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Nahuel Note #064 "Dans le Noir (CALLS)"〈???〉(2019)

音声メインドラマCALLS, Chapter2, épisode1 "Dans le noir"』フランス、2019年、17分
放送日:2019年5月27日
言語:フランス語、英語、スペイン語

監督:Timothée Hochet

出演:Marie Gillain…Emilie
Anaïs Parello…Policia/ Voisine
Elenore Costes…Louise
Javier…Nathan Willcocks
Nahuel Pérez Biscayart... ???

フランスの有料チャンネルCanal+で2017年から2020年まで放送された、音をメインにした短編ドラマシリーズ「Calls」は、いずれも録音された音声が使われていて、話されている言葉が文字として表示されるよう。ナウエルさんの出演したのはシーズン2、エピソード1「暗闇の中で(Dans le noir)」。

マリー・ジランは『ひとりぼっちの狩人たち」などで日本でもお馴染みの俳優。

Youtubeで見られます。LINK

今回はマリー演じるEmilieが視覚障害者という設定。フランスからスペインのHuescaにバカンスで訪れている彼女は、恋人(妻帯者)とは一緒に過ごせず、1人で滞在している家で怪しい物音がするため、何度も警察に電話しているが、取り合ってもらえない。心配で眠れないので、友人のLouiseに電話して、録音アプリ「Sleep Recording」を教えてもらい、それを使うことに。
そして恋人Javierが彼女を訪れ、彼女がシャワーを浴びている間に寝室で大格闘の音が。戻ってきた彼女に「動くな!」という男性の声(ナウエルさん)。実は彼は彼女がこの家に来てからずっと密かに住んでおり、彼女のことが好きで、一緒に眠りたい(ただし顔を触ったり唇にキスをしたり、セックスしたりはなし)と懇願し…

というストーリー。ほとんど英語、かつテキストも表示されるので、オチまでとても分かりやすいのでおすすめです。そして変質者役のナウエルさんのヤバいキャラが最高。ナウエルさん、『Je suis à toi』や『Lulú』、あるいは『肉体の森』でもそうだけれど、虐げられたアウトサイダーな役がほんとに抜群。彼の体現する社会の権威に対する不遜さにいつも痺れる。

声だけでなく、ちゃんと実際に演じているようです。


余談:2019年の5月にナウエルさんに落ちて、10月からフランス語を習い出し、3年経ったいま、このドラマくらいの簡単なフランス語はわかるようになっていることにちょっと感動しています。