「ウガンダの恵まれない地域の子たちをテニスを通して応援」現地レポートVol.5
前回の記事がこちら↓↓
Mr.ジャマール家お宅訪問
今回私がボランティア活動をしていたプレスクールので働いているご家族のお家を家主の方にご案内していただきました。奥様は施設での食事を毎日作っています。Mr.ジャマールは良いことも悪いことも様々なことを包み隠さず私に話してくれました。とっても感謝しています。Mr.ジャマールは現地で私が彼のことを呼んでいた呼び方です。
お家の中や庭の様子を動画に撮って良いかを聞いたところ、快諾いただきましたので写真と共にご紹介したいと思います。
ジャマールさん一家は奥様とお子さん4人の6人家族です。
奥に見える木はグリーンマンゴーの木(緑のマンゴー)、お子さんが食べ頃のマンゴーを木に登って採っていました。結構高いところまで登っていくのです。私が驚いていると逆に「登れないの?」とニヤッとしながら聞かれました。
私の心の中の心境。「つぇぇぇぇ。」笑
私が村を離れるときにこの木で採れたマンゴーをいただいたのでカンパラに着いた日にいただきました。甘くて絶品です!!
居間と寝室
こちらが居間です。6人家族にしては窮屈だなというのが私の正直な感想です。セメントを使っていないので壁に穴が空いていたり、床が土のままでした。
こちらが寝室です。奥にかすかに見えるのがベッドです。ジャマールさんご夫婦はベッドで寝るそうですが、子供4人は床にタオルやスポンジを敷いたところに寝ているそうです。手前に見えるタンクが水汲み用のタンク。毎朝5時から1日の生活用水のための水を汲みに行っているとのことです。
毎日生活に使う水を汲みにいく生活、想像できますか?しかも何往復もします。「私にはできない…」そう思ってしまいました。
プレスクールには雨水を貯めるタンクがあります。ジャマールさんは「雨が降らないと農作物も育たないし、貯水タンクも水が空になってしまって大変なんだ」と言っていました。
雨の日のはなんだか憂鬱になったりしますが、雨は必要だと改めて感じました。この記事を書いている今日の午前中は雨、お気に入りの靴が濡れて「ちっ」と最初は思いましたが、濡れたら乾かせばいいし、恵みの雨だなって。現地の方との思い出に思いを馳せながら歩いてみました。
気になるトイレ事情
それではトイレとシャワー室です。こちらが排尿用のトイレです。
そしてこちらが排便用のトイレです。
どちらもドアはありません。家畜の鶏やアヒルがこの穴に落ちてしまわないように穴をタンクで隠しています。
こちらはシャワー室です。シャワーがないのでシャワーを浴びる習慣はないみたいですが、桶に水を貯めて身体を洗うそうです。
ちなみに、私は同じ村の中流階級の方の家にホームステしていました。水洗トイレがありましたがシャワーはトイレと同じ個室の中にあります。お湯は出なくて、水はいつ止まるかわからないのと、水がちょろちょろとしか出なかったので7日間シャワーを浴びられませんでした。
文明人、いと弱しです…村を出た後、一週間ぶりにお湯のシャワーを浴びましたが(それでも水圧はとても弱い)こんなにも気持ちがよくてありがたいものかと強く感じました。
お庭
驚くほどにお庭が広いんです!そこにはバナナ、パパイヤ、マンゴー、ジャックフルーツ、カボチャ、トマト、なす、アボカド、コーヒ豆などなどが育っており、家畜はヤギ、鶏、アヒルがいます。
ご先祖様のお墓まで庭にありました。草をかき分けてズンズン進んでいきます。
家畜は子供を産んで子供が育ってきたら親を食べると言っていました。もちろん自分で諸々の処理はするそうです。
ジャマールさんは子供も大きくなってきたので今より大きな家が必要になり、現在建築中です。庭の一角にレンガになる前のレンガというのでしょうか、焼く前のレンガが並べられていました。このような光景をみたのは初めてです。
キッチン
こちらはキッチンです。ガスコンロなどがないので、薪を森から運んできて折って火をつけて調理します。
森の中で薪として使用して良い木は政府によって決められていて、それを守らないと捕まると言っていました。
2023年という同じ年号を生きていて、水洗トイレやシャワー、ガスコンロがなく、地べたでの生活を送っているという事実、この差はいつどのようにして生まれてきたのだろうかという疑問が私の脳内を駆け巡りました。
お母様の家も訪問
ジャマールさんのお母様も近くに住んでいるとのことで、そちらのお宅も訪問。77歳で一人暮らしをされているそうです。旦那様は104歳まで生きたとのこと。とっても長生きですよね!目が合うとにっこり笑ってくれる優しい雰囲気のおばあちゃまでした。
お邪魔させていただきありがとうございました!
そして最後まで読んでくださった皆様ありがとうございます。
快く撮影を許可してくれたジャマールさんのおかげで皆様に共有する事ができました。
いろいろな意味で衝撃ではあったかなと思います。
あまりにも滞在中には沢山のかけがえのない経験をさせてもらったので、記事が小分けで続いていますが良ければ懲りずにお付き合いください!
愛子
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?