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デジタル名刺なるものを作ってみた件

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コロナ禍になって非接触はホットなトレンドの一つになりましたね。
例えば、支払いに関しては、頑なに現金主義を貫いてきた日本社会もこのパンデミックを期にようやくキャッシュレス化が進められつつあります。
あらゆるものがアナログからデジタルに置き換わる時代ですね。

というわけで、今回記事にする内容はアナログからデジタルに変わるべきアイテムは・・・
現金やファクスなどと同じくらい昔から丁重に守られ続けてきたもの。そう、ズバリ【名刺】のことです!
この紙切れ(厳密にいうとカード)を交換するという行為に対して我々日本人はいったいどれだけ異次元の儀式的な想いを持ち続けているのでしょうか。かなり異常な執着心を感じています。
そろそろヤメにしてもよいとおもうのはワタクシだけではないでしょう、きっと。

つい先日も商談会に近いイベントに参加するにあたり名刺が大量に必要になり追加で注文するはめになったように、未だに日本社会において名刺の存在感は大きいようです。

過去の名刺の存在意義

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過去を少し振り返ってみると、たしかに今のようなデジタルが社会に普及する前は紙の名刺の重要性はきっとあったのでしょう(経験していないのでよくは知りまへんが)。
名刺交換をした後、会社同士で書類のやりとりをするのに交換した名刺に書かれた相手先の情報を書き写す行為が昔は実際によく行われていたのだと推測しています。
ですが、今は21世紀。それももう1/5が過ぎようとしています。我々人類はインターネットと共に生きているわけです。昔から続く守るべきものが多少はある一方で、大半のモノやコトは時代とともに変えていくべきだと個人的には思うのです。
今回の名刺に関していえば、名刺交換で交わされる双方の情報の交換すること自体の意味は今後もあり続ける一方で、それをわざわざ紙の媒体として交換する行為は変わっていくべきだと思っています。

名刺を交換後の行動を改めて考える

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改めてみなさんも考えてみてください。名刺をもらった後多くの人はその名刺でなにをするのかを。
1.名刺アプリに追加する
2.名刺からメールアドレスを読み取ってメールを送る
3.名刺に書いてあるURLにアクセスする
4.名刺に書いてあるSNSをチェックする(or フォローする)
5.これまでもらった名刺の束の一番上にそっと置かれ、埃を被る

これらのうちどれかしらにだいたい当てはまるのではないでしょうか?

気がついたと思いますが、(最後の項目以外)すべての項目でやっていることは紙に書かれた情報をインターネットへと移行しているということです。
ということは、個人情報を紙に印刷し名刺交換という対面でないとできない行為をする必要性はもはやないという結論に行き着くわけです。
(最後の項目は何もしていないのでそもそも意味がないわけですが)

United Cardとは

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いつものことながら前置きがスーパー長くなって申し訳ありません。
本題です。

今回、United Cardhttps://unitedcard.net/)のデジタル名刺なるものを作りました。

すごーく簡単に説明すると、既存の大量の紙の名刺をプラスチックカード一枚にしてしまおうという代物です。

掛かった費用は、カード購入費一枚3,300円(税込)ポッキリで、最近流行りのサブスクのような月額料金もかかりません。(←これが意外と画期的)

どう使うかというと、
従来の名刺を渡していた側は、このNFCチップが内蔵された名刺のようなカードを相手に差し出して、相手のスマホで読み込んでもらえれば良いだけです。読み取る相手側も特定のアプリなども必要なく、NFCが読み込めるスマホがあればいいだけ。相手側も特定のアプリなども必要なく、ただカードにスマホをかざすだけで自動でNFCを読み込みリンク先が表示されます。出てきたリンクをタップすると相手の個人情報(事前に登録したもの)がウェブ上で見れるという仕組み。カードの上にスマホをかざすとURLが出てくるので、それをタップすると相手の個人情報(事前に登録したもの)がウェブ上で見れるという仕組みです。

とはいえ…

こういったものを持っていても紙の名刺が全く必要無くなるとは思っていません。年配の方でスマホを持っていない人も中にはいるだろうし、名刺交換に並々ならぬ執着心を持っている人もいるかもしれません(正直、そんな人とは名刺交換をしてもしょうがない気もしますが…)。
ただ、自分よりも若い世代やデジタル化の波にバンバン乗っていく、意識のある方々とは積極的に紙の名刺ではなくこのデジタル名刺を介して交流を図っていきたいと思っています。彼らはきっと快く受け入れてくれるはずです。

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作った理由

少しだけこれを作った訳をシェアしておきます。

1.冒頭で書いたとおり紙媒体を交換することが時代にそぐわない

正直これが理由の大半を占めるですが、改めて。インターネットで可能になった利便性をあえて使わない理由はないという想いからです。
紙を何十枚も持ち歩かずにすむのでより機能的にもメリットがあります。

2.無駄の排除

既存の紙の名刺はそもそも自分のようなワークスタイルには向いていないのです。僕の仕事では、外国人をゲストとして相手をする時と日本人とビジネスの相手として対応する場合があり、それぞれの渡したい僕の個人情報は違います。(もちろん使う言語も違うますし)その時点で、二種類の名刺を持ち歩く必要があります。
また、僕の仕事はオフィスもありませんし、一度ツアーに出てしまうと拠点に戻らず数週間を過ごすことになります。持ち運ぶモノは極力増やしたくはないので、大量の名刺を持つことは難しいのです。
個人的な感覚として、名刺が必要な状況は、急でしかも一度に複数枚必要になる感覚があります。
一度刷ってしまうと作った枚数分の記載内容は変えたくても変えられないことも若干の煩わしさに感じています。
これらはすべてプラスチックカード一枚でデジタル化にすることで解決するわけです。

3.環境問題への配慮…とは正直おもっていない

紙の名刺をカード一枚でデジタル化というとなんとなく環境への配慮のような見方もあるかと思いますが、(それ自体は素晴らしいことだと思いつつも)個人的には特別その想いは持って作ったわけではありません。紙を複数枚作るために必要な資源とプラスチックカードを一枚を作るために必要な資源どちらがエコなのかなど僕には知りえませんし、大した差ではないと思います。それよりも自分がUnited Cardを使ってみることで誰かが使うきっかけになり、それが規模として大きくなったよりくらいの気持ちでいます。結果的にエコになるならラッキーです。

ということで、今回はUnited Cardというデジタル化しつつある名刺を紹介しました。またしばらく使ってみてのレビューもアップと思います。




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