「 大人になってもクロモソームの違いがまだ恐ろしいし 」


大人になっても
誰かに依存するのが不安でたまらないし
大人になっても
愛を向けると愛を向けられるのが怖い

大人になっても
砂糖菓子の甘さで心は満ちるし
大人になっても
正しい教科書の言葉聞いてりゃ楽だし

大人になっても / キタニタツヤ

よく考えたら前は4年も前で、4年も経ってるのに、同じようになんとなく告白されて、何度も好きを見せてきて、こっちがその気になってよし!と告ったら引いていって、そしてさいごはわたしが耐えられなくていっそ振られてもいいと思って白黒つけたくなってしまって、離れ離れになる。
何回も何回もいいようにして、やめたほうがいいよそういうの、まだまだ世間知らずの20歳の時に結婚を前提にとか言われてバカみたいに待ってたのに、白紙にしてって言われたの、割とまだ引きずってるんだよ。学生の身で何考えてんだかと思うけど、また会ったのはまだちゃんと好きが残ってたからなのに。

でもまだ変わらずわたしは"親しい友達"らしく("親しい友達"って名前、やめませんか??インスタのお偉い方)、相変わらず好きな先輩と飲んでんかしらというストーリーだけ見せられて、携帯をぶん投げたくなる。でもよく考えたらわたしも、腹いせのように同期と遊んでいる投稿をあげてしまってるし、なんでしょう、この泥試合。

でもそのぶん投げようとした携帯に、同期からバカみたいな、でも楽しいお土産を買ってくれたという連絡があって、大事にはしてくれないけど、大事に思ってくれている、わたしにとっての大切な人を忘れちゃいけないと思った。

そう思ったらだんだん判断力が戻ってきて、後輩くんは、振られるのが悲しいのではなくて、また前みたいに好きでいるのを許されなくなって、完全に離れ離れになるのが寂しいのだと気づけた。
"好き"でいるのを許されなくなる方が楽な気がするけど、そのときはその"好き"の中には友達の好きも含まれてるような気がして、というかその時期は精神の何かしらが欠落していて、何もかもがダメだったので、どうやって乗り越えたのかあんまり覚えてない。でも次の明るい記憶にいたのは同期だったことだけははっきりしている。


後輩くんと話してるのは楽しいし、飲み友達がいなくなるのはかなしい、だから好きじゃなくなると話せなくなるのが悲しい、でも好きじゃなくなるとしても、友達をやめるわけではない(少なくともわたしからは)から、それでもいいのかと思うと、ずっと抱えていた重い何かが軽くなった。

こんなに頑張って働いても、週末の予定は少しでも精神を整えるための婦人科とガスの点検と仕事しか予定はないし、推しは炎上してメンバーがいなくなりそうだし、話したい人から返事はこないけど、行きたいライブは山ほどあるし、会いたい人たちもたくさんあるからまだやめない。
大人になっても、大人になって昔からよりも、いろんなことがうまくいかないけども、まだまだ幸せじゃないから死ねない。

例えばいつか
にわか雨の寂しさがあなたを襲っても
大丈夫かな
こんな歌でも傘にしてどうにかやり過ごすんだよ

私が明日死ぬなら / キタニタツヤ


キタニタツヤの新しいアルバム、ROUNDABOUTを最初から順番に聴いてループさせると、「大人になっても」のあとに「私が明日死ぬなら」を聴けるのでとってもいいです。是非。




【追記】
これを書いて少し元気になってきた頃に、既読無視されてるのに気がついて、あぁこうやって終わるのかと感情が終わってしまい、いつまでも友達でいてくれる後輩くんに話を聞いてもらってお互いに幸せになりたいっすね(それは愛がなんだのナカハラ)と言い合って、「むしろこっちから願い下げ」宣言をさせていただいたので、終わります。というか終わらせたい。
次も美味しいご飯を食べる約束をしたのでそれまで元気に生きる。

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