるのはどの国も一緒だと思った。特にミュージシャンは都市に出なければ仕事がないし当然のことだ。
明日からSiena Jazz Universityで行われるワークショップに参加する。SJUはイタリアでは最も伝統があり、環境が整っている学校だそうだ。彼もここの学生で、イタリアの各地方からジャズを勉強する学生がここへやってくるという。
彼が帰省するのを見送り、風のない部屋で鮮やかな青い空を窓から眺めながら、ここでの一週間に期待を膨らませた。


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Aiko Kono

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