アントワイン 3月18日 生まれ変わり

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ミステリースクールにおけるアセンションワークの多くは、生まれ変わりと関係しています。この場合は精神的な生まれ変わりであって、死と輪廻転生の新しいサイクルのことではありません。同じ肉体での魂の生まれ変わりなのです。誕生とは、本質的には放射であり、魂から発せられた光線が高密度化され、人格の各ボディ(メンタル、アストラル、エーテル、物質)に具現化されることです。地球での輪廻転生のサイクルでは、この光線が魂から発せされて肉体が生まれる際、周囲の環境や見本となる両親、周囲の文化などにより大いに干渉を受け、この光線がプログラミングされたり影響を受けたりします。このどれもが魂の真の本質とは無関係なのですが、人格をフィルターにかけ、プログラムし、条件づけるのです。
そのため、ミステリースクールには魂の生まれ変わりというワークがあります。より純粋な環境に魂の光を降ろし、女神の聖なる母から直接生まれさせ、ネガティブでプログラミングされた形式から解放し、魂の純粋な存在を固定する空間を生み出すワークです。

このため、この秘伝を受けた人は「2度生まれた」と呼ばれていました。

宇宙の解放された惑星にある先進社会では、大抵の種族はこのことがある程度まで溶け込んでいて、私たちの自宅に水道があるように自然なことになっています。身体を具現化するスピリチュアルな技術があり、好きなように好きな時に非常に簡単に形にできるのです。死や輪廻転生は存在せず、本当は決して産まれず、決して死ぬことのない永遠の魂という真実に従った存在として生きるのです。身体は単なる衣服であり、低次元(物質次元やアストラル次元などの)を航海する際に運転する乗り物でしかありません。

こういう生まれ変わりの儀式は自然と調和していて、多くの古代神話に符号化されていて、特に東地中海地域の古代文明には大変多く、現代インドーヨーロッパ語や音声学、象徴化を形作ってきました。同じようなプロセスは他の文明でも見られます。以下に数例をあげてご説明しましょう。言葉や表音は音であり、音は振動を自然に具現化したものであることを思い出してください。宇宙は振動であり、音には根元的で原型的な意味があり、どちらにも、現代文明に築かれた可能性のある歪んだ精神的な関係性の力は及びません。これは、音声学を学ぶ際に覚えておくべき重要なことです。また、象徴化も私たちの内と外のあらゆるところにあり、宇宙は本質的に象徴的でフラクタルで、最も純粋な象徴は理論的かつ実用的であるということも覚えておいてください。さらに、古代の神話や象徴、それにその裏側にある秘儀の実践も非常に巧みに構築されていて、平行に重なった層状の意味があるということも覚えておいてください。これからお伝えするのは意味や解釈の一例に過ぎず、全ての側面を勘案した完全な解読ではありません。

それでは古代の女神、Harという名前から始めましょう。Harlot(売春婦という古い言葉)というのは、元々はHarの巫女で、Harem(ハーレム)はその寺院でした。この巫女は、高位の新入信者に生まれ変わりの儀式を行っていました。Bitch(あばずれ女)というのも巫女を示す名前で、元々の意味はポジティブだったのです。

音声学的にbitchはbeach(海岸)とほぼ同義で、これはでまかせではありません。
アフロディーテやモーガンという女神の名前がいずれも「海から生まれた」という意味であることを思い出してください。
Born from the sea 海から生まれた
Born from the see 見ることから生まれた
Born from the eye 目から生まれた
Born from the I 私から生まれた
Born from the I Am - the Soul 私そのもの 、魂から生まれた

海岸には入り江があり、音声学的にはHarが起源です。この他にもHarが起源となっているものにharmony(ハーモニー、調和)やhearing(聴覚)があります。

声帯も目も先の尖った楕円形をしていて、ヨーニ(訳注:Shaktiの象徴としての女陰像)のようです(以下に示すように魚にも似ています)。
調和は、紫の炎やANの白い火のように呼び起こすことができる光の、聖なる第4光線です。調和の光線は真珠のように白くて光沢があり、真珠や白翡翠、オパールのような柔らかい虹の色合いをしています。真珠はoyster(牡蠣)が生み出したもので、oysterは音声学的にはIshtar(イシュタル)です。牡蠣はヨーニの形をしているため、真珠は生まれ変わった魂を象徴しています。

