Growing & Aging Well Lab. 向井愛

世界は広く,いろいろな人がいて,人と人の間にはいろいろなギャップがある。その間をつなげ…

Growing & Aging Well Lab. 向井愛

世界は広く,いろいろな人がいて,人と人の間にはいろいろなギャップがある。その間をつなげられる人間でありたい。 元知能テスト開発業→フリーランス編集者・教材制作・WEB制作・事務代行。いきちかクラブ代表。放課後児童支援員。スワローポケット理事。

マガジン

  • ふわっとぐちゃっとでいいんじゃない

    定義や分断に苦しむ社会じゃなく,ふわっとぐちゃっを許し合う社会で生きたいねという話たち

  • 心理測定・知能検査

    知能検査を中心とした心理測定(Psychometric)について。

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Growing & Aging Well Lab. 向井愛

プロフィール「Growing & Aging Well Lab. 向井愛」(※屋号は恩師が名付け) フリーランス(コンテンツ制作/編集/執筆/講師/WEB制作/事務代行) 活動分野が広く専門特化型ではないのが弱点だけど,いろいろな価値観や世界の「間」をつなげられるのが強み。便利屋として使っていただければ本望です。 人間科学専攻(心理学と教育学がベース)の人間好き。ご依頼主も,エンドユーザーも,バックオフィサーたちも,関係する人たちのことを具体的に思いながら進行します。

    • 公園花壇は自由研究ネタの宝庫

      公園花壇をみんなで使おうという「花壇プロジェクト」をしています。 ざっくり経緯をばらすと,最初は自分が運営する学童保育の子どもたちと花壇を使うつもりでしたが,コロナ等で学童を閉めることになり,花壇が余ったので,「みんな~!花壇あるよ~!使って~!」と呼びかけている感じです。これを機に,地域で新しい交流を生む,いい感じのプロジェクトに育ってほしいと思っています。大田区地域力応援基金助成事業にも採択いただきましたので,これから広めていくぞ~というところです。 夏の自由研究にお

      • 多様なものを多様なまま許容して包括する生き方・はたらき方

        最近,自分の核となる部分に,「ふわっとぐちゃっとを許容し合える社会で生きたい」という思いが居座っているのを感じます。前回の記事でも,そのままのタイトルで書きました。 前提として,ふわっとぐちゃっとした状態で,社会で活躍するのは難しい,という事実があります。 ビジネスは,ニッチな分野で,他社よりも特化した強みがないと生き残れません。 慈善活動も,誰向けにどのような活動をするか,具体的に分かりやすく説明できないかぎり,助成金や寄付金,各種サポートは得られません。 教育も,

        • FineFastFoodsハーブ&スパイス・Veganカレー

          食レポです。どこに書くか迷いつつ,ひとまずここnoteで。noteの使い道が定まらない。。 昔々の大昔,私が学生時代からお世話になっている友人,渡邊正都さんの会社,Fine Fast Foods。 六本木のパスタ&サラダ屋さんを皮切りに,素敵なレストランを都内近郊に次々とオープン。 ですが,COVID-19の大打撃を受け,六本木の思い出深いお店を閉めたり,色々が色々で,次なる挑戦として,ヴィーガンカレーの通販を始めました。 ヴィーガンカレーって?落ち着いたらぜひFin

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        • ふわっとぐちゃっとでいいんじゃない
          3本
        • 心理測定・知能検査
          3本

        記事

          人を分断せず,ふわっとぐちゃっとを許容し合いたい。

          自分の幼少期から心理検査に関わるまでと,現状の心理検査の限界,そして理想の社会についての,個人的なお話です。 私は,自分を説明するの苦手です。 ふわっとぐちゃっとしていて,それでいて,常に変わり続ける自分。昔から,自分を捉えるのが苦手でした。 幼少期は,自分の周囲に個性の強い不思議な人たちが多くいました。 誰にでも明るく親しく接することができる人,相手がイヤがることばかりしてくる人,斜に構えて文句ばかりの人,気は優しいのに下品な人,ある日突然キャラが変わった人,お酒を飲

