見出し画像

■県営公園開催の撮影会に中止を要請されたとき、担当者の頭の中で何が起きていたのか?

○はじめに

 お疲れ様です。あいなです。
 今回も6月上旬に埼玉県で起きた『水着撮影会直前中止事件(仮)』についての話題です。

 なんか事件からだいぶ経ってから知ったんですが、地方行政が運営する公園で行なわれる水着撮影会や個人のポートレート撮影が中止になってたみたいですね。

 これって、埼玉県の騒動の話題自体が、日本全国の行政関係者に対してパニックを誘発してしまった気がするんですよね。

 『ウチはどうなんだろう?(検証)』までは良いと思うんですけど、そこから『騒ぎになりたくないからウチもすぐやめよう!(無計画)』っていうのは、私はなんか違う気がするんですよね。もちつけと。

 あと、SNSを検索していると見掛けることがあるんですが、この事件のことを『某政党』が『水着撮影会』の『主催者』に『文句を言って』『中止に追い込んだ』…って思いこんでいる人がいるようです。
 ヒトの認知って簡単に歪むし、デマって簡単に広がるんだなと思っています。
 私も気をつけよう…と思います。

○直接問い合わせしてくれた人がいらっしゃった件

 と、上記のような愚痴書き込みをしていたら、偶然にも、関係各所に問い合わせてくださっていた、とある人とお話しすることができました。

 このかたは、6月の撮影会中止の話が出た直後に、共産党県議会事務所と埼玉県都市整備部公園スタジアム課に電話で問い合わせをしてくださっていたそうです。

 (めっちゃ勇気ある…すごいな。)

○なんて?

 以下、箇条書きで教えていただいた概要をお伝えします。

<共産党埼玉県議会事務所への問い合わせで分かったこと>

・某撮影会の宣伝動画を見て、猥褻で不適切であると判断し、撮影会の貸出中止を申し入れた
・複数団体の利用や数年から十数年に及ぶ利用については、全く把握していなかった
・議員団としては、全団体への貸出中止等は要請していない
・他の撮影会の中止に至った経緯は、県側でないとわからない

<埼玉県都市整備部公園スタジアム課への問い合わせで分かったこと>

該当動画を見て、不適切と判断し、貸出中止を決めた
申し入れの時点では、貸出頻度も複数団体が借りる予定も、全く把握してなかった
県議達の持参した資料のみで判断し、一団体への要請のつもりで「水着撮影会」の中止要請を緑地協会に伝えた
複数団体が借りているのを知ったのは、県議が帰った後だった。

○お話を伺った時の個人的で正直な感想

だめでは?

○気を取り直して冷静に考え直した時の感想

 共産党県議会事務所が、この案件を知ったときに初めに見たものが全てで、その他の情報の精査をガン無視していたのは、真っ直ぐにしか走れない動物のような動きだと思いました。

 ただ、『公園で行われている水着撮影会に問題がある』と、事情をよく知らない側が公園に対してクレームを入れる場合は、えてしてそうなるんじゃないかなぁ…とも思っています。

 一般市民からのクレームを考えてみても、そこまで相手の事情をクリアに把握している人たちだけがクレームを入れているとは思えないですよね。

 なので、この話をお聞かせいただいた結果、一番ヤバくて最悪だなぁというポイントは、『都市整備部公園スタジアム課の担当者が、何も知らないのに中止要請の権限だけ行使した』ってことなのだと思いました。

○えらい人たちの頭の中で何が起きていたのか?

 これまで何度か想像していた、都市整備部のえらい人の頭の中に起きていた【パニック】が、より鮮明になったという気がします。

 もしかして、これ、都市整備部の偉い人は、県議が目の前にいる時に、公園緑地協会に電話して中止要請したのでは?

 …などと邪推するぐらいに、中止の決定タイミングが早いですよね。
 まるで条件反射で動いたかのような素早さです。

 けれどもこれって、都市整備部と公園緑地協会のお互いが、水着撮影会についての事実を確認すれば、誤解がすぐに解けたはずなのですよね…。

 実際に、知事は6月9日のツイート記事の後に誤解に気付き、事実確認ができたから2日後の11日に中止要請の撤回を指示しています。

 恐らくですが、課の担当者からの中止の要請も、緑地協会の担当者の認識も、ちょっとずつ別方向にズレていたんじゃないかなと思うんですよね…。

 そしてそこをうまいこと突いて中止要請を受け入れさせたのが、某党の県議団だったのではないかなと思います。

○おわりに

 いかがでしたでしょうか。
 お話させていただいた方には、新しい知見を得られて大変勉強になりました。

 まさかの都市整備部がクレーム要請丸呑みでスルーパス案件だったとは。

 次にこの話題を取り上げる際は、検討会の話になるかと思います。2月頃までには新しい条件が決まるようですので、その条件にも注目ですね。

 よろしければこのアカウントをフォローいただきまして、次の記事をお待ちくださいませ。

 それではまた。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?