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ミュージカル『イザボー』@WOWOW


2回、劇場で観たけど、今ひとつ、イザボーさんがどんな人なのか、何故、あの場面でああ言ったのか…などなど、消化不良な部分も多かったので、あらためて、映像で拝見😎

そして、WOWOWオンデマンドでも配信中なので、家事をしながら、あえて映像は見ずに、イヤホンをして耳だけでも拝聴👂

そしたらね、映像を見ている時よりも、それぞれの台詞が際立って聴こえて……わかりましたの😀イザボーさんの心の変遷が👌

映像観ると、情報量が膨大で、思考が撹乱されちゃうんだなぁ🤔きっと🫢

…ということで、忘れないように、書き残しておきます📝

まず、イザボーさん、いつ闇落ちしたのか問題🧐
1幕後半に、はっきりとご本人が言っている「私は小鳥なんかじゃない…私の中の獣は眠っていただけ」ということで、獣になったわけじゃなく、自分の中の潜む獣に気づいただけだと🐆

そして、これからは、自分を不幸たらしめるものたちへ復讐するのだと宣言😐

じゃあ、イザボーさんを不幸たらしめたものは、何なのか?
それは、王が狂ってしまったという"運命"であり、王が狂うきっかけとなった預言者(ルイなのかヨランドなのか、はたまた別のものなのか)、良くなりかけた王に追い討ちをかけた🔥事件(ルイの松明から火の粉が飛んだ)や、狂っているから仕方ないとは言え、自分に浴びせられるシャルル6世からの"暴力"…といったところかな🤔

次に、頻繁に若い頃の自分が「あなたは今幸せ?」と問いかけてくる問題🧐

イザボーさん、フランスの国と狂王と子供達を守ると言ったものの、彼女に政治的見地や手腕などあるはずもなく、彼女がフランスに来て学んだことは、シャルル6世から愛され大事にされて、子宝に恵まれたということだけ😥
王から受けた愛で幸せに満ちていた時期の記憶がイザボーさんを支えていたんだと思うし、その時より多くの幸せを手にしようと、意地になっていたようにも見える🧐だから、常に「今、私は幸せなのかしら?」と確認したくなるのかも😮

そして、そんな彼女が取った戦略は、その時その時の情勢を鑑みて、自分の周りにいる、自分を守って味方になってくれそうな男たちを、次から次へと自分の虜にするということ👩‍❤️‍💋‍👨
自分を裏切らないという安心感がほしかったのよね、きっと🥺
さらには、子供達を政略結婚させて、敵対する側との調和を図ること…結局、どこの国でもどの時代でも、これ、安易に多用されてるよね😓

それから、イザボーさんが大泣きする場面はどこ?何故?問題🧐

獣として生きようと決めたその時に言った、「私は絶対に泣いたりなんかしない…悲劇のヒロインにはならないわ」という言葉通り、彼女は🍷を煽りながら、ひたすらに強く傲慢に高笑いと共に生きた…

そんなイザボーさん、自分を訪ねてきた対立する敵側にいる息子シャルル7世に対して、自分を窮地に追いやろうとしている息子への苛立ちから、「あなたに王位継承権はないわ…あなたはシャルル6世の子じゃないんだから」と高らかに言い放つ😦
そして、悲しげに顔を歪めて「あなたの口からは聞きたくなかった」とイザボーさんの元を去る息子……

ここでした❗️獣宣言以来、初めて、大声で泣くイザボーさん😭

愛する子供たちを守ろうと獣として生きてきたはずなのに、今、自分は、自分の言葉で、大切な息子を傷つけ、遠ざけてしまった……そのことにハッとして、これまで歩んできた道が何だったのか、自分のしてきたことがなんと虚しいものか気づいてしまったのだと思う😢だから、彼女を覆っていた獣の皮はズルズルと剥がれ落ち、元のイザベルとして大声を上げて泣いたのだと…

そして、もう荒み切ったフランスを守ることに、なんの意味も見出せなくなり、トロワ条約を最後に、歴史の表舞台から姿を消した🫥

晩年、戴冠したシャルル7世が、再び彼女を訪ねてくる場面、放送後のインタビューでのぞ様が言っていたけど、初めてイザボーが心から誰かに向き合う場面だと😌

息子と本音で話し、抱きしめてもらうイザボーさん……結局、最後まで母と呼ばれることはなかったけど、あの抱擁が全てを解き放ってくれたよね🥹良かったね💕

そして、イザボーさん自身では成し得なかったけど、彼女が産んだ息子が、フランスの国を新たに守って導いて行ってくれるんだから、間接的にではあるけど、世継ぎを産んだことこそ、イザボーさんの最大の功績だったのかも…ブルゴーニュ公の言った通りなっちゃって、悔しいとは思うけど😅

以上、ごちゃごちゃしていた頭の中が、なんとなく整いました😃
まだまだリピったら、また新たな気づきがあるかしら?

今年は、今のところ、劇場観劇少なめなので、片隅ミュまでの間は、おうち観劇、楽しみます😊

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