また、harvest(収穫)もHarが起源であり、種子(seeds)を収穫するというのは、この文脈では semen精液(入江からsea menを)を収穫するという可能性もあります。以下のエレウシスの秘儀をご覧になれば、もっと理解できるでしょう。

では有名なイシスとオシリスの神話に移りましょう。要約すると、オシリスはセトに謀殺され、14に切断され、国中にばら撒かれました。アイシスは切断された遺体を集めましたが、見つかったのは13だけでした。14番目はオシリスの男根で、川に投げられ、魚に飲み込まれたのでした。そこでアイシスは金で新しい男根を作り、遺体を全て元どおりにして魔法の歌を歌い、オシリスを生き返らせました。

これは単なる物語ではなく、生まれ変わりの寓話です。いかなる文明でも古代の神話を理解する重要な鍵の一つは、神話は寓話であり、神話に登場する神は魂の側面、つまり創造次元としての宇宙の側面を表しているということです。もちろん、神や女神は本物の存在ですが、深遠な真実を表現しています。つまり、宇宙の側面は意識のエンティティ(実在)であり、神や女神は生きた生命体である宇宙の細胞であり、そのようなアセンデッドビーイングは原型や聖なる性質や宇宙意識を持った一なる存在だということです。私たちの人生でミステリー(mystery=my-story私の物語)が展開される際、神や女神の性質が私たちに顕現します。なぜなら私たちもまた、生きた生命体としての宇宙である、一なるものの一部であるからです。こういう真実を思い出した時にだけ、神話を単純に捉えすぎたり、誤解したりすることをやめ、神話の中に真実を見いだすことができるのです。

ですから、この神話を理解する一つの方法として、オシリスを人格として具現化された魂と考えてみます。人格の次元に具現化される際、異常によってバラバラにされます。これはセトが謀殺したということに象徴されています。そして同時にアイシスが象徴しているのは、聖なる母、宇宙の女性性の側面、そして儀式を行う女神と巫女です。アイシスは生まれ変わらせることで、バラバラになった魂の全ての側面を元どおりに戻しました。男根は「魚に飲み込まれ」ました。

そしてアイシスはオシリスを生き返らせる魔法の歌を歌います。前述したように、女神は聴覚、ハーモニー、声帯と関係しています。神話の中には、太陽(sun)神ラーもこの儀式で生まれるものがあり、それゆえ太陽はアイシスの息子(son)となっています。音声学的に、全ての言葉が非常に似通っています。Solar(太陽の), Sol(ラテン語の太陽)、 Soul(魂)、 Sun(太陽)、 Son(息子)、Song(歌)。これもでまかせではありません。なぜなら、神話では全て同意義だからです。全ては聖なる母の子供を象徴し、女神が儀式によって直接行った魂の生まれ変わりを象徴しています。また、新しい男根は金で作られましたが、金は典型的に魂を象徴し、黄金色はSun/Sol/Soul(太陽、魂)のようであり、実用的には、金には魂とのつながりを支援するクリスタルのような性質があります。(音声学的にいえば、gold(金)、 god(神)、 good(善))
神話の結末ではオシリスは冥界(ここで象徴しているのは非物質次元)に留まり、ラーは目に見える(物質)世界を統治します。オシリスとラーは同じ魂の二つの側面です。オシリスは非物質次元に留まる魂で、ラーは物質世界に生まれた魂の放射物です。

では、古代ギリシャのエレウシスの秘儀に移りましょう。この秘儀は女神ペルセポネーとデーメーテールの神話に基づいていて、春分と秋分にギリシャのエレウシス寺院で行われる祝祭で女神を祝福していました。この神話を要約すると、春分にペルセポネーは冥界の神ハーデースに捉えられます。秋分にペルセポネーの母デーメーテールが娘を探し、エレウシス寺院で娘を見つけます。そして、ペルセポネーが1年の半分はハーデースと冥界で暮らし、残りの半年はデーメーテールと地上で暮らすということで両者が歩み寄ります。