          人を分断せず,ふわっとぐちゃっとを許容し合いたい。

          自己複雑性の測定法に関する一考察 —TSTを用いて—

          懐かしい論文が出てきました。アーカイブとしてここに入れてみるまでです。あとで自分で読んでみたい。一般の学部生です。きっと拙い・・・。ざっと見て,編集者として耐えきれない部分は手を入れました・・・。noteは表組みも数字の下付もできず,表と数式が悲しい状態です。対数log2の2は底です。 向井 愛 大阪大学 人間科学部 人間科学科 臨床教育学コース 教育心理学講座 keywords : 自己複雑性 self-complexity 自己表象 自己認知 エントロピー ストレス 

          自己複雑性の測定法に関する一考察 —TSTを用いて—

          人が人のコンテクストを含めて人を測るということ

          前回,ものさしを作った人が人を測っているというお話をしました。 人が人を測るということには,それ以外にも,検査を施行する人が人を測っている,という面もあります。今回はそのお話をしてみます。 検査には,回答者ひとりで行えるものもあります。たとえば,インターネットなどを通して,画面に出てくる選択肢を自分でポチポチと選ぶだけのような検査です。 しかし,ほとんどの正式な心理検査では,「テスター」という役割の人が存在します。テスターが,検査を施行する人です。 複雑な心理検査ほど,テス

          人が人のコンテクストを含めて人を測るということ

          人が作った ものさし で人を測ること

          まえおき先にお断りを入れますと,私は決して知能検査を批判したい訳ではありません。知能検査を正しく理解いただき,正しく使っていただきたいと思っております。 知能検査の開発に関わってきたからこそ,その知能検査がきっかけで誰か傷つく人がいる状態が辛く,少しでもそのような使われ方が減り,本来の目的のように,検査が少しでも多くの人の助けとなることを,切に願っております。 さて,今回は,「ものさし」のお話です。物差しです。定規です。“基準”とか,“尺度”ともいいます。 ものさしがある

          人が作った ものさし で人を測ること

          知能検査の人気を受けて,知能とは何か,知能検査は何を測っているのかを語ってみる

          この20年ほど,知能検査の人気がすさまじいです。 まず,知能検査を受けてみたい,あるいは子どもに受けさせたいという人がたくさんいます。そして教育委員会でも,個別の教育支援計画の前に,必ず知能検査を取るようにしているところも少なくないようです。そのため,検査予約は常に数ヶ月待ち。新規の予約を受け付けられず,再開がいつになるか目処が立たない専門機関もあります。 検査ニーズに応えるために,検査を取れる検査者の数も必要です。検査者養成の研修は常に申込みが殺到しています。抽選の場合

          知能検査の人気を受けて,知能とは何か,知能検査は何を測っているのかを語ってみる

          発達障害の疑いを保護者に伝えること

          「発達障害の早期発見・早期支援のために,保育士に,発達障害疑いのある子を見つけてほしい。 そのためのチェックリストなどのツールは開発済みである。しかし,チェック後に,それを保護者に伝えることに,困難がある。 発達障害のことを保護者に分かりやすく伝えるスキルが,まだ保育士にない。 例えば,専門用語でなく平易な言葉で報告書を出力できる仕組みなど,何か開発を手伝ってくれないか。」 先日,そういったお話をいただきました。 しかし,これはとても難しいお話です。 保護者に伝えるという

          発達障害の疑いを保護者に伝えること

          「障害」の重みに悩む方へ

          ご訪問ありがとうございます。今このページにいらっしゃるということは,あなたは,障害に対してに何らかのネガティブな感情――不安であったり,絶望であったり――を感じられているのでしょうか。 突然ですが,「障害」って何でしょうか。 身体障害,視覚障害,発達障害,知的障害,記憶障害,パーソナリティ障害,etc... いろいろな障害の種類がありますが,結局のところ,障害って,何でしょうか。 英語で見てみますと,次のような単語が該当します。 ・impairments(機能の損傷)

          「障害」の重みに悩む方へ