ここでも、これは単なる話ではなく、魂の旅という寓話です。過去の記事で述べたように、春分は目に見える物質世界での生命の誕生です。神話では、ハーデースや冥界は低次界を象徴し、ペルセポネーはpersonality人格(語源的にpersonalityはPersephoneペルセポネーに由来する)を表しています。つまり、ペルセポネーは低次界に具現化した魂の光線を象徴しているので、春分にペルセポネーが具現化するのです。同時に、デーメーテールは宇宙の女性らしい母の側面、生まれ変わりを行う巫女を象徴し、高次界に留まる魂を象徴しています。始めはペルセポネーを見つけることができませんでした。これは、人格と魂が分離されていることを象徴します。前述したように、秋分になると、生命が上昇して物質次元から非物質次元へと戻ります。そこで、この期間にデーメーテールはペルセポネーを見つけ、人格と魂が再度繋がることを意味し、この神話ではこれが生まれ変わりになっています。これはまた、秋がなぜHarvestと呼ばれるかの理由でもあります。エレウシスの秘儀における新入信者はエレウシス寺院近くの聖なる洞窟に入り、中で生まれ変わりの儀式を行い、刈ったばかりの大麦の枝を手にして外に出てきます。これはhar-vest(収穫)、つまり女神Harの伝授が完了したということを象徴しています。

神話の結末はペルセポネーが今でも半年は冥界でハーデースと暮らし、残りの半年はデーメーテールと暮らすことになっていて、生まれ変わりの儀式を受けた新入信者は現在、二つの世界、つまり魂と人格の世界をつないでいて、両方の導管になっていることを象徴しています。この導管の象徴が蛇やコブラ、クンダリーニで、蛇は両極を結びつける導管です。

デーメーテールDemeterという名前はDea-meterを意味し、Deaは女神で、meterは測量measureや計算countという意味で、計算countという言葉は音声学的にはcunt(女陰)(=ヨーニであり、植物の生命が生まれる田舎countryと同じ語源で、デーメーテールも農耕の女神です。)で、meterはmatter物質であり、その語源は母を意味します。物質は死んでおらず無意識であることから、物質と精神は同じもの、一なる生きた宇宙の生命体で、物質と精神は永遠の魂としての私たちの真の母であり父であり、共に私たちは一つなのです。そしてmeterはcount計測することですが、これは幾何学的でもあり、数学的でもあります。つまり、神聖幾何学と数学は精神と物質の本質で、秘伝を授与されたピタゴラスが教えていたものです。

最後にカリオストロ伯爵(この秘儀を完全に伝授された人物)の言葉を引用したいと思います。

「私はいかなる時間や場所にもとらわれません。時空を超えた霊的存在として永遠の存在を生きています。もしも年齢の経過とともに思考に落ち込んで行くのならば、知覚できる世界をはるかに超えた生活様式に精神を拡大し、望み通りのものになります。絶対的存在に加わり、周囲の環境に合わせて自分の行動を制御します。私の名前は自分の役割を指し、役割と同じように名前も自分で選択しています。なぜなら私は自由だからです。私の国はほんのつかの間に歩みを止めている場所です。
お望みなら、昨日の自分を時代遅れにするのです。見知らぬ祖先が生きた年月を加えて。あるいは明日の自分を。おそらく、決して自分のものにはならないであろう偉大であるという幻のプライドで。私は自分のものになっていますが。南風のように、正午の輝く光の様に、私は北に向かい、霧や寒さに向かい、あらゆる道程で荷物を捨て去り、自分自身をバラバラにし、各駅で自分を小さくして行きます。しかし、少しの明晰さと、少しの暖かさ、少しの強さは残しておきます。そして私の生涯の最後、バラが十字架に開花する時に、ついには歩みを止め、確実に不動となるのです。」

光の勝利

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